熊本市の代表する駅であります熊本駅の鹿児島線博多方隣の駅でもあります上熊本駅は、平成27年の3月14日に高架化が開業しまして10周年を迎えます。
上熊本駅は、明治24年に開業しました駅で、当初は「池田駅」と称されておりましたが、10年後の明治34年に現在の上熊本駅に改称されまして現在に至っておりますが、大正2年に完成しておりましたこの駅の二代目の駅舎がこの立体交差化を機に解体される事が決まっておりました。
しかし、反対運動によりまして現在は熊本市交通局(熊本市電)の上熊本電停に移築しておりまして、画像のように外観のみではありますが、現在も旧駅舎の名残は残されております。
(上熊本電停)~中にホームが設けられています
そんなこの駅は、ご紹介しておりますように、付近の立体交差化事業に伴い高架化されておりまして、その平成27年にここから熊本駅までの区間で高架化が一部完了しておりましたが、平成30年の熊本駅の完全高架化に伴いまして、完全完了へと至っております。
また、この駅は上の画像の817系電車などJR九州の車両デザイン、そして熊本駅や大分駅などと言った駅舎デザインを担当されました水戸岡鋭治氏がデザインを担当されておりまして、細かな部分におきまして水戸岡デザインが見られているのが特徴でもあります。実際に、駅舎には画像のように地元産の杉の木がふんだんに使用された駅舎正面となっておりまして、その姿がお分かりいただけるのではないかと思います。
さらに、ホームの床はウッドデッキとなっておりまして、従来の駅ならばアスファルトとなっている印象が高い中で違った所が見られております。尚、現在は(36ぷらす3以外の)定期の特急列車が停車しなくなりました(運行されなくなりました)この駅ではありますが、上熊本駅停車の普通列車でも基本画像2の817系電車のように2両編成、821系電車は3両編成での運行はあるものの、最高では普通列車は4両編成ではありますが、臨時列車や団体列車などで特急型電車が入る場合もありますので、その際に対応するべく7両編成までが入る事が可能となっております。
そして、高架開業の翌年平成28年には、1階の駅構内には「えきマチ1丁目」をはじめとしましたテナントが設けられておりまして、100円ショップ「キャンドゥ」やブックオフなどととしましたテナントがこの「えきマチ1丁目」に入っております。やはり、駅構内にこう言った施設がありますと、非常に利用しやすくていいのではないかとも思います。
(「ブックオフ」)
(100円ショップ「キャンドゥ」)
(スーパー「イワサキエース」)
さて、ここまで現在の上熊本駅に関しましてご紹介しましたが、ここからは、タイトルにもありますように、高架化前に見られておりました「仮設」としての姿を皆様にご紹介してまいります。
今回ご紹介しますのは、高架化直前の平成27年2月に訪問していた際の姿をご紹介しますが、この当時は、既に画像にもありますように駅舎の姿が明らかになっていた頃でありまして、1か月後に迫ります上熊本駅の高架化が完了する寸前の姿が見られていた頃でもありました。
その新駅舎のそばにありましたのが、画像の仮駅舎でありました。この姿を見ましても、まさにそう言った印象を見せていた事がわかりますが、それでも「みどりの窓口」や売店は存在しておりまして、駅利用者に対応する姿は見られておりました。
上熊本駅のホームです。平成18年の仮駅舎移設後、平成19年頃から23年5月までは島式1面2線のホームとなっておりましたが、その後は画像の相対式2面2線のホームとなっておりました。それにしても、よく見ましてもこの駅のホームはあくまでも仮設のホームでありましたので、その下にありますホームの下のアップ画像からもありますように、パイプ(足場)とボルトで組み立てられていたホームとなっている事もありまして、明らかに「仮設の姿」であった事が見ていてわかるのではないでしょうか。
(アップ)~パイプとボルトが見えているのもわかります
今回は「仮設」の姿が見られていた、上熊本駅に関しましてご紹介しましたが、その冒頭にありましたように、現在は立派な高架の駅舎・ホームとなりまして現在に至っておりますが、かつてはそのような姿が見られておりました。この仮設の姿が見られるまでの間には、二代目駅舎の営業が終了となりまして、営業終了までの間には駅の上を走ります九州新幹線の開通などもあった訳でもありましたので、それまでにもこの駅周辺の変化も伺える所ではなかったでしょうか。とにかく、現駅舎自体も3月で間もなく10周年を迎える事にもなりますが、これからも熊本駅に次ぐ立派な駅としての姿を見せていただきたいものであります。