◆それでは作業にかかります。
まず、ベースとなる青色193系の動力車
この車両の片側のパンタ部分の屋根をグサッとカット!
ルーターでざっくりと不要部分の屋根を切り取ります。
最近の車両は屋根が別パーツになっていますが、
この当時の車両はボディトと屋根が一体なんです。
ですのでカットして成型する必要があるんですね。
めんどくせぇ!
<ルーターでざっくりと削り整形します この後整形仕上げ>
◆ヤスリでボデイと一体の屋根部を丁寧に削り
新しい交流用屋根の取付け準備をします。
一方、新しいパンタ付近の交流用屋根を提供する485系モハですが
こちらもルーターでだいたいの大きさに切り出し
ヤスリで整形して193系のボディに取付けられるように
接合面をピッタンコに平らに仕上げます。
<右部分のゴチャゴチャしたパンタ屋根部分をルーターで切り出します>
<この後、この取付け部分を平らに整形します>
◆これらの作業は特段難しい作業ではないので
ただただ短気にならず丁寧にヤスリ仕上げします。
ゴシゴシ!
<仮乗せの状態 このあとピッタンコに仕上げます>
難題はパンタが2個付いていた193系のもう一方のパンタ部分の屋根です
ここはパンタの取付け台座などを含め
綺麗に削り取って屋根上を平らに整形しないといけないのです。
もしここが凸凹だと今回の改造作業、失敗です。
◆まず出っ張りパーツ部分を細密ニッパーで切り取り
その後、目の細かい棒ヤスリと紙ヤスリで丁寧に、丁寧に
お肌のお手入れをするようにつるつるに仕上げます。
この443系車両、実物は2編成あったようで
また、時期によってパンタの数や塗装など
かなり変化があるようです。
HOサイズではエンドウから販売されていますが
これも「国鉄」「JR西日本」と2種類のタイプが販売されています。
ということは、あまり神経質にならなくてもよいようです。
とくに今回は、窓配置までいじると確実に失敗すると判断し
窓配置は変更せず
屋根上を交直両用風にした「443系タイプ」にしますので。
<手前側の車両屋根の黒い部分が平滑に仕上げた状態>
◆さて、交直両用風の屋根にしたら
あとは塗装作業です。
・まず全体をサーフェイサーの灰色に塗装
・その後、西武鉄道の旧塗装色であるローズピンクで全体塗装
・帯線などをクリーム4号で塗装
・屋根はダークグレー、床下はライトグレーで塗装し
青色193系との差別化を顕著にしました
・最後に車体側面上部の「電気検測車」という文字を紙に印刷し
それっぽく貼り付けて車体の塗装作業は終了です。
車体の外装塗装以外の作業としては、
・運転席内部を淡緑色に塗装
・運転席に運転手人形を取付け
・運転席の窓枠に色入れ
・前照灯のみ点灯するようにLEDライトを取付け
・窓の一部をブラインドが閉まった状態に加工
てなとこですかね。
<サーフェイサーで下塗装した状態>
◆本来はヤスリ台車?を取付けるT車ですが
今回製作の443系タイプ車両はクリーニングカーにはしません
ただ、そのままだと車体が重すぎるので
残っているモハ485系車両の下回りを流用し
これをこのT車に取付けて軽量化をはかりました。
余談:
ヤスリ台車を取付ける研磨車両の下回り
これが駆動用モーターを含めて余剰となりました。
今後、何か別のボディを被せて
「線路磨き専用車両」としてデビューさせます。
ヤスリ台車を2個付けて。
「ガリガリくん」って命名しますかね (笑´∀`)
◆数日かけて、毎日ちょこちょこと作業をして
遊び半分気分で製作した443系タイプ
原価2500円程度で数日間、楽しめました。
次の運転会では193系とともに
「赤」と「青」の編成が車両基地のすみっこでそろい踏みです。
間違っても
「ありゃりゃ!2編成で線路を削るの?」
なんて叫ばないでください。<了>
<並べると屋根の特徴が活きてます 屋上機器は明るめの灰色>
<運転席内部も良く見えます>
<前照灯も点灯させました>
<やっぱ交直両用の屋根上はいいですね>
<443系と193系を並べてみました>
<高架橋がよく似合います 一部の窓にはブラインド>
<やっぱこの色、いいですよね 自画自賛で終了~!>
前編1/2は、こちら