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2025.1.25 「E217リバイバルシリーズ 旧カラー・湘南色コラボ撮影会2」に参加してきた
E235系への置き換えも大詰めを迎え、いよいよ風前の灯となってきたE217系。本稿公開時点(2025/1/27現在)では基本編成と付属編成がそれぞれ4本ずつ残るのみとなっている。
そんな置き換え完了が間近に迫ったE217系であるが、昨年からかつての姿を復刻した撮影会がそこそこの頻度で行われている。今回は登場当初のカラーと東海道線時代のカラーを復刻しての撮影会が行われたのでその様子を書いていこうと思う。
鎌倉車両センターへ
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最寄り駅の大船駅にやってきた。ここからはバスで向かうこととなる。
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江ノ電バスに乗車し長島というバス停で下車。スムーズにいけば10分程度で着く。
"スムーズにいけば"と書いたようにバスの定時性はほとんど信用ならないのでこれ以上に時間がかかることが多い。おまけにこの系統、時間帯によっては本数も少ないので次回以降行かれる方は時間に余裕を持って行くことをお勧めする。かくいう私も集合時刻に間に合うはずのバスに乗ったら渋滞にハマって遅刻した口なので…
撮影会の様子
到着後は受付を済ませて、記念品を受け取り、注意事項などを聞いた後、会場となる検修庫へ向かう。
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シャッターが開いてすぐは検修庫の中の照明は落とされ、被写体のE217系の電源も入っていない状態だった。その状態からまずは車両の電源を入れてテールライトがついた状態で撮影となった。
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しばらくすると前照灯が点灯し、表示が変更、その後庫内の明かりも点灯した。
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まずは左側、登場時の姿が再現されたクラY-101編成。最初の表示は列番が5983F、種別幕が通勤快速であった。2022年まで存在した総武線通勤快速の再現だろう。
この編成は庫内から出ている車両も含めて、4両全てが登場時の仕様となっている。既存の帯は全部剥がして貼り直し、前面のFRP部分も上貼りではなく再塗装とかなり気合が入っている。
11月にこの仕様になって以降、大騒ぎになった同月の1回以降は営業運転をしていないのだが、広告類はちゃんと残っていた。予備としていつでも使えるようにはしている、ということだろうか。
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次はクラY-102編成。今回の撮影会では東海道線時代、国府津車両センター所属のコツF-52編成を再現している。
最初の表示は列番が3983M、種別幕はこちらも通勤快速であった。これは2021年まで存在した東海道線通勤快速の再現だろう。
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帯や前面はもちろんのこと、所属表記や号車表記、側面表示器など、細部まで再現されていて担当者のこだわりを感じた。特に号車表記はかつての所属の国府津車両センターから取り寄せたものだとか。
こちらは言わずもがな撮影会限定の仕様。この後これらを全部元に戻した上で2日後の1/27から運用に復帰している。この日のためにここまでこだわって作ってくれた関係者には頭が上がりません…
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通勤快速×2の組み合わせでしばらく撮影時間が取られたのち、再び方向幕と列番の変更が行われた。
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Y-101編成は列番1332S、種別幕はエアポート成田の表示に変更。
エアポート成田とは、2018年まで存在した成田空港行き快速(横須賀線内普通)の愛称である。成田エクスプレスと区別がつきにくいという理由で愛称が廃止されてしまった。
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一方のY-102編成は列番3765M、種別幕は快速アクティーに変更。
快速アクティーは2023年まで存在した列車である。末期は通過駅がわずか4駅しかなく、各駅停車の略称「各停」とかけて「快速カクティー」などと揶揄されていた。
ちなみにこの快速アクティーの幕と、後ほど紹介する東海道線の幕は現在収録されていないものをどうにかして出していたらしく(手段は知らない)、バックライトが弱いとの案内があった。
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またしばらくすると3度目の表示変更がされた。
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Y-101編成側は列番は2734F、種別幕は特別快速に変更。2015年から2017年までのわずか2年の間、東京〜館山で運行されていた特別快速を再現したものであろう。
一方のY-102編成側は(寄りの単体カットを撮り損ねたが)、列番は3947M、種別幕は特別快速に変更されていた。こちらは何を狙ったかはわからなかった。元ネタ知っている人いたらどこかで教えてください。
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またしばらくすると4度目の行き先変更が行われた。
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Y-101編成側は4660E|普通の表示に。
列番末尾がEと普通幕という妙な組み合わせだが、かつてE217系は新宿への乗り入れがあり、それを再現したものであろう。
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対するY-102編成側は821M|普通の表示に。こちらは特に何の変哲もない東海道線の普通列車だろうか。
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またしばらくすると最後の表示変更が行われた。ここではY-101編成側が列番919H、種別幕は横須賀線-総武線、Y-102編成側が列番3640E、種別幕は東海道線の表示となった。
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この表示のまま庫内の電気を落とした様子。
実は各表示のタイミングでも庫内の電気を落としたタイミングがあったのだが、思った以上に光が強いヘッドライトに翻弄されてイマイチな出来となってしまった。
あとがき
初めての庫内の撮影会、初めての夜間撮影会ということで設定や構図を手探りでやっていたらあっという間に時間が終わってしまった。正直あとでSNSなんかで同じ回の参加者の写真を見ていると「あーこういう撮り方もあるのか…」なんてのがたくさんあった。次回は2回目なので今回の反省を活かしてまた別の角度から撮れたらいいなと思う。
そんな反省はさておき、やはり小さい頃図鑑で目にした電車を実際に見ることができたのは嬉しかった。今回展示されたどちらの仕様もろくに遠出できない小学生のうちに消えてしまったため、実物は見たことがなかったが、大人になってこうして蘇った姿を実際に見ることが出来て感動した。
最後に、本企画の企画・運営に携わった関係者の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。