新京成電鉄が4月1日付で京成電鉄に吸収合併されて京成松戸線となるまで1ヶ月を切り、いよいよカウントダウンが始まった感がありますが、この機会にというか久々に新京成線に乗りました。


松戸から乗って、この際全線走破も考えたのですが、諸事情により結局松戸~八柱を往復しただけです。


松戸駅の新京成ホームには2本停車していて、1本は京成3100形と同一設計の80000形でしたが、もう1本の先発の方が新京成オリジナルの8800形でした。
昔の新京成というと京成の青電と呼ばれた旧型車のお下がりが多く、その後に車体だけ新造した250形、カルダン駆動になった800形が登場するも車体デザインや組成は旧来の青電の流れを汲んでいました。
その後に新京成オリジナルの設計で当時としては斬新なデザインの8000形、それをさらに発展させたこの8800形が登場して、新京成のイメージが大きく変わったと思います。


今では当たり前となったVVVFインバーター制御を、1986年と割と早くから採用していたことで知られる車両で、さすがに古くなったので一部廃車も発生していますが、乗った車両は比較的最近に機器を最新のSiC素子のものに更新していて、パッとビジョンではあるけど液晶式の車内表示器が設置されるなど、新車に近い内容にアップデートされているので、京成に合併してからもまだまだ当分は使い続ける気満々と思われます。


また、京成グループの多くの車両は運転台のマスコンハンドルがT字型ワンハンドル式ですが、8800形はグループ内ではおそらく唯一と思われる横軸ツーハンドルを採用しています。
昔ながらの左手でガチャガチャ回し右手で棒状のブレーキ弁を操作する型のマスコンハンドルから現在主流のワンハンドルに移行する過渡期のもので、確か銀座線の01系などもこういうハンドルだった気がします。


4駅だけの移動でしたが、八柱で下車。


八柱駅といえば武蔵野線の新八柱駅との乗換駅ですが、駅名の読みが新京成は「やばしら」なのにJRは「しんやはしら」というのもユニークです。
なお、現在は松戸市の町名としての「八柱」という地名は現存しませんが、かつて存在した八柱村も今ある八柱霊園も読みは「やはしら」のようです。


昼過ぎだったのでここで昼食にし、駅前にあるゆであげ生パスタのポポラマーマに入りました。
今回はランチメニューで唯一「大盛無料」と書かれていた「ペペロンチーノしょうゆ」を注文。選べるサイドメニューは明太マヨネーズトーストにしました。
味に関しては超がつく程の美味しさでもないけど、大盛無料でサイドメニューもついて700円なのは、今のご時世にはコスパ最高だと思います。


食後は八柱霊園方面へと歩き、移動中に新京成バスを撮影。
4月には新京成電鉄の合併以外にも京成グループ全体のバス事業の大再編が行われ、新京成バスも消滅します。
今のカラーリングがいつまで維持されるかは分かりませんが、今のうちに撮れるものは撮っておきたいところです。


そして八柱霊園入口に到着。入口に石柱が立っていて、「東京都八柱霊園」の「都」の字だけ差し替えたように見えるのですが、戦前の1935年(昭和10年)の開業当時の「東京市」だった頃のものでしょうね(今は都立ですが、開業当時は東京市立だったという歴史がある)。


また、交差点近くに一般住宅のような塀と門で囲まれているけど中に家がなく祠だけというものを発見。
もしかしたら入ってもいいのかもしれませんが、雰囲気的に勝手に入るのはとても憚られる様子だったので、外から祠だけ撮りました。


そして石材店が多く立ち並びますが、かなり古いと思われる板張りや寺のような屋根など凝った造りの建物が多いです。

そして霊園正門近くの大雄山吟松寺を見ました。
かなり大きい寺で、入口付近には天徳稲荷もありました。
その後は霊園に入り、もう何年も行っていない祖父母の墓参り。


霊園内は梅の花もきれいでした。
また、中央付近に橋があるも下には水が流れていない空堀のような場所がありました。
霊園について調べたら「小高い丘とその谷間に造られている」とだけ書かれていて、別にここが城跡であったとかそういうのはなさそうですが、谷間だけに沢があったなどの可能性はありそうです。


また、八柱霊園といえばかなり広大で、今回は八柱駅から歩いたけど場所によっては他の駅が近いところもあり、案内板には松飛台駅方面とも書かれているのですが、それが旧称の「北総開発鉄道」のままなのが印象的でした。


霊園を出た後は来た道を戻りましたが、途中に大部分が暗渠だけど一瞬だけ開渠になっている水路を発見。これは国分川の源流部分のようです。


その後は八柱駅近くに白髭神社を見つけたので立ち寄ってみました。
大杉大神が合祀されているほか、本殿横に小さい石碑がずらりと並んでいたので見てみたら、富士嶽神社、二十三夜塔、青面金剛、三峯神社など沢山ありました。


帰りも新京成を使い、多分今回が合併前最後の乗車になりそうなので、駅にある「新京成」と書かれたものは取り敢えず一通り撮影しました。


また、帰りの電車も行きと同じ8800形で、松戸駅で隣にいたのも往路と同じ組み合わせで80000形でした。


そういえば、今回はN800形を1本も見かけなかったほか、8900形とは1回すれ違っただけです。
ところで、8800形の多くが今後も使う気満々なのに対し、3編成しかない8900形の今後が気になるところです。京成では新3200形を松戸線にも導入すると発表していて、古い順番からして8800形がまず淘汰されるようにも思えるけど、8900形は機器更新しているとはいえこの機器は新品ではなく8000形VVVF改造車の廃車発生品で、合併後の京成の通勤車では唯一のボルスタレス台車であるなど同世代の3700形との互換性も低いことから早々に扱いにくい存在とされてしまうだろうし、今後も引き続き長期間使う予定なら8800形並みに大規模に更新工事が行われるけどその兆候がないことなどから、すぐ廃車にはしないだろうけど今後も長期的に使う気はないと予想されます。
また車両も順次京成カラーに塗り替えられると言われていることと合わせ、合併後の車両動向も気になるところではあります。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/27075303.html

 

 

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