今日は1月27日だが、皆さんは去年の今日に何があったか覚えているだろうか。

 

そう、209系1000番台を使用した録音専用列車が走った日である。当時中央線を走っていた209系1000番台が、5年半ぶりに古巣の常磐線に帰ってきた、記念すべき日だったのだ。

 

昨年の1月27日と28日、このツアー列車が走った武蔵野線と常磐線は大変な状況であった。両線において、線路内立ち入りが発生したほか、我孫子駅に集まった撮り鉄たちが大声で騒ぎ、警察も出動した。

 

無論、このツアー列車は音鉄向けの企画であったが、撮り鉄によって台無しにされた。しかも、今後は録音専用列車の運行は難しいという。

 

撮り鉄が持つ、写真に対する歪んだ価値観が、他のジャンルの鉄道マニアの趣味を奪ってしまったのだ。これはあってはならないことだ。鉄道というのは、写真を撮るだけが楽しみではない。車窓風景を眺めたり、モーター音を聴いたり、駅弁や駅そばを食べたりと、多種多様な楽しみ方がある。それなのに、写真を撮ることに対して異常なこだわりを持ち、平然とルール違反をする撮り鉄というのは、鉄道マニア目線でも異常者である。

 

鉄道というのは、撮影を前提に設計されたものではない。理想どおりに撮れなくて当たり前である。本当に鉄道が好きなら、その点を理解し行動に示せるはずだが、世間から注目される撮り鉄はその点を理解できているとは言えない。つまり、その手の撮り鉄に鉄道愛など無いのである。

 

 

そういえば、先日209系1000番台が東大宮に送り込まれ、スーパークモヤと連結しているそうだ。どうなってしまうのだろう。209系1000番台は常磐線を走っていた頃に、私を正式に鉄オタにした大変思い出深い車両だ。205系や211系よりも先に廃車になってほしくはないと思っている。

 

国分寺駅にて。隣の西国分寺駅が見える。

 

東京駅にて。