弟子屈の夜は早寝(5/5)

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旅の最終日。午前は湿原号、午後は根室本線の音別〜尺別あたりを考えている。釧路発が11時過ぎの湿原号なので朝はゆっくりできる。大風呂に浸かり、荷造りをしてから8時にチェックアウト。今日は晴れてはいるが、雄阿寒岳、雌阿寒岳とも見えていない。となると、残る候補は細岡の丘か釧路湿原の発車。万が一の罐替えに備えて、釧路湿原の方にした。9時過ぎに現着したが、三脚は疎ら。いつもの立ち位置に三脚を据えた。三重県から来たという同年輩の方と喋っているとあっという間に時間が過ぎた。その方曰く、二日前はすごい人出だったにもかかわらず、煙がショボかったらしい。今日はそんなことはないだろうと楽観的に考えていたら、爆煙だった。爆煙ではあるが、もう少し高く登ってほしかったし、ドレンが出なかったのが不満で、再履修が必要だ。

↓(以下の写真は全て2025.2.11撮影)朝方は晴れていたが、列車が近づく頃になると予報どおり曇ってきた。先日来予報がハズレっぱなしだったのが、こういうときに限って当たったりする。(釧網本線釧路湿原〜細岡)

↓眼前を列車がゆっくりと通り過ぎる。iPhoneにて撮影。(同上)

のんびりと後片付けをして、ひとり国道を右方向に曲がった。そのまま一気に尺別まで行くと、キハ261系おおぞらに間に合いそうにないので、白糠町役場近くの跨線橋から駅に進入する列車を撮影した。

↓白糠町役場の駐車場に車を停め、線路を跨ぐ道路橋の階段を昇ったところで撮影。反対側の駅方向は電柱がうるさくて撮影には向かないが、こちら側はまあまあ撮れる。(根室本線古瀬(信)体〜白糠)

尺別に向かう途中、音別海岸の様子をチラ見したら、国道から海沿いの道に降りることができないことがわかった。除雪した国道の雪が道路脇に高く積み上がっていて、脇道に入れないのだ。馬主来も門扉が閉まっていて、車の乗り入れができなさそうだった。

尺別の火葬場に逸れる道の入り口にも除雪された雪が国道にあったが、そんなに量がなかったのでそのまま突破した。幸い火葬場までの小道や駐車場は除雪されていた。

丘までのルートは先日の大雪のせいか雪が深い。幸い先人の轍が残っているので、それを頼りに登る。轍はツボ足とカンジキの二つがあるので、ツボ足の方を選ぶ。丘の頂上まで行っても風が強いだけで、待つのがしんどそう。頂上の下に三脚を据えた。それでも風が冷たい。しかし、海が陽光に輝いていて、いい感じである。いつもとは違う画角で撮影した。

↓尺別の丘から眺めた太平洋には陽光が煌めいていた。気温0℃と低くないものの、吹く風はめっぽう冷たく堪えた。おおぞら撮影後さっさと撤収して丘を下りる途中で、尺別(信)で交換してやってきた下りデクモを見送る羽目になった。ダイヤの確認不足を嘆いたが、デクモだからいいかなと思ったのもたしかである。(根室本線音別〜尺別(信))

↓最後の列車は白糠駅か庶路駅の跨線橋で撮ろうと下見をしたところ、庶路の方が夕日方向に遮るものが少なくて良かった。夕日が直前に雲に隠れてしまったのが残念だった。(根室本線庶路)

音別駅前で自宅に送る荷物を段ボールに入れていたり、それを宅配会社の営業所に持ち込んだりしていたら、おおぞらを1本逃がしてしまった。

気を取り直して白糠の街を見下ろす公園に行こうとしたが、ラストワンマイルが除雪されてなかった。そんなわけで、最後の列車は夕日を絡めて撮ろうと思い直し、庶路駅の跨線橋で撮って、旅の日程を終えた。釧路空港は飛び石連休とあり珍しく混雑していたが、出発までレストランで画像の取込・整理を行うことができた。

↓釧路空港のレストランは経営主体が変わったが、店内の仕様はそのまま。しかし、メニューのバラエティが減った一方で、価格は上がったようだ。旅の締めはいつもカレー。

帰宅してから知ったのだが、この日新千歳空港では悪天候のため欠航が相次いだようで、無事に帰ってこれた自分は運が良かったと思った。

(この連載終わり)