番外 JR九州バスなどからの移籍車が活躍する姿が見られます、産交バス、三菱エアロエース移籍車4台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 九州産交グループ(九州産交バス・産交バス)では、都市間路線用に、三菱ふそうのエアロエースを多く導入しておりまして、熊本発着の路線を中心に活躍する姿が見られております。

 

 このうち、自社発注車に関しましては、当ブログでも・・・

 

でもご紹介しましたように、現在まで13台が導入されておりまして、1台を除きまして(熊本)高速営業所に所属しております(1台は光の森営業所所属)。尚、先述のように九州産交グループにはエアロエース・エアロクィーンの貸切車は存在しておらず、高速・特急用車両しか存在しないタイプでもあります。

 

 その13台も、上の画像1・2の2TG-規制車(2TG-MS06GP、画像1、熊本200か18-67 画像2、熊本200か15-87)、そして平成22年に導入されました画像3のBKG-規制車(BKG-MS96JP、熊本200か・806)をはじめ、宮崎線の「なんぷう号」・「フェニックス号」に使用されますLKG-規制車、そして夜行の「あそ☆くま号」として導入も、運休となった事から、現在は鹿児島線「きりしま号」などに使用されますQRG-規制車が導入されてもいまして、いずれも都市間路線で活躍する姿が見られております。

 

 

 これら自社発注車に加えまして、九州産交グループでは移籍車も導入されておりまして、画像の長崎線「りんどう号」では名鉄バスからの移籍車も導入されておりまして、名鉄時代に引き続きまして、都市間で活躍する姿が見られております。

 

 【いずれも形式、BKG-MS96JP】

 (熊本200か17-33)

 

 (熊本200か17-40)

 

 

 そして、産交バスでも熊本~天草間の快速「あまくさ号」や、阿蘇駅~阿蘇山上ターミナル間の「阿蘇火口線」でエアロエースの移籍車が導入されておりまして、現在は4台が活躍しているようであります。しかも、このうち3台が九州内のある事業者からの移籍車でもありまして、私自身も乗車歴もあった車が第2の車生を送っております。今回は、その4台に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずご紹介しますのは、最初に導入されました以下画像の車(熊本200か18-09、QRG-MS96VP)であります。

 

 この車は、元は日本中央バスからの移籍車でありまして、平成26年式であります。日本中央バス時代は、高崎~新宿(「バスタ新宿」)を運行していたそうでありましたが、令和4年に日本中央バスで廃車、翌令和5年に産交バスに移籍、天草営業所に配置されまして、トイレは引き続き残したままで「あまくさ号」で運行されております。

 

 

 次からご紹介します車は、いずれも同じ事業者からの移籍車であります。まずご紹介しますのは熊本200か19-09(QRG-MS96VP)であります。

 

 この車、そして後述の他の2台ともいずれもJR九州バスからの移籍車であります。まずこの車に関しましては、JR九州バス時代は644-13569を名乗っていた車でありまして、平成25年にJR九州バスに導入された車でもありまして、福岡~広島線「広福ライナー」などで使用されていた車でありました。

 

 しかし、「広福ライナー」をはじめ、山口県・広島県方面の路線が減便となった事から、JR九州バスからは令和5年頃に廃車となっておりまして、その車を産交バスが購入、昨年より「あまくさ号」として運行されるに至っております。よく見ましても、天井のエアコン部の黒い部分や、「NBA」ステッカーの位置、そしてその下にあります「ドライブレコーダー装着車」のステッカーが残されておりまして、そういった所からこの車が判明に至ったほどでもありました。

 

 (画像からは見にくいですが、JR九州バス時代からの「ドライブレコーダー装着車」のステッカーが残されております)

 

 尚、この導入によりまして、最後に「あまくさ号」用に1台残されておりました、西日本車体(西工)92MCC-I架装日野セレガが廃車となりまして、そのボディは姿を消すにも至っております。

 

 

 次にご紹介しますのは、現在はインバウンド需要も高い、「阿蘇火口線」で使用されております1台(熊本200か19-21、QRG-MS96VP)であります。

 

 この車は、JR九州バス時代は「福岡山口ライナー(現在JR九州バス撤退)」及び「福岡周南ライナー(→福岡・防府・周南ライナー、現在JR九州バス撤退)」に使用するために、トイレ未装備で平成24年に導入されていた車でもありまして、JR時代の社番は644-12567(QRG-MS96VP)でありました。

 

 しかし、それら路線の減便や撤退によりまして、令和5年にJR九州バスで廃車となりますが、昨年産交バス所有として再登録、ご紹介しておりますように阿蘇営業所所属で、「阿蘇火口線」として阿蘇駅~阿蘇山上ターミナル間で活躍する姿が見られております。


 尚、この車に関しましては・・・


でもご紹介しております。 

 


 そして、「福岡山口ライナー」で活躍しておりました平成20年式でもありますこの車(644-08560・BKG-MS96JP)に関しましても、644-12567(→熊本200か19-21)とともに令和5年に廃車になっていた車でありましたが、この車に関しましても産交バスが購入しておりまして、現在は熊本200か19-26に再登録されておりまして、トイレなしの車ではありますが、天草営業所に所属しまして、「あまくさ号」として活躍する姿が見られております。

 

 

 今回は、産交バスに所有します、三菱エアロエースの移籍車4台に関しましてご紹介しましたが、このうち3台がJR九州バスからの移籍車と言う事で、第2の車生を送っている事がお分かりいただけるのではないかと思います。やはり、山口県・広島県への路線が「コロナ禍」で減便や撤退となっておりますので、それだけ余剰が出てしまった事で廃車に追い込まれてしまった事は正直残念でありましたし、廃車直後はどうなるのかと思っていたのが思い出されます。それでも、現在はこのように産交バスに移籍しまして活躍する姿が見られておりますので、これからもご紹介しました4台が引き続き活躍する事を願いたい所であります。