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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

土崎駅の新ベンチ

2025-02-16 23:27:23 | 秋田のいろいろ
秋田市のJR奥羽本線・土崎駅改札外の待合室の話。
現在の配置。上が北・青森方向
駅舎の改札口より北側のすべてのスペースが、そば屋と待合室。改札口があるスペースとの間は、アルミサッシで隔てられている。
自動販売機があるところは、2011年夏頃まではキオスクがあった。
2018年春のリニューアル時に、ホーム側の壁際に、木製のベンチ(というか座れる板)が造り付けられた。
2021年春頃には、その木製ベンチの向かいとそば屋の間に、盛岡支社のキハ40系気動車の廃車発生品と思われる、ボックスシートがベンチ代わりに設置された。
それらがない南側のスペースには、座面と背もたれが木製の3人分1セットのベンチが置かれている(秋田支社の駅ではわりと見るもので、コクヨ製??)。ボックスシート設置前はその場所にもそれが置かれていたし、そのほかにも時々配置が変わることがある。いつの頃からか、テーブルも1つ置かれるようになって、勉強したり、そばを食べたりする(公認か黙認か知らないが、店の人はとがめない)のに使われる。

ちなみに以前は配置が違った。
自分でも記憶がおぼろげだが、2011年の記事などを参考に。
(再掲)2011年、自販機から改札口方向
昔はスペースの区切りが異なり、図左下・南西の一角だけが仕切られていた。そば屋とホーム側は、改札口と同じ空間であった。冬は、今と同じ位置に仕切りが仮設されたような気もする。遅くとも2014年3月には今と同じ、常設アルミサッシの仕切りになった。


昨2024年の晩夏~秋頃、変化が生じた。
2024年末、南側から。右後方が改札口
南西の一角のベンチが新しくなった。テーブルは以前と同じ。南東側のベンチは変わらず。

2024年12月上旬

2024年末
写真を比べると分かるが、2024年12月中頃に若干の変化。
新ベンチは4人掛けが3つ導入された。当初は、テーブルの南北に向き合って1つずつ、残る1つは、北側のそば屋との境の壁際に置かれた。
12月中頃に、壁際のベンチが、テーブルの西側に移動され、テーブルをコの字に囲う置きかたになった。西側はきゅうくつだし、北側はベンチがなくスカスカ。

それにしてもこのベンチ。
まずは見た目。

第一印象は、全体的に見るからに硬そうで、かつ安っぽくて、プラスチッキー。
背もたれが低く円筒形。肘掛けも低くて、用をなすのか。
座面に穴があるのは軽量化のためだと思うが、どういうつもりか、両端の席は「×」形の穴、つながった中央2席は縦方向に切り込みが入ったスノコ状で、中央にカプセル形の穴という、凝っているが視覚的にうるさいデザイン。
肘掛けや脚のグレーはまだしも、座面と背もたれは、くすんだような安っぽいような青色で、木質化された待合室において、浮いている。
【17日追記・1989年からしばらくの間、三洋電機(サンヨー、SANYO)が「ROBO」という、子ども向けだが本格的に使用できる家電製品シリーズを発売していた。このベンチと、デザイン(色づかいはROBOのほうが派手)や質感が似ていると思う。】

座ってみたら、見かけ通りの座り心地。【17日追記・きしむようなことはなく、耐荷重性に関しては、見た目よりありそう。】
背もたれが心もとなく、座面はやや低く感じる。【28日追記・背もたれは腰に「当たる」程度で、背中は範囲外なので、うっかりすると後ろに転倒しそう。背もたれとして低すぎ、ホールド感がない。座面もホールド感がないというか、木よりも座っていて落ち着かない感覚になる。】
従来の木製ベンチも硬いし(背もたれは高めでカーブしていてフィット感はある)、壁の固定ベンチは背もたれすらないが、それらより座り心地は悪いと思う。「座る」というより「腰掛ける」感じ。

Googleレンズで画像検索したら、正体が判明。
大阪の施設用家具の専門メーカー「モリマーキンキ株式会社」の、ストリートファニチャーKB-74シリーズ、「KB-7406AN」と思われる。メーカーホームページ掲載の税別価格は18万5000円だが、税抜き11万6550円で売るサイトも。
脚のデザインや、途中の肘掛け、座面のデザイン(4人全部同じものも)違いで全6種ある。価格は似たりよったりだが微妙に違い、肘掛けがないほうが高いものもあるなど、基準がよく分からない。色違いはなく、サイズはすべて同じ。幅1970、座面高さ380、奥行き520、背もたれ高さ650(cm)など。プラスチック部分は(再生?)高密度ポリエチレンで、屋外使用可。

製品自体が悪いのではない(カラーバリエーションはあったほうがいいと思うが)。こういうベンチが向いた場所もある。しかし、屋内の、土崎駅の待合室には、適切ではない選択ではないだろうか。
駅の待合室は、そう長居するものではないし、(駅に限らず公共の場では)居座ったり寝たりされないよう、あえて座りづらい椅子を設置するケースも増えている。
しかし、土崎駅ではそのような問題となる事例はあるようには思えない。それに秋田駅などでは、反対に座り心地の良いソファを置いた待合ラウンジができている。ベンチを更新するにしても、違う選択ができないのか、そもそも更新の必要があるのか。
JR東日本に対して、座り心地と見た目に配慮した選択ができないのか、今後、残りのベンチを更新するのなら配慮してほしいと、要望を送った。上記、ベンチの置きかたが変わったのは、ちょうどその直後だが、たまたまか。その後、年が明けても変化はない。今後はどうなるか。

【22日追記】残る3人掛け木製ベンチは、2脚だけ。背もたれに小さい穴がたくさん並んでいる。
【3月6日追記】2月28日までは変わりなかったかと思うが、3月6日までに配置が再度変更。そば屋側壁際の模型がなくなり(どこへ行ったか未確認)、その付近へテーブルと、椅子2脚を向かい合わせて設置。残り1脚は、従来テーブルがあった所に斜めに置かれ、テレビに向かって座る形。テーブルが奥まった場所で、こみっと、ゆっくり座れるようにはなったかもしれない。テレビ向きとはいえ、斜めなのはなんかヘンだし、今度はそちら側に無駄なスペースができた。

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