
次々とアイディア勝負の企画商品を繰り出す大井川鐡道が面白い。
昭和の夜汽車を体験する夜行列車に続いて、同じく旧客を使った食堂車「オハシ」の運転が始まった。他社では「レストラン列車」だったが、あえて「食堂車」というネーミングにしているあたりに上手さを感じる。でも「オシ」ではなく、なぜ「オハシ」なんだろうか?
まもなく迎える100周年を記念した商品も発表された。いずれも高額路線だが、なかでも目玉は何と純金製の記念きっぷで、お値段は100万円。地金としての価値がどの程度などか分からないが、実際に使うとなると持ち歩くわけで、トラブルに巻き込まれないかが気になり、リラックスして楽しめないのではと心配になってしまった。最近のニッポンは安全神話が怪しくなったし・・。

さらに発表されたのが「けいはん電車」。鉄道好きは「えっ、元京阪3000系は廃車になったはず・・」と反応してしまうが、実際には電車内で「鶏飯」を食べる企画とのこと。使われるのは元近鉄16000系で「きんてつ電車なのにけいはん電車」という鳥塚社長のギャグらしい。案内では「観光ダジャ列車」第一弾となっているので、続編があるのだろう。
大井川本線の一部区間不通が続くなか、とにかく手持ちの資産を活用して稼ごうという姿勢はあっぱれだ。