引退が近づきツアー運行が増えているJR西日本の14系欧風客車「サロンカーなにわ」。3月7日からの4日間は「西日本一周の旅」として、DD51形ディーゼル機関車のけん引で走りました。山口県下関市の山陽・山陰本線の合流地点で8日、懐かしい客車列車の雰囲気を味わってみました。
山陽・山陰本線の合流地点を行くDD51 1191けん引の「サロンカーなにわ」=新下関ー幡生
「サロンカーなにわで行く西日本一周の旅」は貸切列車で、往路は大阪駅から福知山線、山陰本線、山口線、山陽本線を経由し下関駅まで、復路は山陽本線を通って大阪駅に戻るルートで、いずれも夜行で運転されました。
下関駅には8日朝に到着。下関市内では小月駅に長時間停車し、多くの方が撮影されたようでした。
車体形状と塗色が懐かしいDD51形。下関かいわいで網干総合車両所宮原支所の同形を見る機会はめったにありません
筆者は新下関ー幡生間の山陽・山陰本線の合流地点で見送りました。この場所ではかつて、DD51形がけん引する山陰本線の旧形客車、50系客車の普通列車が見られました。今回の「サロンカーなにわ」もDD51形のため、少しでも「山陰」の雰囲気を味わおうと、ここを訪れました。
2023年7月の大雨で被災した山陰本線は、今も人丸駅(山口県長門市)と滝部駅(下関市)の間の約22キロが不通です。今回「サロンカーなにわ」が走ったのは隣の山陽本線の線路でしたが、ヘッドマークなしの姿と相まって、昭和の合流地点の雰囲気が楽しめました。
国鉄時代から活躍する「サロンカーなにわ」。現在の塗色でも十分懐かしさを感じます
※本文を過去形にしました(2025.3.10)
※山陽・山陰本線の合流地点は、以下の記事にもまとめています