ねぶたと津軽三味線と、青函連絡船・八甲田丸<日本縦断紀行Classic 24日目-2 青森> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

 青森 ('03.11.7)

 


青森県観光物産館アスパムで、朝の青森市街を眺めよう。
今後行く予定の八甲田丸、浅虫水族館との、3館共通入場券を買う(\1,600)。※当時

 

 


展望台の高さは51メートル。市街地はもちろんのこと、


前回来たときは夜だったからよく見えなかった、下北半島、津軽半島まで見渡せる。
曇っていたので、今度は八甲田山があまりよく見えなかったけれど。

 

アスパム2階の「パノラマ館」では、360度マルチスクリーンで、四季折々の青森県の風景が見られる。
紅葉の十和田湖。雪の八甲田山。桜の弘前城。
そして、ねぶた(青森)に、ねぷた(弘前)に、立佞武多(五所川原)。
それぞれ、その季節にしか見られない風景だし、交通の便が悪い場所も含まれているので、ここでまとめて見られるのは楽しい。全周スクリーンなので迫力もある。

 

11時30分から、1階ロビーで津軽三味線の演奏を聴く。
ロビーには、ねぶたの巨大人形灯ろう(『水滸伝』に出てくる武松の虎退治)が展示されていた。
この日の演奏者は、竹山会の後藤竹春(ちくしゅん)さんという女性のかた。
解説を交えつつ、各時代のじょんから節を弾く。
じょんから節は明治時代からのもので、歴史は浅いが、それでも時代によって曲調がかなり違うらしい。
時代が下るにつれて、にぎやかで複雑になっている。
ねぶたをバックに津軽三味線。青森に来たことを、あらためて実感した。

 

※後藤竹春さんは、現在の高橋竹春さんです。

 

 

 

 

青函連絡船・メモリアルシップ八甲田丸

 


時刻は正午を過ぎた。
次は「メモリアルシップ八甲田丸」へ行こう。

 


青函連絡船だった八甲田丸を、そのまま利用したミュージアム。
函館にあった摩周丸と同様、貨物列車の進入口が残されている。

 

中に入るとまず、大正時代の連絡船内をマネキンで再現したコーナー。
当時はたたみ敷きだったのか。
続いて、3D立体シアターで、海中遊覧の映像を見る。
(サンゴが生えてたり、シャチが飛んでたり、どう見ても青森じゃないけれど)

 

青函航路廃止後の連絡船を紹介する新聞記事も展示されていた。
ミュージアムとして内部を一般公開したのは、この八甲田丸が最初だそうだ。
現在では、函館に摩周丸、東京・お台場に羊蹄丸があり、公開されている。
ほかの船は、いろんなところに引き取られたそうで、中にはギリシャやフィリピンに行ったものもあるとか。

※お台場の羊蹄丸は、2011年(平成23年)9月に公開を終了。その後まもなく解体されました。
かつて羊蹄丸で人気だった、昔の青森を再現した実物大ジオラマ「青函ワールド」が、2012年から八甲田丸に移設されています。

 

続いて、青函航路の歴史についての展示。詳細は摩周丸のときとほぼ同じだが、摩周丸のほうは、北海道側の記録が多かったのに対し、こちらではやはり、青森側の発展の歴史等も紹介されていた。

 

 

寝台室、船長室などを通り、操舵室へ。
眺めが良い。
下北半島が真正面に見える。
時間の都合でプレーしなかったが、「操船シミュレーションゲーム」もあった。

 


甲板に出て、国鉄JNRマークがさん然と輝く「煙突展望台」へ上る。
景色もさることながら、上るときに煙突の中の構造が見られておもしろい。

 

1階の車両甲板には、特急型ディーゼル車(キハ80系)や、郵便荷物車など、懐かしい鉄道車両がまるまる入っている。
船の大きさをあらためて思い知らされた。
さらに階段を下りると、エンジンルーム。1,600馬力の巨大なエンジンが8基も並ぶ。

 

入り口近くに戻り、入場無料のホールへ。
ここには、沢田教一とロバート・キャパの報道写真が展示されていた。
沢田教一は青森市出身だそうだ。
解放戦線・米軍・地元住民の負傷した様子や、死体を囲んで嘆く人々。攻撃から逃げる地元住民。
ベトナム戦争の写真だが、最近テレビでよく見るイラクの風景とシンクロして見えた。

 

 

最後に、ベネチアンガラス工芸品を見て、八甲田丸を後にした。

 

 

「津軽海峡・冬景色の碑と県立郷土館とレトロゲーム(青森)」へ続く)

 

青森観光コンベンション協会(青森市) JR東日本 青森県観光情報サイト

 



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