115系G編成運行数が減っている? #もしかして転属か

伯備線の115系G編成 岡山地区

 伯備線・山陰本線電化区間を走行する115系G編成(2両編成)ですが、岡山地区では最近あまり見なくなりました。山陰地区からも同じような声が上がっています。新見ー米子間では、一時期キハ120系での運転がありましたが現在はもとに戻っています。今年のダイヤ改正でも朝の1往復(岡山6時38分発ー新見8時03分)が、227系500番台R編成(Urara)に置き換えられました。今後、G編成はどうなるのでしょうか。

115系と岡山

岡山における115系の歴史

 岡山地区における115系の歴史は、1976年(昭和51年)の関東地区からの転属から始まりますが本格的に運行し始めたのは、1982年(昭和57年)の伯備線および山陰本線(伯耆大山駅ー西出雲(当時駅名は知井宮)駅)間の電化により新車投入された1000番台からとなります。その後三鷹電車区等からの転入・淡路神戸大震災の際の貸し出し・227系(Red Wing)により広島・山口地区からの応援がなくなったことによる転入などありましたが、基本的には新車投入された車両を中心に運行されていましたが、一部の車両が霜対策のためパンタグラフを増設し冬季の間限定的に使用されていました。

 1999年3月13日のダイヤ改正で一部列車がワンマン運転のため105系での運用に変わりましたが、利用者の不満(トイレがない、揺れが酷い、着席できない)が多かったため(新聞記事にもなりました)、115系を短編成化しワンマン運転が可能なG編成に改造しました。国鉄時代とは異なり予算の制約もありあの独特の外観となっています。この時、冬季の運用に備えて8編成中7編成はパンタグラフを2つもつ車両が選ばれました。その後、残る1つの編成もパンタグラフを増設しています。これにより、新郷駅より北(当該列車は、隣の上石見駅で折り返しで運用に入りますが)の区間の普通列車は、115系のみとなりました。山陰本線では、「通勤ライナー」として381系が普通列車として運転されていましたが後に福知山から転属した113系4両編成に変わり最終的には、キハ126系となり「やくも」・「サンライズ出雲」以外は、電車は115系G系のみとなりました。当初は6往復の設定でしたが現在は3往復のみとなっています。

115系G編成の運用

 2024年3月16日ダイヤ改正時の状況です。

  • 山陽本線(瀬戸ー倉敷) 

 朝の岡山(6時50分)ー瀬戸(7時08分)とその折り返しである瀬戸(7時21分)ー備中高梁(8時43分)の1往復のみです。2編成連結の4両での運転となります。この列車と備中高梁からの折り返し列車が唯一の重連運用となります。なお、岡山ー瀬戸間は土休日運休となります。

  • 伯備線(倉敷ー伯耆大山)

 倉敷ー新見間は、上記の山陽本線瀬戸発の岡山(7時49分)ー備中高梁(8時43分)とその折り返し備中高梁(8時59分)ー岡山(9時58分)を除いては、2両編成での運転です。6往復の設定があり2両編成の5往復はワンマン運転となります(都市型ワンマン)。2024年のダイヤ改正で朝の1往復が227系に置き換えられました。

 新見ー伯耆大山間は、新見ー米子間の列車8往復と生山ー米子間のうち1往復のみが115系G編成で運行されます。すべて、車内収受型のワンマン運転です。こちらも、生山ー米子間の列車は2往復でしたが1往復に減っています。

  • 山陰本線(伯耆大山ー西出雲間)

 伯耆大山ー米子間は、伯備線からの9往復が該当します。米子ー西出雲間は、以前は6往復でしたが現在は3往復になっています。

今後の見込み

 路線別に見ていきましょう。

  • 山陽本線(瀬戸ー岡山間)

 ここについては、115系G編成4両である必要性はありません。227系500番台(Urara)の投入がさらに進めば、4両編成もしくは3両編成で置き換えられるでしょう。むしろ、4両全てが電動車であることは、コスト増となるので置き換えは早いと思います。

  • 伯備線(倉敷ー伯耆大山間)

 新見までの区間は、227系500番台(Urara)の投入により置き換えられる可能性が高いです。運賃箱と整理券発行機は不要なのでワンマン運転でも支障はありません。

 新見より北の区間については、227系(Urara)で置き換えることは考えられますが投入される車両数によるでしょう。「やくも」号が381系から273系に置き換わってことで後藤総合車両所出雲支所に余裕ができたため(66両→44両)下関総合車両岡山支所から転属となるかもしれません。あるいは、三江線の廃線・美祢線の不通によりキハ120系に余剰が生じているため、こちらでの置き換えとなるかもしれません。キハ120系は、性能が高いため新見ー米子間でも同じ時間で運行していたため問題はないでしょう。

  • 山陰本線(伯耆大山ー西出雲間)

 後藤総合車両所出雲支所に転属となれば、キハ47系の運用を置き換える形となるでしょう。115系G編成が廃車もしくは他へ転属となれば普通列車は気動車での運用に置き換わるでしょう。

  • その他(加古川線)

 加古川線は、103系を使用していて車歴も高いため、こちらに転属の可能性もあります。網干総合車両所明石支所加古川派出所所属の103系は、8編成16両のため一度に置き換えが可能です。

まとめ

 まず、廃車についてはシートモケットを新しいものに取り換えている編成もあるのでまずないと思います。

115系G編成の座席

 結局のところ「Urara」次第といったところでしょうか。独特の顔を持つ115系G編成ですが、近いうちに大きな変化が起こることでしょう。記録をされる方は、早めにしたほうがいいと思います。どちらにしても山陰本線は、架線の下を気動車が走る状況を改善したほうがよいと思います。確か、減便した際に4両編成の列車を増やすと発表しましたが、2本しか設定がありません。乗客が少ないということなのかもしれませんが、ほぼ1時間に1本で2時間普通列車がない時間帯もあります。青春18切符の時期以外に山陰に出かけたこともありますが、結構乗客が多かった記憶があります。利用状況に応じて増便・増結が必要だと感じました。岡山地区の運用がなくなればそれも可能でしょう。よって、後藤総合車両所出雲支所へ転属し伯備線の北側での専属運用につくことを期待します。この場合でも全検は下関になるのでしょうか。

 私は、115系導入の理由となった新見ー米子間で活躍してほしいと思います。あの頭の形状では、湘南色にしても似合わないので復刻塗装だけはやめてほしいです。

 キハ120系でも伯備線運用が大丈夫か過去に検討した記事がありますのでよろしければご覧ください。

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