2019~2020年頃に大宮総合車両センターを東大宮に移転することを示唆するような情報が、労働組合などから明らかになりました。
2019年頃にJR東日本が示した「ミライの車両サービス&エンジニアリング構創(S&E構創)」の一環と見られ、現在はS&E構創の具体化に向け検討が進められていると見られます。2020年時点では、大宮は特急車両、長編成ステンレス車両、イベント車両等の検修に特化する方向性が明らかとなっています。
大宮総合車両センターは2024年で創業から130年を迎えるなど歴史ある工場ですが、今後、中長期的に、大宮総合車両センターが移転する可能性はあり得るのでしょうか。

東大宮に新・総合車両センター建設?
6月25日、動労総連合系のWebサイトに「東大宮に建設予定の最新鋭の総合車両センター」との記述が掲載されました。大宮総合車両センター東大宮センターには2013年に検修棟が建設され、2014年からは新系列車両の指定保全が行われています。本所を

S&E追加情報+修繕費削減+他
4月の資料ですが、任意団体の公式サイトにS&E(ミライの車両サービス&エンジニアリング構創)に関する労組レベルの記事が掲載されました。労組役員が今後の各総合車両センターの役割を、より全般的に書いています。・東京:長編成ステンレス車
コメント
移転の有無の予想はなかなか難しそうですが、今年度に入ってE531系の東大宮への入出場が頻発している現状もあり、コロナ禍を経てのS&E構創の全体像が少しづつまとまってきたのかなという印象はありますね。
今後も新系列車両への置き換えが進むでしょうし、近いうちに動きが出てくるのでしょう。
この件と関連しているかどうかはわかりませんが、総合車両センターの敷地に隣接していた市営桜木駐車場跡の再開発にJR東日本グループが参画することが決まっています。
移転するとなればこの駐車場跡の再開発と連動して、車両センター跡地の再開発も念頭に進むかもしれないですね。
要員的に今の形の検修体制が回せない状態です(将来的な効率化が決まっているので年間50人まで採用を絞っている、とも言えますが)。
東京総合車両センターは新系列に合わせた再構築が完了しており、次が大宮なのは明らかです。編成を解かずに検修出来るような再構築は前々から言われていますが、それに移転が伴うかどうかでしょう。
大宮の効率化、秋田の閉鎖、更新工事の外注化が三本柱でしょう。
地図を見ると東大宮の周りにはまだ取得できそうな土地がある(農園や自動車学校として使われている)があるので、工場機能を移転させて一等地にある大宮工場の敷地は再開発する、というのは「不動産屋としてのJR東日本」の戦略としては十分あり得る話だと思います。おなじ大宮周辺地域なので労働者の勤務地変更を伴わない、というのもありますしね。
JR貨物の大宮車両所が元々国鉄大宮工場の機関車職場であり、今も大宮工場構内の一隅にあります。ただ、ここは他の旅客併設の車両所(苗穂、旧郡山、旧名古屋、小倉)とは異なり、土地と施設(除く一部)は貨物会社保有です。
したがって、大宮工場を移転するならば、大宮車両所の現在地での存続、又は移転のどちらかに関わらず、その起因者であるJR東日本は、JR貨物に対して、単なる立ち退きに留まらない、相応の機能補償を行う必要は出てきますね。まあ、新幹線高架下より高崎線寄りですので、どう転ぶか分かりませんけれど。