京浜急行電鉄 金額式乗車券~2 モノクラス制時代 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

「京浜急行電鉄」の暫定的に発売されたと思われる金額式乗車券の2回目で、今回はモノクラス制となってから発売された券をご紹介いたします。

 

昭和45年8月に横浜駅で発行されました、「横浜から 京浜急行線20円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

モノクラス化後の券で、駅名と運賃の数字の活字が再び小さくなり、「通用発売当日限リ」の表記が「発売当日限り有効」に変わっています。

 

 

 

 

 

昭和48年1月に立会川駅で発行されました、「立会川から 京急線30円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

小児断片が設けられて小児運賃が併記された大人小児用となり、「京浜急行線」が「京急線」に変化し、最下段に発行箇所が印刷されるようになりました。

 

 

「発売当日限り有効」と「下車前途無効」は裏面に記載されています。

 

 

 

 

 

 

昭和48年7月に平和島駅で発行されました、「平和島から 京急線30円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

「発売当日限り有効」と「下車前途無効」が、裏面では無く表面に記載されています。

 

この券は「井口印刷」の調製と思われる券で、「立会川から」の券は「山口証券印刷」の調製と思われますので、拙ブログの2009年7月2日のエントリ「京浜急行電鉄 横浜→京急線30円区間」で申しましたように、「発売当日限り有効」と「下車前途無効」の位置の違いは、調製した印刷会社による差異と考えられます。

 

 

 

 

 

昭和50年1月に立会川駅で発行されました、「立会川から 京浜急行線100円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

再び小児断片が無くなって大人専用券となり、「京急線」の表記が「京浜急行線」に変化し、運賃の数字の活字が大きくなって、硬券末期の金額式乗車券に非常に近い様式となりました。

 

 

 

 

 

こちらは昭和49年3月に品川駅で発行されました、「品川から 京浜急行線105円区間ゆき」の乗車券です。

 

 

小児専用券で、まだ小児運賃に5円の端数が残っていた時代で「105円区間」となっておりますが、硬券の末期の金額式乗車券のように大人運賃を大きく記載して、その下に小児運賃を小さく記載する様式で無く、小児運賃のみが大きく記載されています。

 

昨日のエントリでご紹介いたしました、等級制時代の金額式乗車券も大人専用券である事から、小児専用券が存在していた可能性があるのですが、これまでに見かけた事はありません。

 

 

 

 

 

拙ブログの2025年1月23日のエントリ「京浜急行電鉄 矢印式乗車券~1」の末尾でご紹介いたしました、平成2年11月に発行されました「立会川から 京浜急行線120円区間ゆき」の画像の再掲です。

 

 

「山口証券印刷」の調製と思われる硬券末期の金額式乗車券で、この券は「京浜急行線」の部分がゴシック体の活字です。

 

 

 

 

昭和50年1月に発行されました「立会川から 京浜急行線100円区間ゆき」の乗車券は、「京浜急行線」の部分が明朝体の活字となっており、様式は酷似しているものの微妙な違いが見られます。