アルピコ交通 3000形初代なぎさTRAIN 撮影会・ラストランツアー【撮影会編】その③ | ふなたんのブログ

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▲これまで3000形『初代なぎさTRAIN』と20100形『2代目なぎさTRAIN』との並び・連結は3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3006側から撮影でしたが,並び・連結の撮影が終わるとモハ3005側からの撮影が始まりました。こちらも引き続き3グループでの撮影です。

モハ3005もクハ3006と同じデザインの「ラストラン」用ヘッドマーク(車両番号は3005標記)が掲出されています。モハ3005に掲載されているマークの装飾も,クハ3006と同じこの日の撮影会の進行やラストランの運転を担ったアルピコ交通Fさんによるものです。

 

▲3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3005を上の写真の反対側からも撮影。

 

新村車両所建屋に入庫した20100形『2代目なぎさTRAIN』(モハ20105‐クハ20106,第3編成 令和6年2月23日竣工)。ラッピングはクラウドファンディングで資金が集められ,目標額は達成しています。

アルピコ交通上高地線には無い列車種別「特別快速」を表示し3000形『初代なぎさTRAIN』に掲出されていたヘッドマークが取付られ留め置かれました。さりげない心遣いに感謝です。

 

20100形『2代目なぎさTRAIN』モハ20105の前面。「特別快速」表示と『初代なぎさTRAIN』との組み合わせが新鮮です。20100形『2代目なぎさTRAIN』の前面車両番号標記が令和6年12月に金属番号に変わり,この姿は見納めとなりました。

金属番号は『初代なぎさTRAIN』をはじめとする上高地線の3000形各車と一部は元京王3000系を運行している事業者から譲り受けたものを使用しています。

 

▲「特別快速」を表示し『初代なぎさTRAIN』のヘッドマークをモハ20105に掲出した20100形『2代目なぎさTRAIN』と向い合う3000形『初代なぎさTRAIN』。モハ3005‐クハ3006の側面の行先表示器は「団体」を表示しています。世代交代の姿で,最初で最後の光景で貴重な記録を残すことが出来ました。

 

▲一通りの撮影が終わるとフリーの撮影が始まりました。3000形『初代なぎさTRAIN』の後方には新村駅で行き違う20100形第1編成(モハ20101‐クハ20102),「松本」行と20100形第2編成(モハ20103‐モハ20104),「新島々」行が見れます。

3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3005の車掌台側には「団体専用」と標記されたプレートが置かれました。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3006の車掌台側にも「団体専用」標記のプレートが置かれ,「ラストラン」に備えています。

3000形『初代なぎさTRAIN』はアルピコ交通上高地線のイメージキャラクター「淵東(えんどう)なぎさ」をモハ3005‐クハ3006の車体側面にラッピングし平成25年3月から運転を開始しました。

 

▲撮影会参加者のリクエストに応え3000形『初代なぎさTRAIN』(クハ3006‐モハ3005)に感謝を込めて敬礼をするアルピコ交通上高地線のFさん。改めてリクエストに応えていただき有難うございました。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3000形3005。元京王井の頭線3000系中間車デハ3100形3106(昭和46年4月30日落成)を譲受。デハ3100形は3000系5両編成化に伴い,昭和46年から増備された中間電動車です。新製時から集中式冷房装置を搭載しています。

松本電気鉄道(現アルピコ交通上高地線)入線にあたり京王重機整備にて先頭車化改造(運転台新設)・ワンマン運転対応改造・乗降ドアの半自動ドア(押しボタンスイッチ式)化・車椅子スペース設置(乗務員室直後)等が行われました。モハ3000形の制御装置は長野県の私鉄では初めてとなる界磁チョッパ制御です。

3000形の前面窓はパノラミックウィンドウとした京王3000系リニューアル車両と似ていますが,行先表示器は前面窓の中にあるのが外観の特徴です。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3000形3006。元京王井の頭線3000系中間車デハ3050形3057(昭和41年2月1日落成)を譲受。※鉄道趣味誌ではクハ3006の種車は3056となっていますが,車内製造銘板は「昭和41年 東急車輌」で,同時期に入線したモハ3007‐クハ3008のうちクハ3008の種車がデハ3056(昭和39年製)と思われます。

松本電気鉄道(現アルピコ交通上高地線)入線にあたり京王重機整備にて先頭車改造(運転台新設)・ワンマン運転対応改造・乗降ドアの半自動ドア(押しボタンスイッチ式)化・車椅子スペース設置(乗務員室直後)等が行われました。併せて電装解除が行われています。

3000形の乗務員室直後の側窓は,他社の事例に対し小窓になっているのが特徴です。新村車両所へ搬入直後は,車体は井の頭線当時のステンレス地でしたが,その後全面白色の車体にレインボーカラーを配したものとなりました。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3005の前面。車掌台側には「ラストラン」用の特製ステッカーが掲出されています。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3006の前面。モハ3005と同様の装飾が施されています。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3005の側面。行先表示器は「団体」表示。乗降扉戸袋窓上部にオリジナルさよならステッカーが掲出されています。

モハ3005の乗降扉窓ガラスは金属押さえ式です。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3006の側面。モハ3005と同じく行先表示器は「団体」を表示し,乗降扉の戸袋窓上部にはオリジナルさよならステッカーが掲出されています。

クハ3006の乗降扉窓ガラスは黒Hゴム支持式です。当車の種車となるデハ3050形3057は新製時は非冷房で登場,昭和47年1月31日付で冷房装置(集中式)取付が完了しました。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』クハ3006の乗降扉戸袋窓上部に貼られたオリジナルさよならステッカーと車両番号プレート。ステッカーは「淵東なぎさ」,京王時代の3000系とアルピコ交通3000形の前面が中央で交じり合ったイラストです。

 

3000形『初代なぎさTRAIN』モハ3005‐クハ3006と『なぎさTRAIN』に掲出・掲出されていたヘッドマーク各種。

 

【参考文献】

・「鉄道ピクトリアル2024年3月号 【特集】京王井の頭線」(No.1022 電気車研究会)

 

【ラストラン編」に続きます。