209系1000番台 忘備録 常磐線時代の『サークルE』とは何なのか?


こんにちは!
今回は209系1000番台に関する記事を書いていきたいと思います。
209系1000番台が長野に旅立ってからもう数週間が経ちますね。長野ではトタ82の全車両と、トタ81の一部車両は廃車置場に置かれているようです。まだ解体こそ始まっていないものの、先に入場していたE217系がすべて解体されましたので、いよいよ次はトタ81or82の番でしょうか、それとも後に入場したY-129編成が先に解体でしょうか。どうなるでしょうね。このようにもう消滅しそうな状況ですが、今回は209系1000番台常磐線時代を振り返ってみたいと思います。今回振り返るのは、209系1000番台が『サークルE』とされていたことです。209系1000番台には2016年3月から、常磐線を撤退する2019年10月まで、Ⓔと書かれたステッカーが運転台部分に掲出されていました。それがこのステッカーです。

このステッカーは中央快速線転属時に剥がされてしまいましたが、常磐緩行線活躍終了時まで貼り付けられており、『サークルE』と呼ばれていました。丸(サークル)の中にEが入っているため、サークルEですね。209系にこのステッカーが貼り付けられる前から、東急田園都市線の一部車両(8606F,8642F,8694F,8695Fなど)に、同じようなⓀと書かれたステッカーが貼り付けられており、こちらが『サークルK』と呼ばれていたので、それに倣った呼び方なのだろうと思います。Ⓚがなぜ『サークルK』と呼ばれていたのかは、コンビニの『サークルKサンクス』と掛けた呼び方ですね。
それでは209系に貼り付けられていたサークルEとはどのような意味があったのか?ということですが、このマークは小田急に直通できない車両であるということを示すマークでした。JR東日本E233系は2016年改正から、これまでの千代田線への直通に限らずに代々木上原から先の小田急電鉄への直通運転をスタートさせました。その際、E233系は全編成直通対応をさせましたが、209系1000番台の2編成については直通対応をさせず、引き続きJR常磐線とメトロ千代田線の取手~代々木上原間の専用車両として活躍を続けることになりました。そこで、小田急に直通できない車両であるということを分かりやすくするためにこのステッカーが付いていたということですね。このサークルEのステッカーは209系1000番台よりも先に、小田急に直通出来なかった東京メトロ6000系や16000系の一部編成にも掲出されており、209系1000番台はメトロ車に合わせたステッカーを貼ったという形になっています。
ちなみに、先ほど東急田園都市線の一部車両にもサークルKステッカーが付いていたと書きましたが、この車両たちにこのステッカーが貼ってあった意味も東武線に直通出来ないということを示す為でした。サークルKとサークルEはほぼ同じ意味ですね。

このようなステッカーを貼りながら2016年のJR東日本車の小田急直通開始以降も常磐線・千代田線で活躍をつづけましたが、やがて2017年にはE233系マト19編成が落成し、そして2019年夏には209系1000番台は2編成が常磐線を撤退し中央快速線に転属しました。その後の活躍は皆さんご存じの通りだろうと思います。常磐線末期、サークルEステッカーを貼りながら、常磐線・千代田線を走っていた姿は懐かしいものですね。
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