5001形の引退で阪神電車最古参になってしまった8000系ですが急行系車両の中では一番数が多く、阪神〜山陽間の直通特急では山陽5000系と共に主力として活躍しています。当初は赤胴車塗装でしたが全編成のリニューアルと9300系に準じた塗装に変更されてからかなり経ち、8523Fの神戸・姫路方に連結されている8502を含む2段窓車3両を除いて現行塗装も似合っていると思っています。


(2019.2.16 芦屋にて撮影)

 山陽姫路行き直通特急に充当される8000系8227Fです。種別表示が黄色なので停車駅の多いタイプですが現ダイヤでは神戸三宮〜板宿間各駅停車で運行されており、阪神と山陽の境界駅である西代にも停車します。但し両社の乗務員が交代するのは同駅ではなく高速神戸であり、西代で電車の発着を見ると途中駅のように感じてしまいます。


(2019.2.16 芦屋にて撮影)

 8227Fは8000系の中でも比較的数の多いタイプIIIに属し、冷房装置が阪神伝統の分散式MAU-13Hから集約分散式CU-198に変更されたほか車体断面も変更されていますが私は8000系というとこのタイプと側窓の形状が変更されたタイプIVの印象が強く、新しい阪神電車の基礎をつくった車両だと思っています。あと阪神電車では8000系の塗装をリニューアル前の赤胴車塗装に戻すことを発表しており、最初の編成はタイプIIの8215Fで5月下旬より運行を開始する予定です。