2025年3月改正で引退が予告されていた JR 東海の 211系ですが、どうやら本年 (2025年) 2月7日限りで、JR 東海の 211系の定期運行が終了したようです。
というわけで、昨年9月に私が撮影した、JR 東海の 211系の姿です。313系とコンビを組んで6輌編成で東海道本線運用に就いていました。
パンタグラフ部分です。若干低屋根になっているはずですが、下から見る分にはよく分かりません。
本車の車歴です。
クモハ211 + モハ210
1989.6 東急車両製造 静シス → 2024.12 廃車 (三岐鉄道譲渡)
クハ210-5046
1989.3 川崎重工製造 (海シン) → 1989.6 静シス → 2024.12 廃車 (三岐鉄道譲渡)
この編成は Tc と MMc ユニットで出自が異なります。クモハ211-5615 + モハ210-5063 は、東急車両製で、1989.6に製造されてからずっと静岡地区一筋でした。5600番台は身延線入線を可能にするためにパンタグラフ部分の屋根高を下げた静岡地区用の番台です。
一方、クハ210-5046 は当初、中央西線名古屋口用に製造され、一緒に組んでいたのは、クモハ211-5046 + モハ210-5046 + サハ211-5018 + 本車でした。しかし、3か月後すぐ静岡地区にコンバートされ、新製された McM ユニットと組みます。当初は高蔵寺までの近距離区間で限定運用されていた 103 系の置換え用として、ロングシートトイレなしで製造されたものの、おそらくトイレがなく運用が限定されることが中央線で問題となり、静岡地区に飛ばされたものと思われます。元々の編成には、トイレ付クハ210-5315が東急車両で製造され、充当されました。こちらの編成は途中 3輌に編成替えされたり、サハを入れ替えたりといろいろ動きがありましたが、最後まで中央線運用に充当されました。
なお、本編成は三岐鉄道譲渡に選ばれたようです。2024.12.10 に三岐鉄道に向け回送されたようです。ただ部品取りに使われる編成もあると思われますので、どうなるでしょうか。