『観光』というと基本的に日中に行くものですが、
また、冬だけではなく、通年でライトアップされている場所がいくつもあり、
東京観光の参考にしてみてください。
東京タワー
山手線や東京モノレールが停車する浜松町駅にて下車。
都営地下鉄の大門駅もほぼ同じ場所にあります。
駅名の由来にもなっている増上寺の大門。
こちらはライトアップされていませんが、既に後ろに目的のものが見えています。
東京を代表するシンボルの一つ、東京タワーです。
1957年竣工、高さは333m、
後ろに見えているのは麻布台ヒルズ森JPタワー、高さ325mで2025年現在では日本一高いビルとなります。
展望台へ行くわけではなかったので、芝公園の端っこから撮影したものになります。
浜松町駅から徒歩10分、近くには増上寺もあり、
現在の東京タワーは予備の電波塔としての役割となっており、FM放送やJRの防護無線にも活用されているのですが、取り壊しの計画もあったようです。
しかしながら昭和・平成生まれの方々からすればそこにあるのが当たり前という建造物だったため、観光施設という位置づけに変わるものの今もなお紅白の電波塔がそびえ立ち続けています。
銀座エリア
有楽町駅で下車します。
数寄屋橋交差点方向へ向かいます。
冬ということもあってところどころイルミネーションが輝いています。
夜景とは違うのですが、数寄屋橋交番は最近では当たり前になったオシャレな交番の第一号として1982年に竣工しました。
雑学で有名なのはこの交番の上にあるオブジェです。
実はデザイナーが期日までにここのデザインが決まらずにとりあえず代わりのものとして刺したまち針がそのまま採用されてしまったというエピソードがあります。
ピンで止めるという文化はスマホが登場する前から存在していた…ということになります(笑)
有楽町駅から10分ほどで銀座四丁目交差点まで来ました。
地価の話になった際に必ず登場するこの建物は銀座和光です。
1932年に建てられたネオ・ルネサンス様式の建物で夜になるとライトアップされます。
1881年創業した服部時計店がこの場所を買い取ったのは1894年、それまでは新聞社の社屋だったそうです。
この服部時計店から1947年に小売部門が独立したのが株式会社 和光となります。
なお、服部時計店は世界初のクオーツ時計を発売したことで有名なセイコー(セイコーグループ)という社名になっています
和光もセイコーグループ傘下であり、銀座和光にはセイコーをはじめとしたお店が多数出店している商業施設なので誰でも入ることが可能なのですが、この建物の風格から入るのをちょっと躊躇ってしまう場所となっているのがセイコーの悩みらしいです。
東京駅
有楽町駅のお隣、東京駅です。
東京駅が開業したのは1914年、洋風のレンガ造りでお馴染みの辰野金吾による設計です。
全長は335m、東京タワーの高さをほぼ同じです。
1945年の東京大空襲によって被害を受けた駅舎は3階部分を無くし、使える部分を残した応急処置が長らく続いていましたが、2012年に復原が完了し、100年前と同じ姿に戻りました。
正面から見るのも良いのですが、オススメはKITTE丸の内5階にある屋上庭園から見たアングルです。
復原によって2つのドームが復活し、よりかっこいい姿になったと思います。
撮影したのが休日だったのでオフィスビルは暗かったのですが、平日冬18時くらいであれば夕暮れが早い&ビルの照明が煌々と光っているので駅と合わせて一層綺麗に見えるそうです。
なお、この写真はあと3年ほどで過去のものとなります。
なぜなら常盤橋エリアでは再開発が行われており、高さ385mのTorch Towerが2028年3月に完成予定となっているからです。
完成すれば、このアングルの場合、奥に大きな建物が加わることになるでしょう。
こちらの屋上庭園はかなり薄暗い雰囲気になっています。
そのため(?)、カップル連れが多いため一人で夜に行くと結構場違い感がありました(苦笑)
事前に予想はしていたことではありますが、同行者を連れてくるかそういった場所だと心構えを持って訪れるか判断はお任せします。
浅草エリア
ここまでは駅間が近い場所をピックアップしてきましたが、時間に余裕がある方にオススメなのは浅草です。
国内外問わず東京のガイドマップに必ず載っている雷門です。
これ平日21時くらいに撮影したものなのですが、人が多すぎます…。
それでも日中は人をかき分けて歩く仲見世通りをまっすぐ歩けたので、日中よりは確実に観光しやすいです。
金龍山浅草寺は都内最古の寺と言われており、その歴史は飛鳥時代まで遡ります。
現在の建物は戦後に再建されたもので、鉄筋コンクリート造です。
だからこそ簡単には壊れなさそうな重厚感があります。
清水建設のHPを見て知ったのですが、本堂の屋根は2010年頃にチタン瓦へ変更され、重量が5分の1へ軽減されたようです。
チタンは高価な金属なのですが、おいくらなんでしょう…。
また浅草駅のちかくにある吾妻橋からアサヒビールの本社と東京スカイツリーを見ることもできます。
先にアサヒビールについて触れておくと、アサヒビール100周年を記念して1989年に完成した本社ビルはビールジョッキ、金色のオブジェは燃える心の炎を表しています。
オブジェはあまりよろしくない表現をされることが多いですが…。
ビールジョッキ?と思われた方は日中の様子を見ると分かります。
夜に見るとこんなに違うのかと驚きました。
東京スカイツリーは高さ634m、タワーとしては世界一、建造物としてもブルジュ・ハリファ、ムルデカ118に次いで世界第3位の高さを誇ります。
ライティングにLEDを使っていることから日によって通常3色+特別色に変化するようになっています。
赤が基調となっているライティングは幟(のぼり)です。
別日に撮ったものですがこちらは粋、他に紫の雅です。
歴史が浅い場所のせいか東京タワーほどの人気が無い気がしますが、日によって色が変化するので、写真を撮って見比べるのが面白いと思います。
最後に
ここまで東京のライトアップや夜景について見てきましたが、高いところから夜景を見たいという方もいらっしゃると思います。
定番スポットでは紹介した東京タワーや東京スカイツリー、六本木ヒルズやサンシャイン60、最近人気が高いのはSHIBUYA SKYと言ったところでしょうが、できれば無料で入れるところが良いと思われる方も多いと思います。
そんな方にオススメは西新宿にある東京都庁です。
新宿駅から徒歩10分、東京都庁展望台は高さ202m、21時半まで入室可能です(22時閉館)。
前述の通り、無料で入れるのでこちらも候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
友人との旅行や恋人とのデート、夜行バスに乗る前の時間つぶし、電車のフリーきっぷを最後まで使い倒したい方など夜の東京観光の参考になれば幸いです。