長野経由で新潟県へ
軽井沢からあさま609号に乗車します。
列車は新緑まぶしい信州を駆け抜けていきます。
しなの鉄道の車両が見えてくると、まもなく終点の長野。
今回はここでは降りず…
後続のはくたか561号敦賀行きに乗り換えです。
長野を発車するとすぐ、長野総合車両センターの横を通過。
首都圏での役目を終えたE217系が解体待ちをしていました。
East i Dも休んでいました。
長野から2駅、上越妙高で下車。
旧型国電ラッピング
ここからはえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗車します!
ホームへ向かうと…
やってきたのは横須賀色の…旧型国電!?
実はこちら、えちごトキめき鉄道のET127系。
製造は1995年でJR化後の誕生ですが、その佇まいは旧型国電そのもの。
車体には「荷物」表記があり、荷物室の鉄格子を再現したラッピングになっています。
車内に入ると、荷物室部分の窓にラッピングが貼られていました。
それでは出発!
列車は北陸新幹線と分かれ、北上していきます。
桜で有名な高田に停車。
上越妙高から4駅、終点の直江津に到着です。
反対側のホームに移動して、旧型国電ラッピング車両を改めて見てみます。
これがJR世代の車両だとはとても信じられない仕上がり。
田島ルーフィング株式会社という会社が自社のラッピングフィルムの広告を兼ねてラッピングしているのだとか。
旧型国電に変えてしまえるラッピング、すごい技術ですね~
復活!国鉄急行電車
さて、次の列車は観光列車。
事前に予約しておいたのできっぷを受け取りに窓口へ。
どうやらプリンが食べられる観光列車らしいです。
裏側には硬券が付いています。
いい記念になりますね~
全線乗り放題のホリデーツアーパスも必要ということで、こちらも購入。
ホームに向かいます。
1番線で待っていると、やってきたのは国鉄急行色の列車!
これこそ、今回の旅メインの列車の1つ、「観光急行」です。
観光急行は、413系・クハ455形で運行されている「急行列車」。
急行料金を徴収する、今となっては珍しくなった急行列車です。
この編成のうち2・3号車は413系。
余剰となった急行形電車の電装品・台車等を流用の上車体を新製して製造された近郊形電車です。
一方、1号車はクハ455-701。先頭車化改造こそされているものの、車体新製が行われていない、455系急行形電車最後の生き残りです。
そして、日本に存在する現役の国鉄急行形電車もこの1両だけ。
とっても貴重な車両です。
近郊形の413系と違って急行形らしい片開き扉が特徴的ですね。
これらの車両はもともと七尾線を走っていましたが、521系100番台の投入により引退。解体を待つばかりであったところをえちごトキめき鉄道が買い取り、国鉄急行色に復元の上観光急行として運行されることになりました。
廃車寸前だった車両が国鉄時代を彷彿とさせる急行列車としてかつての北陸本線を駆け抜ける…
そんな鉄道ファンの夢みたいな列車を実現させたえちごトキめき鉄道には脱帽ですね~
しばらくすると、幕回しが始まりました。
妙高高原、糸魚川といったトキ鉄の駅から…
宇奈月温泉に、
金沢…
大阪!?
上野まで…
幕自体はトキ鉄になってから取り付けられたものらしいですが、国鉄急行形が広域で運用されていたことを表すラインナップとなっていました。
方向幕だけでなく、専用のサボも取り付けられていました。
ここで、ちょうどえちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」が通過していきました。
雪月花と観光急行。全く性格が異なる観光列車が一瞬並びました。
それでは、車内へ。
クハ455-701の車内はこんな感じ。
ロングシート部分、
そしてボックスシート部分のどちらにも木製のテーブルが後付けで取り付けられています。
ボックスシート窓側にもアームレストが取り付けられているのが急行形の証。
車内に掲げられている吊り広告には、「エック」の文字。
「エコノミークーポン」の略で、国鉄が旅行会社に委託して発売していた旅行商品のこと。
さらには、「新特急誕生」として、「白山」や「みちのく」、寝台特急「瀬戸」「出雲」の宣伝まで。
国鉄時代の吊り広告がそのまま再現されていて、まるで国鉄時代にタイムスリップしたかのよう。
急行列車はプリン列車!?
★乗車データ
※2024年5月11日乗車