今回は養老鉄道7700系TQ14編成(歌舞伎塗装)です。
パッケージ
東急電鉄に1962年に7000系として製造され、1987年からVVVF化されて7700系となり2018年に引退。登場から車体が50年以上活躍してきた7700系ですが、養老鉄道に譲渡されて2019年より運転を開始しました。
3両編成と2両編成が導入され、今回はその中から歌舞伎塗装のTQ14編成です。
商品情報
・2025年2月発売
・1箱9900円
・ユーザー取り付けパーツで列車無線アンテナ、動力化台車枠が付属
・ク7914-モ7814-モ7714の3両セット
同時に緑帯・2両編成のTQ05編成も発売されました。
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-06R(18m級A)※スペーサーMを使用
・走行パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0278 PT7169-A
レビュー
〇桑名・揖斐寄り先頭車 ク7914
ク7914
桑名・揖斐寄り先頭車のク7914です。種車は7914Fのクハ7914です。車番は東急時代と変更なし。
塗装は東急時代の歌舞伎をそのまま使用しています。
正面
東急時代の歌舞伎塗装がそのまま使用されています。
貫通扉にはステップが追加され、こちらはグレーで塗装されています。アンチクライマーもモールドで表現され、取付ボルトも表現されていてGOODです。
車番(7914)と行き先表示(大垣)が印刷され、ワイパー、ヘッドライト、ライトリムは銀、ライトユニット枠、標識灯枠はライトグレーで塗装されています。
譲渡されてから設置されたスカートパーツも付属しています。
側面
車番、車外スピーカー、社紋かくしは印刷済みとなります。
行き先表示器は東急時代に施工された更新工事の時に設置されたので、こちらも印刷で表現されています。
床下機器はCP、SIVが取り付けられています。帯塗装がちょっと良くなく、補修痕があったりコルゲートの溝が少し埋まっているところが残念。おそらく個体差だと思われます。
妻面
妻面はドアコック、銘版、ステップがモールド表現されています。車内のシートパーツは黄緑色で塗装されています。
屋根
ランボードと手すりが一体成型されており、クーラー、無線アンテナは別パーツとなっています。
ユーザー取り付けパーツで無線アンテナを取り付けます。
屋根裏にガイド穴がありますが、穴を開ける際にはねじ止めの屋根パーツを外す必要があります。1㎜のドリルを使用し、緩い場合は接着剤を使いましょう。
〇中間車モ7814
モ7814
中間車のモ7814です。種車はデハ7814です。
養老鉄道入線時にパンタグラフが菱形からシングルアームに載せ替えられました。
妻面(パンタ側・桑名・揖斐寄り)
パンタは桑名・揖斐寄りに設置されています。パンタ配管、手すり、ドアコック、銘版がモールドで表現されています。
側面
床下機器はVVVFインバーター、蓄電池類が搭載されています。帯は若干太めのような感じがしますね。
東洋電機製のVVVFインバーター装置で断流器とかは鉄コレの方が似ているんですよね。
GM製品ではインバーター部はすごくいいんですが、断流器部分などはリニューアルしてくれると嬉しいですね。
妻面(大垣寄り)
大垣寄りは手すりとドアコックがモールド表現となっています。
屋根
屋根はランボードと避雷器が一体成型、クーラー、ヒューズが別パーツとなっています。
〇大垣寄り先頭車 モ7714
モ7714
大垣寄り先頭車のモ7714です。種車はデハ7714です。
こちらはパンタ搭載車となります。
正面
基本的な部分はク7914と同じ。
側面
側面表記はク7914と同じパターンとなります。
床下機器はモ7814と同じ部品が取り付けられています。
妻面
パンタ配管、手すり、ドアコック、銘版がモールドで表現されています。
屋根
屋根はモ7814と同じものが使われています。無線アンテナはユーザー取り付けパーツとなります。
1編成導入
2020年に最初の2種類が発売されてから約5年。歌舞伎塗装と緑帯の2種類が発売されました。
歌舞伎塗装は待ち遠しかったですね。スカート撤去、パンタ交換、車紋と行先を張り替えれば東急時代の姿を作ることができるのがすごくいいところ。妻面も配管が追加されて作り分けられ、アンチクライマーも追加されているのでありがたいですよね。
約5年で値段が倍以上になっているので種車にするには高くなってしまいますが…
正面赤帯だけだったTQ03編成は側面にも赤帯が回り、外観の変化がありました。
またTQ12編成に至ってはVVVFインバーター装置を東急時代の東洋GTOから東洋IGBTに更新され、譲渡時のプレスであった譲渡後30年使用するという意思を感じることができました。
今度乗りに行ってみましょう。