今回は、Osaka Metro 66系電車の紹介をしたいと思います。



  ​66系電車の概要

66系電車は1990年から2003年にかけて製造された大阪市交通局(Osaka Metro)堺筋線用の通勤型電車です。堺筋線と相互直通運転を行っている阪急千里線・京都本線でも使用されています。


堺筋線開業時から使用されていた60系電車の置き換えを目的として製造されました。


  ​外観・内装


(66系電車)

基本設計が30年以上前とは思えないぐらい近代的なデザインです。堺筋線のラインカラーに合わせた「茶色」の帯が入ったデザインとなっています。


(66系未更新車 内装) ※後期車

他の阪急車(地下鉄対応車)と同じ車体長18.9m、3つドアの構成となっています。座席モケットは大阪市交通局の他の車両と同じものが使用されています。



  ​車両数

8両編成17本、136両が製造され、全車が現在も活躍しています。

一般的に1990年~1994年にかけて製造された66601F~66612Fが前期車、2002年~2003年にかけて製造された66613F~66617Fが後期車とされています。


なお、66601F~66604Fについては登場時は6両編成で、後年中間車が追加製造され8両編成となりました。


  ​車両性能

営業最高速度:110km/h(堺筋線内は70km/h)

軌間:1435mm



  ​リニューアル


(66系リニューアル車)

2012年(営業運転開始は2013年)にリニューアル車が登場しました。大幅な改造が実施され、未更新車とはかなりイメージが変わります。


外観はスカート取付、行先表示のLED化、尾灯・識別灯の取替(LED化)、側面デザインの変更(号車表示、及び縦のライン追加、車両上部側面のデザイン変更)が行われました。

また、制御機器の換装も行われています。


(66系リニューアル車 内装)

基本的な構成は変わっていませんが、一部のポールがオレンジ色に塗装され、ドア、貫通扉のデザインも変更されています。


また行先表示器LED化に伴い、「普通」の他に「準急」「特急」「直通特急」の種別表示、「桂」「河原町」「嵐山」の行先表示が出せるようになりました。いつの日か準急で走る姿も見てみたいですねw



  ​定期運用線区

Osaka Metro堺筋線 天下茶屋駅~天六

阪急千里線 天神橋筋六丁目駅~北千里駅

阪急京都本線 淡路駅高槻市駅


  ​臨時列車で入線実績がある線区

阪急京都本線 高槻市駅桂駅

阪急嵐山線 桂駅~嵐山駅


  ​年表

1990年 第1編成が落成

2013年2月 リニューアル車両の運用開始

2018年4月 大阪市交通局民営化に伴い全車Osaka Metroの車両となる



  ​今後の展望

落成から今年で35年経つ車両も出てきますが、リニューアルも行われており当分の間置き換えられる事は無いのではないかと思います。末永く活躍して欲しいですね。


  ​参考文献

・Wikipedia「大阪市交通局66系電車」2024-7/18 10:47版


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