昨日は所沢方面を散策していました。


行きは西武新宿線・拝島線経由でまずは萩山まで移動。新宿線系統はもはや風前の灯火となりつつある池袋線系統に比べて黄色い2000系の残存率が高く、行きもこれでした。
ただ、新車の導入など置き換えが急速に進行しているのを見ると、新宿線でもなかなか乗れなくなる日が来るのはそう遠くないのかもしれませんね。


萩山から乗り換えた多摩湖線の多摩湖行きは9000系で、2000系と車体は同じですが下回りが異なります(101系の機器流用で後にインバーター制御に改造)。
なお、西武では「サステナ車両」として他社からの中古車を導入し、インバーター制御でないものは置き換え対象で9000系は一応対象外ということになるので、多分サステナ車両導入完了後もすぐには全廃にならず残る可能性が高そうです。


また、乗っている最中に変な電車とすれ違ったと思ったら、これがなんとサステナ車両で話題の8000系(旧小田急8000形)でした。いきなり現れたので驚いたし、撮ったときには既にだいぶ遠ざかってしまいましたが。
なお、多摩湖線は4両編成なので6両の8000系は導入対象外のはずですが、今回初めて多摩湖線でも試運転を行なったとのことで話題になっている真っ最中でした。先日は上石神井まで試運転をしたとのことなので、おそらく営業運転で走る予定のないところでも一通り試運転は行なうのでしょう。


そして多摩湖より新交通システムの山口線(レオライナー)に乗り換え。ちなみに今回初めて乗ります。
レオライナーといえば西武が運行する新交通システム(AGT)で、今回AGTに改築後初の車両置き換えで2025年度中に新型車両の導入が発表されました。


レオライナーの8500系は、池袋線・新宿線などでもおなじみの6000系に似たデザインですが、こちらの方がだいぶ先に登場していて、今年で製造40年になるというのも置き換えるきっかけとなったようです。
同じ会社の規格が全く異なる車両同士で車両デザインを極力合わせるというのはよくあることで、東急も世田谷線で300系が先行して登場後に前面形状を似せたかのような5000系が登場したりもしています。
そして、車内は新交通ということもあってか西武の他の車両とは似ても似つかない独自のもので、座席は全てクロスシートになっていますが、もしかしたらこれも3年遅れて登場する4000系での採用に向けての先行採用とか実験的な要素もあったのでしょうか?
なお、今度登場する新型車両はクロスシートを止めて大部分がロングシート(一部クロスシートもある模様)になるようですが、ゆりかもめなど他の三菱重工製AGT車両と同様のロングシートにしては立派な形状のものになるようです。また、第一編成は埼玉西武ライオンズ仕様になって、車内にライオンズ関連の展示を行なうショーケースを設置するなどするそうです。
型式名は今のところ発表されていませんが、他との独立性の高い路線だし特急「ラビュー」に001系という奇抜な名前を付けた西武のことだから、想像の斜め上を行くような形式名になったりとかもありそうですね。


多摩湖駅を出るといきなりトンネルでしかもカーブしていて先が見えないので異世界に連れていかれる感が漂っていて、トンネルを抜けた先は西武園ゆうえんち駅で、遊園地が目と鼻の先でまさしく異世界に連れてこられたような感じでした。
もっとも、山口線自体が当初は遊園地内の乗り物という扱いで開業するもすぐに普通鉄道という扱いに転換され、その後に新交通に改築されたという経緯がある路線です。


西武園ゆうえんちを出ると左に多摩湖、右にゴルフ場という場所を多摩湖に沿って曲がりくねりながら進み、やがて目の前にベルーナドームが見えてきて、西武球場前に到着しました。
途中1駅だけで全3駅の非常に短い路線ですが、遊園地や湖の間を走り日常とはだいぶ違う雰囲気が味わえてなかなか面白い路線といえます。


西武球場前駅は名前の通りベルーナドームの目の前にある駅で、野球やイベントが開催されるときは地下鉄からの直通列車や特急も多数乗り入れるような場所だけに多くの客を捌けるように非常に広い駅ですが、何も開催されていないときはやはり閑散としていますね。


狭山線の電車も通常は20分間隔での運転となりますが、今回は赤電塗装の新101系が充当されていました。
そして西所沢で池袋線に乗り換えて1駅乗って所沢で下車しました。

所沢下車後は、西口に昨年できたエミテラス所沢に行きました。
西武所沢工場跡地にできた商業施設で、オープンして半年近く経過しますが、ようやく今回行くことができました。


ここの目玉の一つが、1階に展示されている西武山口線の旧型車両「おとぎ電車」のB11型蓄電池機関車の15号車です。

蓄電池で走る列車というと最新の技術のように思えますが、入換機とか炭鉱や工場内専用線のようなごく限られた短距離でしか使わない車両だと、実は大昔からあったりしたのですよね。
駅から続くペデストリアンデッキからもその姿は見えるのですが、もっと派手に展示しているのかと思いきや、歩道橋を降りたところの片隅の駐車場出口の横にひっそりと展示されているような感じでした。
ただ、駅からの動線を外れた場所にひっそりと展示されていることもあって、人がいないので見放題、撮り放題といった感じでしたね。


凸型の車体が非常にユニークで、同じ凸型の国鉄ディーゼル機関車とも昔の私鉄に多くあった凸型電機とも似ても似つかぬ独特というかオンリーワン的なデザインなのがいいですね。
前面は中央にヘッドライトが1個付いていて両端に赤い桟のルーバーがあって、てっきりこの中にテールランプがあるのかと思ったのですが、右側に警笛のラッパが入っているけど左側は空っぽでテールランプはないようです。

架空鉄道趣味的には、これをモチーフにした架空鉄道車両をどこかに走らせてみたい気もするのですが。


その後は館内で食事にし、フードコートで色々迷った末に海南鶏飯食堂にて「シンガポールチキンライスとハーフラクサセット」を食べました。


食後はエミテラス1階の他の店を色々見たほか、エスカレーターそばに展示されている西武所沢工場で使っていた2000系の運転台シミュレーターを見ました。
これは廃車をカットしたものではなく、最初からシミュレーターとして製造されたものですが、内部の一般公開はしていないようです。


また、当初は山口線に乗ってエミテラスに行ったら帰るつもりだったのですが、商店街でひな祭りの「野老澤雛物語」が開催中とのことで、これも見ることにしました。
ちなみに「野老澤」で「ところざわ」と読むらしいです。
旧ダイエー所沢店跡のTOCOTOCO SQUARE所沢隣にある呉服店の雛飾りや隣の店の吊るし雛をまずは見学。


次いでその先にある坂稲荷神社と秋田家住宅を見ました。
秋田家住宅は明治時代の古民家で国の登録有形文化財に指定されているとのことです。今は公開していないけど来る3月9日に「春の特別公開」として一般公開が行われる予定なので、スケジュールが合えば行きたいところです。
また、この辺は昔は宿場町のような街並みだったかと思われるけど今はタワマンだらけですが、商業施設になっているマンションの1~2階部分を瓦屋根にしている建物が2つあり、間違っても「本物」ではないのだけどこういうのも悪くはないなと思いました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/26956216.html
http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/26956340.html

 

 

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