本日は,マイクロエースから2024年2月に発売された「超特急1000型」を紹介します.マイクロエースでは定番の製品で何度か,「ドクターイエロー」仕様も含めて再生産されています.筆者としては軽視していたのですが,やはり必要であったため2本揃えて購入しました.
A編成は2両編成です.量産される新幹線旅客電車(以下「0系」)と比較してかなり印象が異なります.
「夢の超特急」との表記があります.実車とは異なりますがこれで良いと思います.実車のような表記はステッカーで用意されています.
B編成は4両編成で,当時の鉄道車両で最高のスピードである256km/hを出したのはこちらです.六角形の窓がある1004号車は印象に残りやすいです.
先頭車は1006号車(奥)が0系に近い構造になっています.曲面ガラスは本採用されませんでした.
この両製品はB編成のケースにまとめて入れることができるほか,実は連結カプラーが付属しており,連結して走らせることが可能です.
「ドクターイエロー」仕様を待っていましたが,新幹線の歴史において重要な車両で,やはり軽視すべきではなかったと反省しています.
と,本日の記事はここからが本題です.
65年ぶりに4桁形式の新幹線が登場??
JR東日本は,3/4に,東北新幹線向けの新形式車両「E10系」を開発すると発表しました.10両編成で最高スピードは320km/h,E5系と比較して「グランクラス」の代わりに「TRAIN DESK」を拡充させるなど,2010年の新青森開業時に増備したE2系・E5系初期車を置き換えて「やまびこ・なすの」での運用が念頭に置かれます.札幌発着の列車用の車両はこの車両をベースに別途開発されます.
2027年に,おそらくは「E1021-1(またはE1023-1)」以下10両編成の「S14編成」として量産先行車が登場するものと思われます.新幹線の車両形式が4ケタに達する可能性があります.
また,「E10系」ということで,青梅鉄道公園(2025年現在休館中)で保存されていた蒸気機関車の方の「E10型」を連想される方もいらっしゃると思います.くしくも,E10系はE8系と連結することも想定されるため,板谷峠,もとい,東京都〜山形市を結ぶ最優等列車(ただし,E10型が使用されていた時期の最優等列車は普通列車でした)と組み合わせて運用されることになりました.東京〜福島でより多くの乗客に利用されるほか,E8系にブレーキの問題が出てきた場合は連結してブレーキ力を確保できるなど,E10系も「補機」の役割を担えます.E3系のオーバーランは記憶に新しい方が多いと思います.
塗装はイギリスのデザインファームが担当,「桜の花弁」を意識した曲線が描かれていますが,全体的に緑が濃く暗い印象を受けます.E10系では荷物輸送も意識され,5号車にはそれ専用のドアも用意されます.東海道・山陽新幹線用の車両と異なり,東北・上越新幹線用の車両ではE2系以降,車販準備室など業務用の扉はこれまでありませんでした.
2031年3月までに営業運転が開始されます.詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください.
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf
また,2025年度で引退するE3系のうち1編成の座席を全て撤去した編成で,荷物輸送に本格的に乗り出すことも発表されました.積み下ろしは駅のみならず車両基地でも行うことが検討されています.
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho02.pdf
輸送する荷物は上りは鮮魚や農産品が,双方向で半導体製品や医療用品が想定されています.下り列車でも,首都圏の有名シェフ・パティシエが手がける料理・スイーツを輸送することも考えられます.
「E9系はどこに行ったのですか?」という問いがあちこちから出てきそうですが,E9系は「East i」「FASTECH」「ALFA-X」などが該当しますので,営業用の車両にはつけられなかったということです.この「STAR-21」も実質E9系と言えますので,この画像を再掲して,この記事を締めます.