いよいよ、活発な“出入り”の前兆となるか?
先月末、東急のニュースリリースで発表された大井町線向け新型車両の話。
結局、先に急行用に新製され2本のみが運用されている6020系の5両編成バージョンに落着。
結構、最初に導入した頃は動向を追っていた。
それくらい、それまでの東急のイメージを打ち破るに相応しいスタイルではあったが。
あれから、はや7年余り。
マイナーチェンジを期待していた人にとっては、少し残念なのかな。
まぁ「××20系」シリーズは完成度が高い印象だから、ある見方からすれば順当なのかなと。
そして、早速甲種輸送が始まった。
昨日逗子を発ったのは、1編成5両。
続番かと思いきや番号の下二桁が「51」となり、これは新たなバリエーションとなった。
雪の影響が心配されたが、EH200の牽引で昨夕に八王子まで無事に輸送。
改めて今日、八王子から長津田まで輸送となった。
このあたりのパターンは、これまでと全く変わらない。
八王子に着いたのは11時少し前。
既に6151FはHD300により中線に引き出されていた。
最初の2編成の時は、組成時と同一形態で輸送されていたが…
今回からは、3000系の時と同様に中間に先頭車を突き合わせる方法で連結されている。
車体のカラーデザインも、先の2編成と比べても全く変わりがない。
ネットでは、JR東海のHC85系に似てる、なんてコメントが散見されるが…
向こうが6020系に似ている、でしょうよ。
タイミング的にも、デザインが完成されたのは6020系よりも後だったしね。
ちなみに、車番の振り方は5両編成独自の付番方法となり、大井町方から
クハ6151
デハ6251
デハ6351
デハ6451
クハ6551
とされている。
大井町線のスペックに起因するからか、ゆくゆくの増結の可能性は考慮されていないようだ。
甲種輸送の面白さは、非日常な車両との出会い。
最近は公式な事前情報が潰え、目撃情報を頼りにする比重が増してしまったが…
7年前に比べて付近を走る車両も変わってきているし、機会が多いならまた記録機会を増やしたい。
先週土日は先約都合もあり行けなかったが、この東急大井町線の動きに関連した西武方面も。
長津田への輸送パターンは、以前と変わっていないように見受けられた。
横浜線内は、相変わらずDLによるエスコート。
牽引機がすっかりDD200形に代替わりした程度である。
折々の電子ホーンによる合図が少し新鮮なくらい。
中央線下りが停車している隙に、素早く連結を終えた。
今回は5両のみであるため、1回で輸送は完結。
これが2編成ずつとかになると、横浜線内2日連続なんていうことも往々に出てくるであろう。
今回はこのスタイルで、長津田を目指す。
そして、11:29に出発信号手前まで前進。
なぜ先にHD300形がここまで押し込んでこないのか、二度手間なのが前から不思議。
軌道回路の問題とか介在しているのだろうか?
さて、今回の横浜線内での撮影は、誰も撮る人がいなかった…
成瀬で迎撃。
降りてみて、まぁそうだよねと言うところ。
久しぶりに撮りに来たから、少し勘が鈍ってしまっていた。
まだ雨も冷たく難儀だったけど、出来栄えは悪くはなかったのが幸い。
横浜線も来年からのワンマン化計画が進展し、ホームドア設置駅もすっかり増えた。
そのあたり、撮る時は気を使わないといけない場面が増えてきている。
そして、長津田に無事到着して輸送完遂。
無線誘導により、東急授受線に押し込まれるが…
この時、前に撮影に入った老齢の撮影者に、後ろの若い撮影者が怒鳴る場面が。
「先に撮ってんだから前に入るな!」ときたが…
確かにその老齢撮影者も周りを見ないでふらっと来たから、しくじったなとは一瞬思った。
だが、当の怒鳴った若い撮影者、少しホームドアから身が乗り出ていなかったか??
よく言うが、自分のファインダーの範囲が正義じゃないんだということも意識しないといけない。
あと、そもそも論として、アンタだけのホームじゃないだろう、ということも。
公共交通の施設、誰が前に出てこようが危険な範囲じゃなかったら咎められる筋合いじゃない。
そこを前提条件にしていないから要らぬトラブルになる事を、各々肝に銘じておかねばならぬ。
そんなヒヤリというか、やれやれな出来事もあったが、
それ以外は大過なく、無事に輸送を終了した。
冷たい雨にもかかわらず、やはり東急の甲種輸送は注目度は高いようである。
運転開始は、夏頃とのこと。
この運転が始まると、東急大井町線はさらに雰囲気が変化していくこととなろう。
しばらく記録を中断していた同線界隈、さらに西武も…
E217系より範囲は多少狭まるが、まだやりようによっては濃い記録を仕掛けられそうである。