青森 ('03.11.8)

 


2003年11月8日。
駅前から伸びる新町通りに、遮光器(しゃこうき)土偶が立っていた。
マクドナルドで朝食。
その後、9時29分発「免許センター前」行きのバスに乗る。

 

緑色のバスに乗ったお客さんの大半は、途中の病院までに降りていった。
私は終点の一つ手前まで乗る。9時55分、目的地に到着。
(ゲーム路銀 \4,020-\330=\3,690

 


三内丸山遺跡である。

 

 

昨日パンフレットで見て、初めて知ったのだが、遺跡のエントランスになっている、この「縄文時遊館」、実は2002年にできたばかりの、新しい建物だ。
縄文時遊館も、遺跡そのものも、入場無料というのが素晴らしい。

 

※2019年から有料化され、現在は観覧料¥410が必要です。

 

三内丸山遺跡は、もともと江戸時代からその存在を知られている遺跡だったが、1993年、野球場を造ろうとして発掘調査をしたところ、それまでの常識を超える数の出土品が出てきて、ここが縄文時代の大集落の跡地だということがわかり、遺跡を保存することになったという。

 

遺跡を見る前に、まずは時遊館内にある「縄文シアター」の映像を見て予習。
ここにあった集落は、広さ35ヘクタール、約1,500年にわたって存在していたそうだ。
新潟のヒスイ、北海道の黒曜石、岩手のコハク、秋田のアスファルトなども出土していて、広い地域との交易が行われていたことをうかがわせる。

 


「時遊トンネル」を通って、いよいよ遺跡へ。
紅葉がきれい。

 

遺跡の中にも、展示室が設置されていた。
漆が塗られた道具。栗を育てていた形跡。
縄文中期、紀元前3,500~2,000年のものなのだが、意外に進んだ文明を持っていたようだ。

 

屋外で現在公開されているのは、大型掘立柱建物跡、竪穴住居跡、石器や土器などの廃棄物が積もった盛土、大人と子供の墓の跡など。
さまざまなタイプの竪穴住居が、もとあった場所の近くに復元されている。
団体さんが来ているときはにぎわい、それ以外のときは静か。

 


大型掘立柱建物。
実際の柱穴がこの近くにあって、直径が2メートル、深さも2メートルある。
今では三内丸山のシンボルタワー的存在だが、実際のところ、これだけの高さの柱を、どのように使っていたかについては諸説あって、復元されたこの形も、仮にこう作ったという感じだそうだ。
今後研究が進めば、形が変わってくる可能性もある。

隣に写っている竪穴住居は、長さ32メートルもある大きなもの。

 

 

 

 

三内丸山遺跡の縄文時代学習施設に、メガドライブ用パッドが使われていた

 

時遊館に戻り、「縄文ギャラリー」へ。
横40メートルの壁面が、まるまるスクリーンになっている。
イメージ映像的に映し出される、縄文時代の景色に圧倒される。
また、室内にある「冒険ライブラリ」では、「縄文人の言葉やファッション、生活の様子をテレビゲーム感覚で楽しく体験できます」と書いてあったが、本当にモニターからゲームパッドが延びているのには驚いた。
しかもこのパッドがメガドライブ仕様。
しかも6つボタン。
実際に使うのはAボタンとBボタンだけ。

内容は、縄文時代の暮らしにまつわる事柄(料理、狩猟、祭事など)を題材にしたミニゲームをプレーし、クリアーしたらその事柄についての解説が見られるというもの。
こういうのって、もしゲームのメーカーが作ったら、かなりおもしろいものができるんじゃないだろうか?
ちょうど今、ミニゲーム集のブームが来てるし、任天堂あたりが作って、一般に販売したら、売れると思う。
名づけて『メイドイン縄文』

同じ形で、いろんなジャンルの学習ソフトを作れば、プログラムは使い回しがきくし、テレビゲームのイメージも良くなると思う。
……もっとも、プレイステーションの初期に、その手のソフトがかなり出たけど(英語の鉄人、ゲーム日本史、ライフスケイプなど)、あんまり売れてなかったような。
でも、『桃太郎電鉄』だって、学習ソフトといえないこともないわけで、作りかた次第では、おもしろくてためになるゲームができそうな気もするけれど。

 

※2023年、学習用途に特化した『桃太郎電鉄 教育版』が開発され、教育現場で使われています。

 

 

 

 

※三内丸山遺跡の近くには、奈良美智さんの作品などで最近注目されている、青森県立美術館があります。

 

 

 

 

縄文時遊館、館内のレストランで昼食。
どうせなら青森名物をと思い、海鮮丼とリンゴジュースを注文。
我ながら変な組み合わせにしてしまったと思うが、私はこういうの平気で食べられるタイプ。

おみやげも買って、12時40分、時遊館を出る。
バス停で、駅まで戻るバスの時刻を確認。
……1時15分!
はいバーック。時遊館にバーック。
確かに、こういう所に来る人って、たいてい車か観光バスだろうけど、それにしても路線バスの本数がちょっと……。
まあ、ゲーセン紀行でなかったら、タクシー使えば済む話なんだけど。

※現在は新青森駅からもバスが出ているなど、バスのルートが当時と多少変わっています。

テラスに上るなどして時間をつぶす。
1時10分にバス停に出てみたら、……待ってる人が20人もいた。
バスに乗り、混雑状況に応じて、座ったり立ったりしているうちに、1時42分、青森駅に到着。
(ゲーム路銀 \3,690-\330=\3,360

「紅葉の棟方志功記念館と、小池栄子似の銅像(青森)」へ続く)

 

青森観光コンベンション協会(青森市) JR東日本 青森県観光情報サイト

 



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