今回の【駅】シリーズは、
愛知県名古屋市東区北東端近くに広がる住宅街に位置する名古屋ガイドウェイバス・ガイドウェイバス志段味線【愛称:ゆとりーとライン】の駅で、直下には名古屋市営地下鉄名城線の駅が併設されていて、駅周辺には学校が多く、学生・生徒の利用も多いと思われる、
砂田橋駅 (すなだばしえき。Sunada-bashi Station) です。
駅名
砂田橋駅 (Y 03)
所在地
愛知県名古屋市東区
乗車可能路線
名古屋ガイドウェイバス:ガイドウェイバス志段味線【愛称:ゆとりーとライン】
隣の駅
大曽根方………ナゴヤドーム前矢田駅
小幡緑地方……守山駅
乗換可能駅
名古屋市営地下鉄:名城線……砂田橋駅まで徒歩7分
訪問・撮影時
2023年8月
駅概要 (2024年6月現在)
駅形態……………高架駅(2001年開業)。ホームは3階
駅舎………………高架下2階。改札口はありません。
出入口……………北口(1番出入口)、南口(2番出入口)。駅舎内通路は南北自由通路を兼用。
バリアフリー……○(各出入口にエレベーターあり、コンコース~各ホーム間もEV設置)。
点字ブロック……各出入口~コンコース~各ホーム間に設置。
駅前広場…………×(高架下道路の名古屋市道沿いに一般のバス停留所あり)。
ゆとりーとラインの砂田橋駅は、東西方向に延びる幹線道路(名古屋市道)の中央分離帯高架部にあり、2階がコンコース、3階がホームです。
名古屋市道の南北に出入口があり(北口…1番出入口、南口…2番出入口)、南北とも階段とエレベーターの設備があります。
南北出入口からの階段・EVは2階通路と結ばれており、階段で各ホームヘ上がるには高架下のコンコースを経由する必要がありますが、エレベーターは出入口用とホーム用で共用しており、EVで各ホームヘ行く場合は、最終的に下り小幡緑地方面は北口側のEVに、上り大曽根方面は南口側のEVに乗る必要があります。北口から小幡緑地方面ホーム、南口から大曽根方面ホームへ行くには乗換なしでOKですが、北口から大曽根方面ホーム、南口から小幡緑地方面ホームヘ行く場合は、地平部を移動して方面に対応した出入口を利用する方法、または一旦2階コンコース階まで登って反対側のEVに乗り換える方法、のどちらかになります。
写真は1番出入口東側より西を望む。前方が1番出入口、市道を挟んで左前方が2番出入口です。
北口に相当する1番出入口です。1枚目と2枚目は西を、3枚目は北を望む。
タワー状の出入口になっています。
1階には階段出入口、エレベーター出入口のほか、地下鉄名城線・砂田橋駅の2番出入口があります。
エレベーターは地下鉄コンコースにも通じています。
2階と3階から駅へ通路が延びており、2階がコンコース、3階が下り小幡緑地方面ホームに繋がっています。
こちらは1番出入口西側より東を望む。
1番出入口の手前に「コメダ珈琲店」があります。
1番出入口前です。東を望む。左手に出入口があります。
駅周辺は市街地ですが、住宅の割合が高く商店はさほど多くありません。
一方、駅周辺には学校が多いです。
1番出入口からは私立名古屋学院 名古屋中学校・名古屋高等学校(約200m北東)のみが最寄りの学校になりますが、他の学校は後述の2番出入口からの方が近いです。
前方約60mに、名古屋市道と県道30号線(左右方向)が交差する砂田橋交差点があります。交差点を左折して、ゆとりーとラインの直下を通る県道30号線を350mほど北上すると、矢田川を渡る橋に差し掛かります。橋の名称は宮前橋で、砂田橋ではありません。
砂田橋交差点北東角には前述の名古屋中学校・名古屋高等学校と地下鉄駅の3番出入口があり、その周りにはマンションなど集合住宅が林立しています。中型~大型の店舗も複数見られます。
1番出入口前です。西を望む。右手に出入口があります。
すぐ右側に「コメダ珈琲店」があります。
1番出入口前より西を望む。
市道沿いを650mほど歩くと、隣駅のナゴヤドーム前矢田駅に到達します。
市道沿道(北側)は雑居ビルや住宅が多い印象です。
1番出入口前です。北を望む。
右手に「コメダ珈琲店」と1番出入口があります。
市道から奥に入ると、整然とした住宅街が広がっています。商店は少ないです。
こちらは南口に相当する2番出入口です。西を望む。
手前に階段出入口があり、奥にエレベーター出入口があります。
こちらには地下鉄駅の出入口がありません。
ゆとりーとラインと地下鉄を乗り換える際は1番出入口をご利用下さい。
こちらは2番出入口西側より東を望む。
手前がEV出入口、奥が階段出入口になります。
2番出入口前です。東を望む。後方に2番出入口があります。
前方約50mに砂田橋交差点があり、その南西角(最も近いコーナー)に地下鉄の1番出入口があり、交差点を渡った先の南東角に「マックスバリュ」や「マクドナルド」などが入居する商業施設「砂田橋ショッピングセンター」があります。駅南側は砂田橋SCを除き、商店は少ないです。
また、駅南側は学校が多いです。愛知教育大学附属名古屋中学校(南東約90m)、愛知教育大学附属名古屋小学校・愛知教育大学附属幼稚園(西約180m)、名古屋大学大幸キャンパス(西約430m)、女子レスリングの強豪校である至学館高等学校(南約560m)、が2番出入口からの方が近い学校です。
駅南側は学校のほか、住宅団地やマンションといった集合住宅が多いです。
約450m南東には鍋屋上野浄水場があります。
2番出入口前です。西を望む。後方に2番出入口があります。
手前には名古屋市バスのバス停留所があります。
また、市道沿いを650mほど歩くと、隣駅のナゴヤドーム前矢田駅に到達します。
こちらの市道南側沿道は商店や住宅は存在せず、手前から順に愛知教育大学附属名古屋中学校、愛知教育大学附属名古屋小学校・愛知教育大学附属幼稚園、名古屋大学大幸キャンパスと、各学校がナゴヤドーム前矢田駅の手前まで並んでいます。
2階コンコースです。西を望む。
右が1番出入口(階段・EV)ならびに下り1番線小幡緑地方面ホーム行きEV、トイレを挟んで右前方に1番線行き上りエスカレーター、右奥に1番線行き階段、左手前に上り2番線大曽根方面ホームからの下りES出口、左前方に2番出入口(階段・EV)ならびに上り2番線大曽根方面ホーム行きEV、左奥に2番線行き階段があります。2番線のESは降車客の方が多いことから終日下り運転になっています。
ゆとりーとラインは現状、鉄道扱いですが、ガイドウェイ「バス」と言うことで、決済方法は一般の路線バスと同じく車内収受方式です。交通系ICカードが利用可能です(チャージは車内で)。
そのため、ゆとりーとラインの駅には改札口がありません。さらに言えば大曽根駅を除く各駅は無人駅で、出入り自由です。
コンコースが無駄に広いのは、ゆとりーとラインを将来、新交通システム(AGT)に輸送形態転換した場合、改札口を設置する可能性に備えてのもの……だそうですが、まぁバスでも輸送を賄えているので、AGT路線に転換される可能性はゼロでしょうね…。コンコース構造やエレベーターはAGT化に対応できていない配置です(改札口を設置するとなると大がかりな改修が必要となります)。それどころか、ガイドウェイバスをやめて鉄軌道ではない通常のバス専用道に転換する計画になっているのが実情です。
コンコース内には飲料自動販売機とトイレがあります(多機能トイレはありません)。
ちなみに、ゆとりーとラインでは『マナカ』などの交通系ICカードが利用可能です。
尚、ホーム行きエレベーター乗り場は、各出入口~コンコース間のものと共用している関係で、2番線のEVはホーム行き階段とさほど離れていませんが、1番線のEVはホーム行き階段と全く別の場所にありますので、ご注意下さい。
2階コンコースです。東を望む。
左手前に1番線行き階段、左前方に1番線行きES、トイレを挟んで左奥に1番出入口および1番線行きEVが、右手前に2番線行き階段、右前方に2番出入口および2番線行きEV、右奥に2番線からの下りES出口があります。
2階コンコースは照明が少なく、昼間でも結構薄暗いです。
下り1番線ホームに設置の駅名標です。非電照式です。
名古屋ガイドウェイバスの筆頭株主は名古屋市であるため、名古屋市営地下鉄の駅名標デザインと類似しています。
駅ナンバリング「Y 03」が明らかに追加表示されています。
駅構造……高架駅(3階。西北西~東南東方向)。
配線………相対式ホーム2面2線。
右(北)は1番線で下り小幡緑地方面、左(南)は2番線で上り大曽根方面です。
ホーム有効長……約35m(常時客扱い可能なのは下り1台、上り縦列2台)。
ホームドア………なし(線路際に安全柵を設置。ドア部分のみ開口しています)。
ホーム幅…………ゆとりーとラインでは標準レベルですが、狭く感じます。
上屋(屋根)………ホーム階全体が屋根に覆われています。
ホーム上設備……ベンチ。
ホームは市道中央分離帯の高架部にあります。
尚、1番線のエレベーターは市道の歩道より北に設置されているため、ホームとエレベーターのりばの間は市道の車道と歩道を跨ぐデッキで結ばれています。
そして、ゆとりーとラインは全駅、全車両においてバリアフリーに対応しています。
バスは車いすでの乗降の際、内蔵のリフトを使用します。
上写真は1番線より、下写真は2番線より、全て大曽根方を望む。
上写真は1番線(左)より、下写真は2番線(右)より、全て小幡緑地方を望む。
2番線は多客対応のため2台同時に客扱いが可能なように安全柵が設置されていますが、1番線は1台しか客扱いできません。
各路面(軌道面)の両側には側方案内式のガイドウェイが設置されています。
上写真は2番線より、下写真は1番線より、全て大曽根方を望む。
ガイドウェイバスの線路は新交通システムと似ていますが、似て非なるものです。
線路両端にガイドウェイがあり、バスはガイドウェイに沿って走ります。
ガイドウェイバスは内燃機関(エンジン。現在はハイブリッド車)なので鉄軌道では気動車扱いです。そのため、架線が無くスッキリしています。
この先、市街地を通る名古屋市道の高架部を西北西へ走りますが、市道の地下を名城線が完全並走しています。左前方にバンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)を見ながら600mほど進むと次駅のナゴヤドーム前矢田駅へと至ります。両駅間は近いため、砂田橋駅から肉眼でナゴヤドーム前矢田駅ホームを確認することができます。尚、地下鉄名城線にもナゴヤドーム前矢田駅があり、砂田橋~ナゴヤドーム前矢田~大曽根間は「ゆとりーとライン」・地下鉄の双方で移動可能です(但し地下鉄のきっぷ・定期券では地下鉄にしか乗れず、ゆとりーとラインの定期券等ではゆとりーとラインにしか乗れません)。
ちなみにこの区間、運賃は1区間でも2区間でも「ゆとりーとライン」200円、地下鉄210円で僅差です。本数、所要時間はほぼ同等です。ゆとりーとラインの方が有利に見えますが、輸送力は地下鉄の方が断然上で、ゆとりーとラインは満員になりやすく、その場合は乗れないリスクがあります。状況により使い分けましょう。
2番線より小幡緑地方を望む。
この先、砂田橋交差点で左へ曲がり、市街地の中、南北方向に延びる県道30号線の高架部を北上します。そして矢田川に差し掛かると県道の右側(東側)に出て、県道から少し離れた状態で矢田川を渡って守山区に入ります。その後は県道の中央分離帯直上へと戻り、住宅街を北上して名鉄瀬戸線をオーバークロスすると程なく守山駅へと至ります。約250m南東に名鉄線の守山自衛隊前駅があり、一応、乗換が可能です。
あとがき
下車(乗車)時・・・2023年
相対式ホーム2面2線の高架駅で、3階にホームが、高架下2階にコンコースがあります。無人駅で、路線バスと同じく車内収受方式なので、改札口はありません。駅前は住宅街ですが、駅近くには実に学校が多いです。ですが駅前は整然とした街並みで、学生街の雰囲気はあまり感じられません。
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
新幹線(名古屋)中央西線の快速以下(大曽根)ゆとりーとライン。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
新幹線(名古屋)中央西線の快速以下(大曽根)ゆとりーとライン。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約150m北「ローソン」)
飲食チェーン店・・・あり (近くに「コメダ珈琲店」「マクドナルド」があります)
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。ゆとりーとラインを乗り鉄の際は、ぜひ一度は砂田橋駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:名古屋ガイドウェイバスのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)
テーマ:【駅】