弟子屈の夜は早寝(2/5)

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1時に起床。前夜に熟慮の末、根室西線に行くことにした。弟子屈から行くのが無謀なのは百も承知。富良野までの距離250km、所要4時間半。往復すれば東京〜大阪の距離である。それでも行くことにしたのは、ダイヤ改正前に再び訪れることはできなさそうなので、この際根室西線に別れを告げようと思ったからである。それにしても距離感覚がすっかり道民化したと我ながら思う。

↓Googleマップの案内。ほぼ「キロ単位の距離=分単位の所要時間」で、わかりやすい。

1時半前にホテルを出て、途中足寄の24時間営業のセイコーマートと旧落合駅前で休憩をとりつつ、ふらのワインハウスには5時半過ぎに到着。もちろん全て一般道。狩勝峠を越えてからは横殴りの雪が降っていたが、到着時には止んでいた。まだ夜明け前というのに既に先客が三脚を立てている。やはり人出は多そうだ。上り2連を撮り終わると、橋梁を正面から狙う位置に移動した。国道下に駐車した時点では一番乗りだったが、列車通過時にはかなりの同業者が集まった。それなりに木々への着雪が見られるので、その後は橋梁の富良野側の築堤(富良野築堤)に陣取った。そこでツートンの上下列車と富良野貨物を撮った。

↓ワインハウスからは橋梁側を撮るのが一般的だが、こちら側を撮ったポスターを見たときはやられたと思った。(写真は全て2025.2.8撮影)(根室本線富良野〜島ノ下(信)。以下3点とも同じ)

↓国道の歩道には多くの同業者が集まった。パトロール中の警官が停車して「歩道から車道側に落ちないでください。それだけです」と言って去っていった。

↓ここは意外と立ち位置に悩む場所である。僕の隣には、美馬牛に住む中学生がカメラを構えていた。全校生徒16名、学校に鉄チャンはいない由。鉄道と徒歩でやってきたとのことで、僕の若い頃を見ているようだった。礼儀正しい少年で、移動するなら僕の車に乗らないかと声をかけるつもりでいたが、そのまま留まるようなので声がけは控えた。

富良野を後にして野花南の通称貞子へ移動。ここは予想に反し群馬から来たという同業者1名きりだった。天気が曇ってはきたが、北海道色の上下2本を撮って、今後訪れることはないであろう根室西線を後にした。

帰路は懐かしい廃止区間に沿って車を走らせ、山部で昼食を摂りつつ、幾寅から国道38号に入った。すぐに狩勝峠の登りにさしかかる。峠の眺望はいつ見ても素晴らしい。スケールが違う。

峠を越えた十勝地方は晴れていて、清水から鹿追・上士幌・足寄と気分よく走れた。足寄を過ぎてしばらくすると雪が降り始め、阿寒湖温泉から弟子屈にかけての永山峠は吹雪となった。除雪車の後ろなどは舞い上がる雪で視界が全く効かず死ぬかと思ったが、なんとかホテルまで辿り着くことができた。昼食をとった山部のドライブインを出たのが13時、鹿追と足寄の道の駅での休憩をはさみ、弟子屈のホテルに着いたのが17時半頃。もはや飲み屋に繰り出す元気は残ってなかったので、今日も部屋で夕食をすませた。

(明日に続く)

↓下り列車は危うく取り逃すところだった。雪で列車音が消えるのが原因のようで、昨年12月の取り逃しはまさにそれだったのかと思い至った。これは滝川行の上り列車。(根室本線島ノ下(信)〜野花南)

↓山部ドライブインで注文した味噌ラーメン大盛りにチャーシュートッピング。旨かった。