こんにちは!
今回はE3系に関する記事を書いていきたいと思います。
今週の日曜日ぐらいでしょうかね、東北新幹線で荷物新幹線の運行が2025年度よりスタートすることを大手新聞が報じました。荷物専用新幹線は以前から構想等が明らかになっていましたが、具体的な案が示されるのは初めてですね。
www.nikkei.com
今回の報道では、2025年秋から荷物専用新幹線が運行を開始することが報じられ、使用車両はE3系1編成と発表されました。当面は盛岡~東京間の運行となり、おそらくやまびこと思われる通常の新幹線と連結して走るようです。E3系は客室内の座席などを取り払う改造を行うようで、本当に荷物専用の車両となるようです。将来的には専用車両を開発したいようですが、専用車両については開発に時間がかかるため、とりあえずE8系で置き換えられた余剰のE3系を活用するということのようですね。
E3系、意外な使い道で延命が決まりましたね。よく考えれば、確かにE3系はこういった実験的な列車に使うには最適だろうと思います。E3系を改造すると、定期列車に連結出来るというのがかなり良いでしょう。盛岡~東京間の単独やまびこは10両編成のE5系(E2系代走もあり)で運用されており、E2系が臨時で乗れるように275km/hのダイヤで運転されています。こちらに連結するならば、特段制約は生じませんからね。これがE2系なんかを改造するということになるのならば、定期列車に連結することが出来ないので、専用ダイヤを仕立てなければなりません。しかし、E3系ならば、通常の列車に連結するだけで荷物新幹線の実験を行えるわけですから、こういった列車にE3系を使うのはちょうど良いということでしょうね。
この情報は、先日記事にしたE3系1編成を2025年度に全検を通す理由の答え合わせになるのかなと思います。先日の記事で、労働組合資料よりE3系1編成に全般検査を通す計画があることが判明したということを書きました。
tetutoo28m32.hateblo.jp
この記事でなぜ1編成だけ検査を通すのかがよく分からないということを書きましたが、今回報じられた荷物新幹線車両に全般検査を通すと見て良いのだろうと思いますね。先日の記事でも書きましたが、E3系は2025年度末で定期運用を終了する予定ですので、営業用車両に全検を通す必要はありません。しかし、荷物新幹線用の車両としてしばらくE3系を使うことになったため、1編成だけ荷物用車両への改造と同時に全般検査を通すことになったのだろうと思います。私にはE3系に検査を通す理由として、荷物新幹線というのは思い浮かびませんでしたね。
改造される編成は何になるでしょうか。実は先日の記事を書いた2週間後に、2026年度に廃車となるE3系の編成番号が、労働組合資料より公表されています。その資料ではL65,L68~L72編成が2026年度に廃車になる予定だとのことです。そうなると、これ以外の編成が改造されることになりますが、現在残っているこれ以外の編成はL62編成とL67編成の2編成です。L62編成は既に営業運転を撤退し、現在は何らかの試運転を北上駅付近で行っています。L67編成は現役です。E3系は今年度後1編成廃車になる予定ですので、このどちらかは今年度に廃車になり、残る編成が全検を通して荷物新幹線へと改造されることになるのはほぼ確定でしょう。どちらが選ばれるかをはっきりと考えるのは難しいですが、個人的な予想としてはL62を今年度中に廃車にして、L67が改造されるのではないかな?と予想しています。
※3/22追記、E3系の廃車計画が変更されたことが労働組合資料で公表されました。当初廃車予定であったL70編成が廃車予定対象から外れ、荷物新幹線に改造されることが確定したようです。L67編成は荷物新幹線と関係なく全般検査を受けることとなり、2026年3月以降の処遇は未定だとのことです。
思わぬ形でE3系の全廃が先延ばしになりましたね。荷物専用新幹線が大コケでもしない限り、専用新幹線が誕生するまでか、もしくはE6系の引退の時期までのどちらかまではE3系は残ることになるのではないかな?と個人的には予想します。荷物新幹線は単なる事業用車ではなく、顧客の荷物を乗せる新幹線ですので、そう簡単には廃止にならないのではないか?と考えるからですね。とれいゆや現美新幹線など変わり種の多かった形式が最後に更に最後に盛り上げてくれて、本当に面白い形式だなと思います。
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