-内郷(15:52着)-
湯本駅に到着し、足湯を楽しんだ後は温泉街を少し歩いてみました。
温泉街の中心からは少し離れていますが、
このあたりも昔は商店街だったみたい。
そのまま進むと、常磐線の線路に突き当たりました。
ここからさらに道なりに歩いてみました。
道なりに進むと、再び緩やかなカーブで線路を離れ
その先にトンネルが現れました。
未舗装の道に立派なコンクリートのトンネル。
トンネルの形状は道路トンネルにありがちな円形ではなく、
鉄道トンネルにありがちな外側に反ったような形状です。
実はこのトンネル、元々は鉄道のトンネルでした。
今歩いている道自体も、常磐炭鉱専用鉄道小野田線の線路跡です。
今回歩いている日立からいわきまでの区間は常磐炭田だったエリアと重なります。
炭田というだけあって、広域にわたって炭鉱が分布しており、
全国有数の炭鉱地帯として知られていました。
炭鉱絡みの専用線も今回立ち寄った途中駅のほとんどに存在し、
湯本駅からも複数の専用線が分岐していたそうです。
線路跡は大きく西へカーブを切っています。
その一角には温泉供給施設が…。
線路跡自体は2kmほど先の小野田坑跡の手前まで続いているそうですが、
そこまで追いかける時間はないので、途中で右折して線路まで戻りました。
踏切の手前には昭和スタイルの団地が建っていました。
こちらは元々鉱員住宅だったそうで、
写真の西(背後)側には鉱山関係施設が立地していたそうです。
そのまま歩道橋で線路を渡り、県道20号へ向かいました。
県道20号に合流。
まもなく道は丘の谷間に入りました。
少し登っているような感じでしたが、峠越えのような登りではありませんでした。
直進は「平(たいら)」市街。
もちろん、いわき駅がある中心市街のことを指しています。
元々いわき駅も平駅と名乗っていました。
駅がいわきになったから、市街地名称も変わったのかと思っていましたが、
市街地の名前はそのままなんですね。
そのまま道なりに進むと、トンネルが見えてきました。
このあたりは新しく造られたものっぽいですね。
トンネルを抜けた先は内郷地区。
左手にはやはり昭和後期スタイルの団地が。
ここ内郷地区も往時は炭鉱密集地帯。
60年ほど前の空中写真を見ると、この団地の前身もやっぱり鉱員住宅。
その頃と比べると、規模は随分小さくなってしまったようですが。
県道は先ほどくぐったトンネルの手前から西に折れていたので、
こちらも西へ進んで県道に合流。
内郷駅入口の交差点を左折して駅前通りへ。
内郷駅に着きました。
1日利用者数は900人ほど。
特急は全て通過しますが、駅員配置駅です。
ホームは2面2線の相対式。
時刻は16時前。
残すはあとひと駅間。
あと1時間で無事ゴールできるでしょうか。
(その19へ続く)
内郷駅周辺のGPSログ(1/30,000)です。