JR西日本は昨年10月からe5489で「観光列車チケットレス」を発売しています。その名の通り観光列車を対象にチケットレスで利用できるサービスです。
対象列車は「WEST EXPRESS銀河」「花嫁のれん」以外のJR西日本管内の観光列車です。「はなあかり」車両のグリーン席のボックス席とスーペリアグリーン席も対象外です。また、JR四国では「しまんトロッコ」「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」「藍よしのがわトロッコ」の3列車が対象になっています。
同じタイミングでJR東日本でも「のってたのしい列車」(≒観光列車)を対象に「えきねっと」で「在来線チケットレス座席指定券」という同様のサービスを開始しています。
観光列車が走る地方路線ではみどりの窓口がなくなっていたり、無人化されているところも多々あります。そういった駅から利用する場合はきっぷの受け取りができません。その救済のために時を同じくしてこういうサービスを始めたのかなと思っています。
JR西日本とJR東日本のチケットレスサービスの大きな違いはきっぷに引き換えられるかどうかです。JR西日本はできてJR東日本は一切できません。私がきっぷヲタであることを差し引いても、スマホのバッテリー切れや突発的なトラブルは珍しくないですから、JR東日本のような完全チケットレスよりはJR西日本のようなきっぷに引き換えるという代替手段が用意されているほうが何となく安心できます。
今回はe5489で仕込んだ「べるもんた」の「観光列車チケットレス」の指定席券を今回もチケットレスせずに受け取ってみました。
券面上部に「観光列車チケットレス(快速)」の印字があり、企画コードは441となっています。「観光列車チケットレス」の発売額は駅で発売する価格や「eきっぷ」の価格と同じで、チケットレス割引はありません。これはJR東日本も同様です。
もし、何らかの事情で事前にきっぷの受け取りができない可能性がある場合、予め「観光列車チケットレス」で予約しておくとリスクヘッジになっていいかもしれません。