C6037〔鹿〕の牽く川内発鹿児島行が伊集院を発車する。本屋寄りの鹿児島交通線ホームからは枕崎行の気動車が出て行ったところで駅長が見送っている。 223レ 伊集院 S44(1969)/4/2
早朝の伊集院は鹿児島方面への夜行列車と通勤通学列車、鹿児島交通線からの乗入れがあって慌ただしい。下り4番線のC6114〔鹿〕+C57重連は門司港発西鹿児島行8103レ“かいもん5号”、その横にちらりと見えるDF50は伊集院始発の鹿児島行221レ、上り3番線はD51272〔熊〕の牽く貨物列車(6394レ)が滑り込んで来たところ。 伊集院 S44(1969)/4/2
特急牽引機のC61はヘッドマークステイが設置されている。全盛期はブルートレイン牽引の運用効率化で非公式側デフレクタの裏側にもヘッドマークステイが設けられていたと聞く。 伊集院 S44(1969)/4/2
20分おきに鹿児島方面行が出て行く。出水始発の225レはD51541〔出〕が牽いて来た。後方副本線にはD51貨物が退避していて列車密度の高さに驚かされる。 伊集院 S44(1969)/4/2
225レの後はD51546〔出〕が牽く貨物列車が発車する。 6391レ 伊集院 S44(1969)/4/2
薩摩松元から坂を駆け下って来た上り列車が伊集院構内に入る。鹿児島発熊本行132レはC6131〔鹿〕が牽引。 伊集院 S44(1969)/4/2
編成後部にC56157〔鹿〕がぶら下がっている。C61牽引の鹿児島発熊本行132レは川内からの宮之城線運用のC56が後部に付いて行くことで話題となっていた。 伊集院 S44(1969)/4/2
鹿児島交通枕崎線は伊集院から薩摩半島の西側を縦断して国鉄指宿枕崎線枕崎までを結んでいた。「加世田」行サボを掲げたキハ104が側線で待機している。 伊集院 S44(1969)/4/2
客車列車の牽引機はC61・C60・C57・D51と多彩であった。 227レ 伊集院 S44(1969)/4/2
出水機関区には17輛のD51が配備され、熊本(操)~鹿児島間で運用されていた。半流線形タイプ、いわゆるナメクジは30・49・94の3輛が在籍していた。 伊集院 S44(1969)/4/3
C6018〔鹿〕の牽く上り列車が伊集院3番線に入る。荷物車から大量の荷物が降ろされているように見える。鹿児島を発車したばかりなので、日豊本線からの継走手・小荷物かもしれない。
鹿児島12:41発熊本18:41着の140レを牽いた機関車は、日付が変わった3:10熊本発10:54鹿児島着の荷43レで鹿児島に戻って来る運用であった。 140レ 伊集院 S44(1969)/4/3
東北本線青森電化で遠く鹿児島へやって来たC6016とC6018は煙突両脇に小形デフが付いた東北装備のままで稼働していた。
腕木式信号機のある伊集院構内風景。後方に新線切替えのトンネルが見えている。
鹿鉄局の機関車の区名札は砲金製鋳造区名板が取付けられて威厳があった。出水機関区のD5130はナンバープレートが若干前寄りに付けられている。鹿児島機関区のC6018の運転席前窓は東北仕様の旋回窓のためだろうか、頑丈そうな箱状の庇が取付けられている。 伊集院/上伊集院
写真:小川秀三さん