1月、鉄道ファンにとって残念な話題がありました。
それが鉄道系雑誌であります「鉄道ジャーナル」の休刊でありました。
「鉄道ジャーナル」は、鉄道ジャーナル社によって昭和42年に創刊、以降現在まで発行・発売されてきておりまして(現在は成美堂出版が発売)、私もそうですが、ご覧の皆様もこの雑誌を拝見した事がある方も多いのではないかとも思います。私自身も、最も拝見・購入しておりましたのが「鉄道ファン」ではありましたが、それとともに度々でありましたが、購入する事がありましたのが「鉄道ジャーナル」でありました。
しかし、最近のネット普及や、発行部数の低迷によりまして、4月末発売の6月号(通巻704号)を最後に休刊となりまして、57年に及ぶ発行は休止する事になります。
今回は、この休刊を惜しみつつ、好む事もありましたこの雑誌に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
この「鉄道ジャーナル」と言いますと、近年では考えさせられる話題が多かったようにも感じさせられます。今回ご紹介しております令和3年10月号では、「九州の気がかり」と言う特集で、私の地元でありますJR九州、それに対抗します西日本鉄道(西鉄)の話題もあった回でした。
特に、以下画像のJR九州に関しましては当時813系電車で不評を受けましたドア際座席撤去と言う件に関しましても述べられておりまして、現在はロングシート化が進行しておりますが、当時「コロナ禍」であった事から緊急避難的に行っていた事がこの内容からも明らかになっていた事が伺わせております。
(ロングシート化に関する内容)
また、構造改革と言う事で、当時の「コロナ禍」に伴う改革や、相次ぐ自然災害に関しましても述べられておりましたが、確かに当時「新型コロナウイルス」によりまして大きく収入が減りましたので、これに関します対策も述べられていた事が懐かしく思う所ですが、これが翌年9月の西九州新幹線開業とともに、在来線本数の大幅削減・車両の削減にもつながる事にもなりましたので、まさに改革を進めた事も伺う所でもありましたでしょうか。
こちらが、西鉄に関します内容でありますが、この時には天神大牟田線・貝塚線の内容を中心に詳しく掲載していた時でもありましたが、西鉄電車に関しましても、JRと争っている所も見られておりましたので、そうした所を詳しく書かれていたのが印象的でした。まさにこうした所が他の鉄道雑誌にはなかった所ではないかと思っております。
そして、この号では西鉄バスに関しましても述べられておりましたが、この「鉄道ジャーナル」では、鉄道以外にもバスなどの交通機関も取り上げられている所が良かったのではないかと思っております。また、後述のような事もありまして、この雑誌がきっかけであった所もありまして、「鉄道ジャーナル」を見ていたからこそと言う部分もあった事をこの後わかっていただければとも思っております。
こちらは、過去の号(平成5年11月号)でありました、唐津鉄道事業部(現・佐賀鉄道事業部)の運営に関する内容のページの一部であります(全体は書き加えた所もありましたので掲載はしません)。この旧唐津鉄道事業部は、鉄道事業部制を発足させた最初の所でもありまして、その後人吉・霧島高原・日南などの各鉄道事業部を発足に至らせまして、沿線自治体・学校などとタイアップした運行を行っている事が述べられておりました。現在は、鉄道事業部を置いている所は佐賀・筑豊篠栗などのようにありますが、現在は支社管轄となっている所も多く見られている所がありまして縮小傾向にであるのが残念でしょうか。
こうした深く取り上げられていたのが、まさに「鉄道ジャーナル」らしさが出ていたのではないかと思っております。やはりこういう所は「鉄道ファン」などでは見られない所が良かったようにも思う所でしょうか。
そして、先述のように「鉄道ジャーナル」ではバスの話題も取り上げられておりましたが、過去には「バス全国情報」としてページも存在しておりました。そこで掲載内容の中には形式も書かれておりましたが、「三菱MS729S」など形式を書くパターンは実は当ブログでも採用している部分でもありまして、まさに「鉄道ジャーナル」がきっかけでもありました。やはり、ご覧の皆様にもわかりやすいようにと言う事で、当ブログでは開設時から形式まで基本的に掲載していますが、「鉄道ジャーナル」がなければどんな形で出そうかと言う所でもありましたでしょうか。
【平成5年12月号より】
(相模鉄道(当時)、三菱U-MS729S、当時は横浜~札幌間の会員制帰省直行バスも存在していました)
今回は、残念ながら休刊が決まっております「鉄道ジャーナル」に関しまして、過去の記事より引用しましてご紹介しましたが、まさに「鉄道の将来を考える専門情報誌」ではなかったでしょうか。先述のように、こうした所こそ「鉄道ファン」など他の雑誌にはなかった部分ではないかとも思いますので。確かに、私自身もこの数年間は「鉄道ファン」とともにたまにしか購入する事がなかっただけに、その間にそうした動きになっていた事に関しましては正直申し訳ないとしか言えようがありません。それでも、この雑誌の存在は大きかったとは思いますので、ご覧の皆様も特にお持ちの方は惜しんでいただければとも思っております。