岸里玉出6番ホームに到着した2200系復刻カラー+さようならヘッドマーク車、
到着後ふたたび汐見橋線のホームまで移動して近くで見ます、
何枚か写真を写したあと外から見るだけでは何なので
このままこの電車に乗っていきます。
出発直後に前々回投稿した7100系55周年記念復刻カラーの難波からの折り返しが通り過ぎて行きました、
車窓の風景は家屋に工場に学校など生活感溢れる下町の風景、
途中停車駅の西天下茶屋と津守、街も駅のホームも年季の入った昭和レトロな趣、
阪神高速西大阪線を潜ると、
大阪市内で乗降客数最少、都会の中の秘境駅とも称される木津川駅、
かつては貨物取扱駅でもあったこともあり駅の構造自体も他の途中駅と異なります。
自動車教習所が見えてくると、
芦原町、
そして終点の汐見橋に到着、
汐見橋線というのは通称で線籍上は高野線、
かつてはこの汐見橋駅が起点駅で途中岸ノ里(後に玉出と統合され岸里玉出に)で南海本線と交差し高野山方面へと向かっていましたが、その後高野線も難波発着に統一、
さらに高架化の際に物理的にも本線から分断され現在のような盲腸線になったという経緯があります。
降車してここでまた乗ってきた復刻カラーの電車を頭端部から、
そしてホームの先端部から、
ヘッドマークは前後で異なるデザイン。
停車時間は6分、
岸里玉出-汐見橋間の所要時間は9分で合わせて15分、往復で30分かけて走ることで毎時2本というシンプルなダイヤ。
岸里玉出に向かって折り返し出発していくのを見送ります、
そして毎回頭端式ホームのある終点駅に来るとチェックしてしまうのが、
車止め、
改札を出ると鉄道博物館の中にでもいるようなレトロ空間が広がります、
改札上には「南海沿線観光案内図」と表したレトロな地図、
実は当時ものではなく、昭和30年頃に設置され後に廃棄されたという図を現代風にアレンジし再現した復刻版なのだそう。
そのため
昔風の図案ながら昭和にはいなかったラピートや加太線のめでたいでんしゃ、和歌山電鐵のたま駅長などがしれっと登場しています。
2020年の駅リニューアルに伴い設置されたアイコン、
中央に2230系ワンマン車、奥に高野山の高野杉と根本大塔、手前に水都大阪を表わす波を配したデザイン、
「かつて唯一の起点駅であった開業当時の1900年代頃の賑わい」をコンセプトに描かれたという壁画アート、
さらに左に視線を移すと、
すぐ隣に阪神なんば線の桜川駅、
なんば線といえば今や押しも押されぬドル箱路線ですが、かつての西九条以西の阪神西大阪線だった頃は汐見橋線と同様盲腸線かつ都会の中のローカル線といった風情でイメージが重なります。
汐見橋線も当初なにわ筋線に接続し梅田まで繋がるという構想もあったようですが今や幻、もし実現していれば或いは阪神なんば線のように大化けしたのだろうか?などいろいろ想像が膨らみます。