![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172047262/rectangle_large_type_2_b5e16eb0e4b19f0f235d92e6685ba33f.png?width=1200)
vol.4 天下の秘境駅・田本へ(第一回飯田線秘境駅訪問旅①)
2024/03/17
朝5時。目覚まし時計の音がぼんやりと聞こえてきた。
前回の駅訪問の朝は、目覚まし時計がうるさすぎる、と親に怒られたのだ(笑)。
今回の駅訪問は、最初に乗る電車の出発時間が朝6:19と、比較的遅い。
(早い時は家を4時台に出発しなければならないのだから。)
iPadにクラシック音楽をダウンロードをし、6時前に家を出発したことに旅は始まる。
さて今回の駅訪問旅は、今まで訪問できていなかった長野県下伊那郡の南部の駅を訪問し尽くすという目的のもと、
長時間かけて多くの駅を巡った。
そう、あの秘境駅がたくさん並ぶ区間である。
旅の出発駅となる飯田駅で駅員さんに今日必要となる切符の硬券を買い求めたが、
あまりにも謎めいた区間の切符だらけだったので駅員さんは苦笑していた。
特に、最初にいきなり「飯田から田本までの切符を…」と言うと、
「田本でよろしいですね?」と確認されてしまった。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172043547/picture_pc_c81bc4ccb735b81e45ebbe67ad5fd4bf.png?width=1200)
私のような秘境駅訪問を目当てとする人は見当たらなかった。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172043787/picture_pc_7b17e199792f62d1e3c73092b4e7e2f3.png?width=1200)
飯田駅から、最初の目的地・田本まで乗る。
①田本駅
天竜峡駅を過ぎると、列車はワンマン普通列車から快速列車へと変わり、「秘境エリア」へと突入。
過去に訪問した千代や門島といった駅々を通り過ぎ、田本駅で下車した。
列車はあっという間に加速してトンネルへ吸い込まれていき、しばらくは山々にその音が響いていた。
〜田本駅〜
牛山隆信氏の定める「秘境駅ランキング」では全国5位(2023年度版による)で、長野県では最上位となる秘境駅。下伊那郡泰阜村にある。
集落からは直線距離にして600m程と、それほど離れていないものの、そこまでの標高差がなんと200mにも及び、駅までは軽い登山道のような道となっている。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172045410/picture_pc_2506e2f90f78e8565b1f2c2d4e59dd19.png?width=1200)
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172045691/picture_pc_ed506ae11b899b18b5687412aad8d7fb.png?width=1200)
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172045821/picture_pc_fa1d390fee7d682dd0a82098c0a67745.png?width=1200)
しかし、この見事な雰囲気に圧倒されていたのか、
それとも飯田駅からここまで40分以上乗ってきた列車の暖房の悪戯なのか、
ぼんやりと過ごしているうちに滞在予定時間の7分は一瞬で過ぎ去ってしまった。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172046295/picture_pc_15d325dfe7e0fcca71b62230e4ef51b7.png?width=1200)
短すぎたかも(笑)
今度来る時はもっと時間が欲しいな。
②唐笠駅
この電車で、2駅分 天竜峡方面へ戻って唐笠駅へ向かう。
並走する天竜川は、泰阜ダムの上流側に来ると途端に水量が多くなった。
そんなゆったりとした天竜川の流れのほとりに、列車は停車した。
〜唐笠駅〜
田本駅と同様、長野県下伊那郡泰阜村にある駅。天竜川の対岸は、下條村という村となっている。
駅周囲に人家は1、2軒ほどしか見当たらないものの、牛山隆信氏による「秘境駅ランキング」にはランクインしていない。しかし、秘境駅のひとつと言っても過言ではないほどに、周囲は静かだ。
「天龍ライン下り」という川下り舟の下船港「唐笠港」が駅前にあり、たまに当駅を観光客が利用しているのを見かける。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172048512/picture_pc_d3b2e7015e20eba0385912b09a7e928f.png?width=1200)
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172049223/picture_pc_74126bdf3f5cd33cb55e2917fb3d87cc.png?width=1200)
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172049464/picture_pc_d8e09ba3cec3353e40aed0c1d56b4ad9.png?width=1200)
天竜川対岸の下條村の人々が主な日常利用者。(とはいえ数人だが…)
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172050211/picture_pc_7165e6c57d578e13c526fff3f2985554.png?width=1200)
やがて、迎えの列車がやってきた。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172051063/picture_pc_1e05b3fd24e0662500f8c664276ab4f2.png?width=1200)
この列車で、唐笠駅から伊那小沢駅まで移動する。
この間は乗車時間がやや長くなるので、窓際の良い席が空いていると良いな…と思って
列車に乗ったのだが、まさか、列車内に乗客が誰1人いなかった。
![画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172051142/picture_pc_cc1b756ee8d8f69e1da02d08e77209c6.png?width=1200)
これはこれで良しとしよう。
「貸切列車」に揺られて行きます…
「第一回飯田線秘境駅訪問旅②」へ続きます