西武9000系と6000系50番台(アルミ車)の戸袋窓設置車では2013年頃から戸袋窓簡易封鎖が行われました。
これは広告枠を増やすことで広告収入増収を目的としたものと見られます。
一方で、西武には他に新2000系非リニューアル車や6000系0番台(ステンレス車)、新101系といった他形式にも戸袋窓があり、それらは現在に至るまで戸袋窓が残存しています。
広告収入増収を目的とするならば全車両簡易封鎖をした方が良いようにも感じますが、その対象が9000系と6000系50番台戸袋窓設置車のみだった理由はなぜなのでしょうか?
コメント
増収とコストのバランス、あるいは池袋線のドア横ポスター掲出率向上を鑑みての車種選定だったのではないでしょうか。
仮に全車種に拡大しても、車種毎に設計や施工方法、材料の検討が必要です。
また、施工期間中は車両が使用できず、総合的にみてイニシャルコストが高すぎたということは考えられます。
別の観点で、実際に施工された車種を見ると、当時池袋線を中心に走行していた車種が選定されていることが窺えます。
複々線化完成や副都心線を経由して東急東横線相直が始まった頃で、広告掲出の価値が高まっていたという時代背景も影響していたのかもしれません。
概ねご推察のとおりではないかと思うのですが、一点、6000系0番台への施工が見送られた理由の説明が付かないことが難点かと。これはあくまでも私自身の推測に過ぎませんが、イニシャルコストの問題よりも、思いのほか広告枠の売れ行きが芳しくなかったことが計16編成への施工に留まった最大の理由ではないかと考えています。もし売れ行きが好調で広告収入増という明確な結果が得られていれば、工期や改造コストをかけてでも他形式他編成にも普及したであろうことは容易に想像がつくところでもあります。
時系列的に新2000系リニューアル車(完全封鎖)→9000系・6000系アルミ車(簡易封鎖)の順に登場しているので、改造コスト面で問題が出ていたのかなと推測しますね。
売れる広告が新宿線にはなかったこと、これに尽きると思います。
コスパが悪い。
新101系及び新2000系未更新車は近いうちの置き換え(廃車)を想定していたこと、6000系ステンレス車は工程上で不都合な理由があったのだと思います。
まず前者についてですが、例のサステナ計画の兼ね合いもあり早期の置き換えを計画していたのかと思います。
置き換えると決まっている車両について、わざわざ工事するのが面倒(無駄)だと判断されたのではないでしょうか。
6000系ステンレス車の番台は、第1・2編成以外は池袋線(というか地下鉄直通系統)で主力という存在でしたから工事が実施されてもおかしくはなかったでしょう。
それでも実施されなかったのは、
ステンレス車で戸袋窓を封鎖することが出来ない技術的な問題があったのかと思います
(実施出来ない詳細な理由は分かりかねますが)。
トレインビジョンにシフトする前でしたからね。
今はポスターよりも動画広告のほうが需要があるのでしょう。
ドア横は広告料も高いですし広告が入らずドアに貼るステッカー広告が入れられていたこともありました。