鹿児島本線・遠賀川駅 福岡の駅をぐるり23 | 日本中の駅を旅する 駅と駅舎のブログ

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 日本中の駅を旅したいというあなたのために、有名木造駅舎から無名のホームだけの駅まで、1駅1駅ご紹介して、各駅下車の駅めぐりをしている気分を味わっていただくブログです。
 空旅、企画旅、鉄道クイズもあります。

この時間は、福岡県の駅をぐるりします。

本日の駅は、鹿児島本線の遠賀川駅です。

 

写真は,平成10〜20年代撮影のものが多くあります。現在の状況とは変わっていることがありますので、参考にする際はご注意ください。

また、当ブログをご利用される際は、必ずこちらの記事「免責事項について」をお読みの上、ご覧くださいね。

では,最後までごゆっくり!

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水巻駅から遠賀川を渡って、遠賀川駅にやってきました。
遠賀川駅がある町の名前は、遠賀郡遠賀町になります。
遠賀郡は、平成の大合併のときも全く合併はしませんでしたから、それなりに財政が豊かなのかもしれません。
 
遠賀川駅は、明治23年開業で、現在の駅舎は令和3年建築のコミュニティ施設併設の橋上駅舎となっています。
 
駅前です。
国道3号線からはちょっと離れた場所に駅があります。
駅の所在地は住居表示制度が導入され、駅名に合わせて「遠賀川1丁目」となりました。
 
橋上駅舎ですから構内を抜ける自由通路があるのですが、よくある橋上駅と違って、駅舎内を上って改札や窓口を通過する構造ではなく外階段から上がれる構造となっています。
 
階上に上がると駅舎部分とコミュニティ施設をつなぐ通路があります。
ではいったん。ここから右手前の駅舎に入ってみましょう。
 
自動券売機と出札窓口、みどりの窓口もある直営駅です。
 
改札です。
水巻駅の発車標は液晶モニタータイプだったような気がするのですが、遠賀川駅のそれはLEDタイプ、それも3段表示となっていました。
 
改札を抜け右に曲がってホームに向かいます。
 
右に曲がったところ。
トイレはここにあります。
トイレの先と手前で通路のデザインが変わっていますが奥は橋上駅舎になる前からの既存構造物なんだと思います。
 
構内は2面3線のようですね。
 
構内、博多・八代方面です。
やはり2面3線、それに保線用の車両がたくさん留置されている側線があります。
かつての遠賀川駅は、写真の先で左に分岐する室木線と右に分岐する芦屋線があったので構内が広く保線用の留置施設や建物を設置するのに好都合だったのかもしれません。
 
構内、小倉・門司港方面です。
 
駅名標です。
頭上に南北自由通路が見えます。
 
駅名標を見上げたついでにホーム屋根裏を見ると木造部分が残っていて、古くからの構造物なのだと思います。
では、いったん改札を出て、自由通路を渡って南口に出てみることにしましょう。
 
通路は、屋根がなく駅舎の綺麗さの割に簡素な通路だと思います。
新駅舎に比べて通路が古く感じますが、それもそのはずで、この自由通路自体は旧駅舎があった頃の平成27年に開通したもののようです。
 
通路上から見下ろした、構内博多・八代方面。
奥に見える道路橋のあたりで室木線は左に、芦屋線は右にカーブしていました。
室木線の廃線跡は、ほぼ県道55号線に変わっており、廃線跡の痕跡は残っていませんが、道路橋の手前にある廃鉄橋が最近まで残っていたので今でもあるかもしれません。
 
また室木線の終着駅だった室木駅は山陽新幹線のルートと近接しており、山陽新幹線が建設されている頃に、室木駅の末端区間から工事用の路線を延長して山陽新幹線の建設現場に繋いでいたのですが、その山陽新幹線に寄り添うように建設された工事線の築堤が残っていて、今でも新幹線の車内から確認することができます、
 
芦屋線の痕跡は、遠賀川駅分岐部分は農地の区画整理をされて全く痕跡が残っていません。
芦屋町方面はどうなのか一度探検してみたいのですが、芦屋は鉄道が通っていないのでなかなか足が向かないのです。
 
室木線はこの辺りでよくある運炭線として開業したのではと思いますが、芦屋線は自衛隊の芦屋基地あたりが終点で、昭和22年の開業だったので昭和36年まで基地を使っていた駐留米軍の輸送路線だったのではないでしょうか?
その証拠に芦屋線は昭和22年開業、米軍基地が日本に返還された昭和36年には廃止となっています。
 
さて南口までやってきましたが地表への出口があるだけで何もありませんでした。
 
何もないといえば駅前もこんな感じ、開発中という感じでもないですねえ。
さて、ここからは、旧駅舎当時の遠賀川駅を紹介します。
 
旧駅舎です。
木造のリニューアル駅舎でしたが平成29年に火災で駅舎は全焼してしまいました。
この駅舎を撮影したのは平成18年、焼失の10年ちょっと前の木造駅舎です。
 
 
駅舎内部です。
ちょうど自動改札機が導入後、SUGOCAは導入前の時代でした。
 
駅舎は、昭和22年の建築だったようですね、さすがに開業当初のものではありませんでした。
昭和22年といえば芦屋線が開業した年なので、米軍への輸送量が増えたことで駅舎も大きくしたのかもしれません。
 
構内の様子は現在とあまり変わりません。
ただ南北自由通路はありませんでした。
 
当時の駅名標。
モノクロですが、国鉄当時の門鉄仕様の駅名標なら、前後駅表示の間に所在地表示がありましたから、この駅名標は、JRとなってからペイントされたものだと思います。
 
先ほど室木線の廃鉄橋が残っているかも?と申し上げましたが、このときは、はっきりと鉄橋が残っていました。
奥の赤いのが室木線の廃線跡です。
 
(平成18年3月、令和6年6月訪問)

 

 

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※お越しになった日にちによっては、未公開となっている場合があります。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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