平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

「最北の観光列車『花たびそうや号』で行く宗谷岬」団体ツアー企画の感想

観光列車が乗車目的のツアーでも北海道へは往復飛行機の選択肢しかないでしょうか?

JR東日本びゅうツーリズム&セールスの「日本の旅、鉄道の旅」の中で、「最北の観光列車『花たびそうや号』で行く 日本のてっぺん宗谷岬へ 歴史的な鉄道車両に会いに行こう!」の団体ツアーが2025年5月30日発、2泊3日で企画されました。

旭川から稚内まで宗谷線の全区間を、キハ40系2両とキハ54系2両の計4両編成により、日本最北の観光列車「花たびそうや号」で体感するのが主体で、かつての気動車急行「宗谷」を思い起こします。

 

1日目は、羽田空港から新千歳空港へ飛行機で移動後、三笠鉄道村・三笠鉄道記念館等を見学し、旭川泊。

2日目は、旭川から稚内まで「花たびそうや号」列車で、稚内泊。

3日目は、稚内周辺を観光後、稚内空港から羽田空港

今回は、ツアーの実施前ではありますが、企画の感想を書きたいと思います。

 

最北の観光列車に乗ることが主目的でも、東京-旭川稚内では往復飛行機が自然?

このツアーは、宗谷線全線を観光列車「花たびそうや号」で乗車することが主目的のツアーですが、往復とも飛行機での移動です。

今回に限らず、東京と北海道、とくに東京-札幌は新千歳空港経由の飛行機需要が圧倒的です。

ただ、最北列車乗車企画ならば、帰路の稚内→羽田は飛行機でよいとして、往路の東京→札幌でも飛行機で行くしかないでしょうか。

東京6時32分発「はやぶさ1号」で新函館北斗から特急「北斗9号」乗り継ぎで札幌へ行き、札幌から特急乗り継ぎで旭川に向かうのは非現実的でしょうか。

「北斗9号」は札幌14時41分着です。

札幌で自由時間を設け、札幌16時30分発「カムイ29号」で、旭川17時55分着という選択肢はないでしょうか。

一日が列車移動だけで終わり、計9時間以上の乗車ではとても催行人員に届かないでしょうか。

 

三笠鉄道村・三笠鉄道記念館見学と、往路だけは列車のどちらを選ぶ?

上記の場合、苫小牧13時51分着、南千歳14時08分着後、三笠鉄道村・三笠鉄道記念館に入場するのは現地到着と最終入場の間に時間的余裕がないため、見送らざるを得ません。

往路の飛行機移動による時間的余裕で三笠鉄道村・三笠鉄道記念館を見学するのと、往路だけは北海道列車の車窓と、どちらを選ぶかになってきます。

往路は二者択一という方法はないものでしょうか。

 

東京から札幌まで列車乗り継ぎに所要約8時間を要するなら、羽田-新千歳で所要1時間30分、一日に50往復以上の飛行機にするのも当然とは言えます。

繰り返しで恐縮ですが、最北の宗谷線旭川稚内の全区間を観光列車で行くのが主目的のツアーです。

せめて往路だけは列車で行きたいという思いが筆者にはあります。

函館線・室蘭線には駒ケ岳、大沼公園、内浦湾、日本最大28.7kmの直線区間の白老-沼ノ端など、北海道の鉄道ならではの車窓に価値があります。

 

90分の飛行機の前では、所要8時間の列車の意義は見い出せないかもしれませんが、時間では得られない北海道の列車からの車窓を捨てるのはもったいない思いがあります。

不満なら北海道の飛行機ツアーに参加しなければいいとの一言で終わりの話ではあります。

筆者はとくに北海道への往路だけは列車という、勝手なこだわりは今後も続くだろうと思いますが、よろしくお願いします。

 

(※ 筆記にあたり、JR東日本びゅうツーリズム&セールスの「日本の旅、鉄道の旅」の中の、「最北の観光列車『花たびそうや号』で行く 日本のてっぺん宗谷岬へ 歴史的な鉄道車両に会いに行こう!」を参考にさせていただきました。

当該ツアーの内容を否定する趣旨ではありませんので、ご了承ください。)