常磐線全駅間歩き7(日立-いわき) その9・荒々しくも美しい五浦海岸 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
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その8からの続き

 

-(磯原駅-大津港駅間歩行中)-

 

 

磯原海岸から二ツ岩を見ながら北上し、大津港にさしかかりました。

 

大津港から100メートルほど陸側を走る県道へ。

右は漁業関係の施設、左は民家と思われますが、どちらも真新しい建物です。

ちょっと違和感を感じるのですが、この違和感の正体は…

 

そう、

大津市街地は東日本大震災の津波に襲われていたのです。

地震そのものにより港湾施設が破損し、その後5メートルの津波に襲われたそうです。

写真の建物も大きな被害を受け、その後再建されたようです。

 

 

 

そのまま進むと周囲は住宅地に変わりましたが、

新しい建物が目立ちました。

 

 

 

そして、不自然な更地があちこちに。

何かしかの建物があったことを物語る階段も残されています。

 

あの日まではもっと多くの建物が建ち並んでいたようです。

10年以上の時を経て復興は進みつつありますが、

大災害の痕跡はいまだに残っています。

 

 

 

中心市街地を抜けると、道は少しずつ登り始めました。

 

右手には大津港一帯が見渡せました。

十数年前に牙をむいた海ですが、今は穏やかに佇んでいました。

 

 

 

さらに先へ進みます。

このあたりの民家は津波の被害を受けなかった模様。

 

 

 

登り坂が落ち着くと、再び住宅地が現れました。

ここは震災以前から造成されていた住宅地ですが、

震災以後民家が増えたみたいですね。

 

 

 

ここからは道なりではなく、海沿いを歩きました。

 

 

 

登り坂の先にあったのが五浦(いづら)灯台。

足下まで行けるようですが、今回は行きませんでした。

 

 

 

さらに進むと五浦岬公園にさしかかりました。

この先に展望塔があるらしいので、そこまで行ってみましょう。

 

 

 

遊歩道を2~3分進むと、展望塔が見えてきました。

 

正式には展望慰霊塔というそう。

東日本大震災の後、2014年に設置されたそうです。

建物にあった鐘、そういう意味だったのか。

 

 

 

展望塔からは五浦海岸を一望できました。

 

中央下に見える小さな建物が六角堂です。

思想家・美術史家として知られる岡倉天心が建てたものでしたが、

東日本大震災の津波により建物は流失。

現在の六角堂は2012年に復原されたものです。

 

 

 

展望台の下からも五浦海岸を一望できました。

荒々しくも美しい海岸線ですね。

 

 

 

公園の入口まで戻り、海沿いの道をさらに北へ。

地形に沿って進むために、細かなアップダウンをこなすことに。

 

 

 

沿道には旅館が建ち並んでいました。

多分海側は切り立った崖。

 

 

 

その先にはこんな建物が。

こちらは茨城大学五浦美術研究所の入口。

この長屋門も100年以上の歴史を誇る国登録有形文化財とのこと。

 

六角堂へはここから入場することになりますが、時刻はもう18時。

入口は固く閉ざされていました。

 

 

その10へ続く

 

 

磯原駅先から大津港手前までのGPSログ(1/30,000)です。