佐那具駅【三重県】(関西本線。2024年訪問)  | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県伊賀市東寄り、柘植川沿いに広がる農村地帯に位置する関西本線の駅で、古い木造駅舎が残っている、
佐那具駅 (さなぐえき。Sanagu Station) です。
 
   
駅名  
佐那具駅 (駅番号なし)    
  
所在地  
三重県伊賀市 (旧・上野市)  
  
乗車可能路線  
JR西日本:関西本線  
 
隣の駅    
亀山方・名古屋方……新堂駅  
加茂方・JR難波方……伊賀上野駅    
  
訪問・撮影時  
2024年2月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1897年開業)。
駅舎………………南側に1914年8月改築の古い平屋建て木造駅舎あり。
出入口……………南側のみ。北からは約480m東のガードor約220m西の踏切を通って南側へ。
車いす対応………×(駅出入口~駅舎内~1番のりば迄は段差なし。但し跨線橋は階段のみ。
          車両(キハ120形)もステップがありバリアフリー非対応)。
点字ブロック……駅舎内~各ホーム間に整備。
駅前広場…………○(但し駐車禁止。ロータリー・タクシー乗り場無し。
          バス停留所は約70m東の県道676号線に設置)。
 
 




駅舎です。北西方向を望む。
1914年(大正3年)8月改築の古い木造駅舎が鎮座しています。
出入口に段差はありません。
駅前広場はありますが、ロータリーはありません。
路線バスは駅前広場に乗り入れず、約70m東の県道676号線上に設けられています。
駅前広場西側には無料駐輪場があります。
 
 

駅前広場の東側には月極駐車場と公衆トイレ(車いす対応トイレ併設)があります。
北東を望む。
 
 

駅前です。北東を望む。
左手には駅舎があります。奥に延びる道路は県道676号線です。
駅前は住宅地ですが、右側を柘植川が並行しているため、住宅も商店も少ないです。
写真奥にバス停があります。県道676号を道なりに右奥へ進むと、柘植川を渡ります。
 
 


駅前から県道676号線を道なりに進むと、100mほどで柘植川に架かる新橋に差し掛かります。
柘植川の対岸には佐那具の集落が広がっています。
集落内に延びる旧大和街道沿いに商店が点在していて、集落の南側を通る国道25号(非名阪)沿いにも商店が点在しています。
集落内、駅から約350m南東に府中神社が鎮座しています。
南東を望む。
 
 


柘植川です。
新橋にて上写真は上流(北東)を、下写真は下流(南西)を望む。
柘植川は伊賀市内で木津川に合流し、さらに京都府の京阪電車・橋本駅付近で淀川に合流して大阪湾に注ぎます。
 
 

駅前です。南西を望む。右手に駅舎があります。
駅西側は住宅が少ないです。奥に延びる県道680号線の左側には工場が建ち並んでいます。
約650m南西、線路北側には国指定史跡の伊賀国庁跡があります。
 
 

一方、駅裏の北側は田園の中に集落が存在する農村地帯です。商店は見られません。
バックには山林に覆われた丘陵地帯が控えています。
丘陵上にはゴルフ場(阿山カンツリー倶楽部)やニュータウン(阿山ハイツ地区)があります。
 
 



駅舎内です。1枚目は北西を、2枚目は北東を、3枚目は南西を望む。
 
駅員配置………簡易委託駅(出札窓口は5:50~17:00に営業。
             無人時は無人駅と同様、乗車時に整理券を受け取り車内精算)。
自動改札機……なし(そのまま乗車して下さい)。
ICカード………利用可(但しカードリーダーは乗車列車の車内にあります。
           また、JR東海エリア内からICカードで乗り越しの場合は
           全区間現金精算になります)。
幅広通路………○(ラッチの左側通路は車いす通行可能。点字ブロック設置。
         尚、跨線橋が階段のみで、車両もステップ付きなので、
         車いすの場合は自力で駅を利用できません。
         当駅にて乗降の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい)。
窓口……………出札窓口(改札跡の右側)。
自動券売機……なし(有人時は出札窓口できっぷを購入して下さい。長距離きっぷも発売。
          無人時の場合は無札で入場し、乗車時に整理券をお取り下さい。
          車内や下車駅での精算になります)。
自動精算機……なし(車内精算です。乗り越しの場合は事前に運転士へ申し出て下さい)。
他改札設備……きっぷ回収箱(改札跡ののホーム側に設置)。
トイレ…………○(駅前広場東側、月極駐車場前に設置。車いす対応トイレ併設)。
駅舎内設備……待合室(空調無し。ベンチ、飲料自動販売機あり)。
売店……………なし。
コンビニ………なし(最寄店舗は約500m南東「ローソン」)。
 
そして改札跡を通ると下り加茂方面ホームに出ます。1番のりばまでは段差無く移動可能です。
下りホームに出て右へ行くと上り亀山方面ホームに通じる跨線橋があります。
跨線橋は階段のみで、バリアフリー非対応です。
 
 


改札内(ホーム側)より改札口を撮影。南東を望む。
ラッチ跡の手前には集札箱があります。
 
 


下りホームに設置の、上写真は建植式駅名標、下写真は壁掛式駅名標です。
いずれも非電照式であり、反射材が使用されていないJR西日本の新タイプです。
下部は関西本線非電化区間のラインカラーである青紫色(?)が使用されています。
尚、関西本線非電化区間には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

こちらは上りホームに設置の建植式駅名標です。
 
 

縦型の駅名標です。
 
 





駅構造……地平駅(北東~南西方向)。
配線………相対式ホーム2面2線(交換可能駅)。
 
のりば番号は付与されていません。
右ホーム(駅舎側ホーム)は下り加茂・JR難波方面、左ホーム(反対側ホーム)は上り亀山・名古屋方面です。
1番のりばから見て2番のりばは後方(JR難波方)にずれています。
   
ホーム有効長……8両分。  
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや狭いです。
点字ブロック……下りホームは中ほどキハ120形2両分、
        上りホームは名古屋方(奥側)のキハ120形4両分に整備。
上屋(屋根)………×(下りの駅舎庇や上りの待合所庇は線路際まで届いていません)。
ホーム上設備……ベンチ(下りホーム。駅舎屋根下に設置)。
ホーム上設備……待合所(上りホーム。ベンチ有。密室状態ではない)
 
名古屋寄りには両ホームを結ぶ跨線橋があります(階段のみ)。
 
下りホーム中ほどに面して駅舎があり、その前方に跨線橋があります。
 
1枚目・2枚目は下りホームより、3枚目・4枚目・5枚目は上りホームより、全て亀山方・名古屋方を望む。
 
 





1枚目・2枚目・3枚目は下りホーム(左)より、4枚目・5枚目は上りホーム(右)より、全て加茂方・JR難波方を望む。
両ホームの位置は大きくずれています。
各ホームの点字ブロックが無い箇所は基本的に使われていません。
点字ブロックのある箇所は嵩上げされています。
 
 

上りホームの待合所です。名古屋方を望む。
嵩上げされていないことから、ホーム面より低い位置にあり、段差が生じています。
建屋は1912年(明治45年)6月とあり、駅舎より古いです。
密室構造ではなく、内部にはベンチがあります。
 
 


上写真は上りホームより、下写真は下りホームより、全て亀山方・名古屋方を望む。
上り線側の前方で安全側線が分岐しています。

この先、一時的に左側から山地が接近する区間もありますが、大半の区間で伊賀盆地の田園風景の中を北東へ走り、新堂駅へと至ります。
 
 


上写真は下りホームより、下写真は上りホームより、全て加茂方・JR難波方を望む。
下り線側の前方で安全側線が分岐しています。

この先、伊賀盆地の田園風景の中を南西へ走り、沿線に工場や住宅が増えてくると右カーブで進路を西寄りに変え、主要駅である伊賀上野駅へと至ります。伊賀鉄道伊賀線との乗換駅です。
 
   
あとがき  
下車(乗車)時・・・2024年           
 
相対式ホーム2面2線の交換可能駅で、南側に古い木造駅舎があります。駅前は民家が少ないですが、すぐ南を流れる柘植川の対岸には集落が形成されています。
  
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)   
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       新幹線で名古屋~関西本線で亀山まで乗車~加茂方面列車に乗換。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       JR難波駅などから大和路線で加茂~関西本線亀山方面列車に乗換。
       大阪からは『ICOCA』が利用可能。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約500m南東「ローソン」)  
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗はありません)  
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、関西本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は佐那具駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)