昭和50年10月に東武鉄道野田線の岩槻駅で発行されました、「岩槻から 横浜ゆき」の乗車券です。
TRC/とぶてつ青地紋券となります。
大宮接続の国鉄線連絡乗車券で、岩槻~横浜間の営業キロは67.6キロとなりますが、国鉄線区間の大宮~横浜間が東京近郊区間内で、大宮接続の東武鉄道野田線は近郊区間に接続する会社線の適用を受けるため、「発売当日限り有効」で「下車前途無効」となりました。
当時、近距離の連絡乗車券には既に金額式乗車券が用いられておりましたが、この区間は国鉄線区間の大宮~横浜間が50キロを越えるためか、一般式のB型券として設備されています。
こちらは昭和53年1月に発行されました、同じ区間の乗車券です。
地紋色がTRC/とぶてつ青地紋から橙地紋に変わっています。
昭和51年11月6日の国鉄線の運賃改訂から、拙ブログの2006年4月4日のエントリ「東京印刷 社線連絡金額式乗車券(その1)」で申しましたように、連絡乗車券の小児運賃の算出方が変わり、旧運賃券との識別を容易とするためか、社線発の「発売当日限り有効」で「下車前途無効」となる国鉄線連絡乗車券の新運賃券は、金額式乗車券を含めて殆どの在京私鉄で青地紋から橙地紋に変更されたため、この区間の乗車券も様式は一般式のB型券のまま橙地紋に変わったものと考えられます。
B型橙地紋券とはなったものの、東武鉄道野田線では昭和53年頃から自動券売機の導入が進み、硬券の通常発売が無くなったため、東武鉄道野田線の一般式でB型橙地紋となる国鉄線連絡乗車券は、余り長い期間は発売されなかったものと思われます。