JR根岸線の大船駅と
本郷台駅の間にある大道トンネル、
本郷台駅側は
頼朝が造らせた鎌倉道の中の道、
大船駅側は北条泰時が造らせた
中の道の新道
「山ノ内道路」に面しています。
この写真のトンネル出口は、
頼朝が造らせた鎌倉道の中の道側
このトンネル前を通っている道が
長光寺の裏山を
小菅ヶ谷小学校裏(花立)の尾根道を進み
舞岡公園から日限山地蔵を経て
柏尾から鶴ケ峰方面へ続く
鎌倉道の中の道でした。
大道トンネルの名にも使われた
大道とは頼朝が造らせた鎌倉道が
馬二頭が並んでやっと通れる道幅
約2メートルだったのに対し
北条泰時が造らせた新道は
それより幅の広い道だったからでしょう
頼朝が造った中の道と
1240年に
巨福呂坂整備に合わせて
北条泰時が造った
中の道の新道の分岐点は、
大道トンネルから
徒歩8分ほどの場所を流れる
横浜市栄区のシンボルリバー
㹨川(いたちがわ)の川辺
中の道新道を造った時に命名された
新橋の場所が分岐点です。
鎌倉時代、㹨川は
出立川(いでたちがわ)と呼ばれていて
巨福呂坂経由で鎌倉に出入りするなら
必ず通った場所
その㹨川に架かる海狸橋も
元々は「帰り橋」と呼ばれていました。
室町時代になると
鎌倉から来た武士は
この川に着いたところで鎧を脱ぎ
軽装に着替えて
見送りの人と出立のお祝いをしたとか
それで出立川と呼ばれていたのだけど
いつしか㹨川(いたちがわ)と
言われるようになったらしい