YouTubeを見ていたら、2023年7月31日の映像を見つけた。

 

京王7000系の7727Fの試運転を撮るために、京王多摩センター駅に集結した撮り鉄が、転落・衝突ギリギリのポジションで撮影しており、けたたましい警笛が鳴り響き、駅員が慌てて抑え込みに走っていた。京王7727Fは、高尾山側の先頭車の車番が7777であるため、そこそこ人気のある編成だ。

 

それから1年半近く経つが、撮り鉄の危険行為は依然として撲滅に至っていない。この映像は恐らく、テレビや新聞といったマスメディアには提供されなかったと思われる。

 

撮り鉄の危険行為や迷惑行為は、マスメディアに取り上げられているものだけでも多いが、このように見つかっていないものも多い。当該の撮り鉄たちは、普段はあまり撮らず、珍しい列車ばかりを追いかけているのだろう。多摩センター駅に乗り入れる京王のライバル会社である小田急では、試運転表示を撮るために撮り鉄が暴走することを理解しており、試運転であっても回送表示で運転しているようだ。日常的に鉄道を撮っている人への影響を最小限に抑えつつ、迷惑撮り鉄を寄せ付けない素晴らしい対策である。

 

また、試運転列車の運転日と時刻は、ネットで検索しても出てこない。誰かが鉄道員から盗み出したものを、Twitterやオープンチャットでばらまいているのだ。そういった企業情報を平気で漏洩させるような人間が鉄道会社にいる限り、こういった迷惑行為は撲滅できないだろう。

 

 

 

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