京浜急行電鉄 金額式乗車券~3 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

京浜急行電鉄の社線内発着の乗車券の様式が、矢印式または相互式の着駅表記の券から金額式となってから、平成4年4月4日の4並びの日に購入いたしました金額式乗車券をご紹介いたします。

 

現在は「京急東神奈川駅」に駅名が改称されました、仲木戸駅発行の「仲木戸から 京浜急行線110円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

 

 

「山口証券印刷」の調製と思われる券で、大人専用券の「京浜急行線」の活字はゴシック体ですが、小児専用券の「京浜急行線」の活字は明朝体となっています。

 

 

 

 

 

こちらは神奈川駅発行の「神奈川から 京浜急行線110円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

 

 

神奈川駅発行の券は「井口印刷」の調製と思われる券で、小児専用券の「小」の赤文字のフォントが全く異なり、「京浜急行線」の活字は双方の券とも明朝体ですが、小児専用券の小児運賃に「円」の記載が無く、裏面の券番の数字は「井口印刷」独特の細身のフォントとなっています。

 

当時の京浜急行電鉄の乗車券類の調製は「山口証券印刷」と「井口印刷」の2社で行っていたものと推察され、どちらの印刷会社の券となるかは昔はランダムだったと思いますが、当時は仲木戸駅以北の駅が「山口証券印刷」、神奈川駅以南の駅が「井口印刷」とハッキリと分かれており、仲木戸~神奈川間に印刷会社の境界がありました。