今回の【駅】シリーズは、
千葉県柏市南端部、松戸市や鎌ケ谷市との境界近くに広がる郊外の住宅地に位置する東武野田線【愛称：東武アーバンパークライン】の主要駅で、急行と普通の緩急接続が行われている駅、そして2005年に柏市に編入された旧・沼南町で唯一の駅だった、
高柳駅 (たかやなぎえき。Takayanagi Station) です。
 
 
駅名  
高柳駅 (TD 28)  
 
所在地  
千葉県柏市 (旧・東葛飾郡沼南町)    
 
乗車可能路線  
東武鉄道：野田線【愛称：東武アーバンパークライン】  
  
隣の駅  
柏方・大宮方……逆井駅  
船橋方……………六実駅  
  
訪問・撮影時  
2022年8月  
 
 
駅概要 (2022年8月時点)  
駅形態……………地平駅(1923年開業)。
駅舎………………2019年完成の橋上駅舎。東西自由通路を兼ねています。
出入口……………東口、西口。
バリアフリー……○(各出入口～橋上階・改札～各ホーム間にエレベーター設置)。
点字ブロック……各出入口～改札～各ホームに設置。
駅前広場…………○(東西にあり。タクシー乗り場併設。
　　　　　　　　　  但しロータリーとバス停留所は西口のみにあります)。
 
 

かつて駅舎が存在した東口です。西を望む。
右側に階段と上りエスカレーターの出入口が、左側にエレベーター出入口があります。
駅前広場はありますが、再整備されておらず旧駅舎時代と変わりありません。
ロータリーが無く、タクシー乗り場はあるもののバス停留所は未設置です。駅前道路の狭さが原因かと思われます。
尚、再開発が進み駅前道路延伸と駅前広場再整備が完了すれば東口発着のバス路線が設定されるかもしれません。
右側には有料駐輪場とコインパーキングがあります。
 
 

東口駅前です。東方向を望む。
駅前は雑然としていますが、フェンスで囲われた空地が存在するなど建物の密集度は低く、再開発の波が迫っています。
また、駅前道路は狭いですが、写真奥の交差点から先は2車線道路が東へ延びています。
この2車線道路が再開発により駅前まで延びてくると思われます。
 
大まかに駅前は住宅地が広がっていて、商店は少ないです(再開発着手前は多かったかもしれません)。
駅から離れると、畑が割と多く残っています。
尚、高柳駅は旧・沼南町唯一の駅でした。しかし、旧・沼南町役場(現・柏市役所沼南庁舎)は4.5kmほど北に離れていて、遠いです。高柳駅は沼南町の外れの方にありました。
また、約950m東南東には千葉県立沼南高柳高等学校があり、その東側には海上自衛隊下総航空基地があります。
 
 



こちらは橋上化と同時に開設された西口です。
1枚目と2枚目は東方向を、3枚目は南方向を望む。
左側に階段と上りエスカレーターの出入口が、右側にエレベーター出入口があります。
西口はロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場のほかバス停留所も設けられています。
 
 

西口南側にはスーパー「ヤオコー」を核店舗とした商業施設があります。
 
 


西口駅前です。西を望む。
上写真は駅前広場南側より、下写真は駅前広場北側より撮影。
西口駅前は区画整理されており、駅前には整然とした街並みが広がっています。まだ空地も残っていますが、次第に埋まってきています。
商店は駅前の商業施設を除き少ないですが、東口が再開発途上の現状、こちらの西口が事実上の正面口になっていると思われます。
駅周辺は新興住宅地が広がっていて、住宅地の規模も東口側より大きいです。
また、駅から離れると畑も残っていますが、開発が進んでいる分東口側より少ないです。
 
ちなみに、高柳駅は柏市内にありますが南の外れです。約1km南は鎌ケ谷市域、約1km南西は松戸市域で、両市からの当駅利用も少しは存在すると思われます(大半が六実駅を利用していると思われますが)。
 
 

東西自由通路の橋上階です。東を望む。
手前が西口、奥が東口で、右前方に改札口があります。
2018年供用開始とあり、新しくて開放的です。
支柱は木の幹と枝をイメージしたのでしょうか？
左側の窓部分には、おそらく木材が使用されています。
 
 

橋上階にある改札口です。南を望む。左が東口、右が西口です。
 
駅員配置…………あり(有人駅)。
自動改札機………あり(4通路)。  
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………一番左の自動改札通路が有人通路代用です。
　　　　　　　　左端通路には固定柵があり、通り抜けることができません。
幅広通路…………あり(一番左の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口………………あり(改札窓口のみ。改札内外よりアクセス可能ですが、通り抜け不可)。
　　　　　　　　左手前にある出札窓口は閉鎖されています。
自動券売機………あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。
自動精算機………なし(チャージ機のみ設置。
　　　　　　　　　　 紙のきっぷでの乗り越しは改札窓口へ申し出て下さい)。
トイレ……………改札内コンコースにあります(多機能トイレ併設)。
付帯設備…………AED・ベンチ(改札内)。
売店………………なし。  
コンビニ…………なし(東口駅前に「KCS」という店舗があります。
　　　　　　　　　　 大手チェーンの最寄店舗は約400m北西のセブン－イレブン) )。
 
1階にある各ホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、高柳駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

改札内コンコースより改札口を撮影。
ご覧の通り、改札内コンコースは広いです。
真ん中にある支柱の周りはベンチになっています。
 
 

下り2番線に設置の、時刻表や路線図と一体になった建植式駅名標です。
電照式で、バックライトはLEDと思われますが、もしかしたら蛍光灯かもしれません。
東武鉄道の標準デザインで、中央の矢印は東武アーバンパークラインのテーマカラーであるフューチャーブルーとブライトグリーンが使用されています。
駅ナンバリング「TD 28」も併記されています。
また、2022年時点では時刻表が掲出されていましたが、時代の流れを受けて現在は一部を除き撤去されているかもしれません。
 
 


駅構造……地平駅。南北方向。
配線………島式ホーム2面4線。
 
右ホーム(東)は右が1番線・左が2番線でともに下り船橋方面、左ホーム(西)は右が3番線・左が4番線でともに上り柏・大宮方面です。急行停車駅です。
外側の1番線と4番線が主本線、内側の2番線と3番線が副本線(待避線)です。
  
ホーム有効長……6両分。
ホームドア………なし(2022年8月時点)。
ホーム幅…………標準レベル。
上屋(屋根)………ホーム全長にわたり設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
ホーム中ほどから大宮寄り(奥側)にかけて、直上に橋上駅舎があります。
  
1枚目は2番線より、2枚目は3番線より、いずれも大宮方を望む。
 
 


1枚目は1番線より、2枚目は2番線より、いずれも船橋方を望む。
左から1番線～4番線の順です。
高柳駅は多くの駅とは違い、待避線が内側になっています。これは柏方・大宮方に留置線があり、柏方からの出入庫列車の折返しに対応した配線なのかと推測します。
 
 

1番線より柏方・大宮方を望む。
すぐに大きく左へカーブしています。カーブの途中で上下線外側の主本線と内側の副本線が合流しています。
この先、進路を北西に変えて住宅地の中を走ると、右手に留置線と保線基地が現れます(留置線の出入庫線は船橋方のみ接続)。それらを過ぎると畑や雑木林の中をしばらく走りますが、やがて小さな川を渡ると住宅地に入り、逆井駅(さかさいえき)へと至ります。
 
 

1番線より船橋方を望む。
すぐ先に内側の副本線同士の両渡り線があり、その先で上下副本線が上下本線に合流しています。
この先、畑が混在した住宅地の中を一直線に南下しますが、途中で柏市から鎌ケ谷市に変わります。しばらくして今度は松戸市に変わると住宅が密集していて、六実駅(むつみえき)へと至ります。今は高柳駅の大宮方に留置線がありますが、かつては六実駅構内にあったため六実始発・発着の列車が設定されていました。今は高柳始発・終着に変更されています。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年8月(駅訪問の為)。          
  
島式ホーム2面4線で、急行と普通の緩急接続に対応しています。2018年供用開始の橋上駅舎を有しています。駅前は住宅地で、西口側は区画整理されていますが、東口側は雑然としています。東口側も駅近くまで取付道路が延びてきており、再開発の波が迫っていると思われます。また、東西とも駅から離れると畑がまだまだ残っています。
  
鉄路のみでのアクセス(東武線で当駅入りするルートの一例です)  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。
　　　　　　　日暮里まで山手線、常磐快速線で柏駅下車。東武野田線に乗換。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
　　　　　　　品川or東京まで新幹線、常磐快速線で柏駅下車。東武野田線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (東口駅前に「KCS」という店舗があります。
　　　　　　　　　　　　　大手チェーンの最寄店舗は約400m北西のセブン－イレブン)    
飲食チェーン店・・・なし    
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東武アーバンパークラインを乗り鉄の際は、ぜひ一度は高柳駅でも途中下車してみて下さい！
 
(参考：東武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)