阪神9000系HQ10+1000系HT07+HT04 快速急行 神戸三宮行き
阪神・淡路大震災による廃車で不足した分を補うために製造された阪神9000系です。
阪神・淡路大震災の影響で廃車になった急行用車両の不足分6両編成5本が製造されました。廃車補充分の埋め合わせの形式のため、当時製造能力の余裕のある川崎重工で製造されたため、阪神車では珍しい川崎重工製の車両となっています。
阪神の車両としては、5201形5201F「ジェットシルバー」以来のステンレス車体で、オールステンレス車体は初めての導入となりました。JR東日本209系と同じ軽量ステンレス車体を持っており、関西の車両でありながら関東テイストを感じられる車体になっています。走行装置は普通用5500系に続いてVVVFインバータ制御を採用し、急行用車両では初の採用になりました。また、ボルスタレス台車も急行用では初採用となり、この後に登場する9300系にも引き続いて採用されています。(そのため、9000系と9300系は理論上ユニットでの併結が可能となっています。)
登場時は赤い帯をまとっていましたが、阪神なんば線開業·近鉄線との相互乗り入れのため乗り入れ対応工事を受け、1000系に合わせて黄色い帯に変更し、同時に1000系に合わせて種別·行先表示器をFCLEDに変更しました。また、大阪梅田·近鉄奈良寄りの先頭車は1000系との併結のため、電気連結器を取り付けられました。
運用は阪神本線·山陽電鉄本線の区間急行~直通特急、阪神なんば線·近鉄奈良線の普通~快速急行の各種別に充当されています。