今回の【駅】シリーズは、
静岡県浜松市中央区南西部に広がるの住宅地に位置する東海道本線の駅で、旧・舞阪町の玄関口だったのですが実際の所在地は浜松市で、構内西端部の一部のみが舞阪町に所在していた、
舞阪駅 (まいさかえき。Maisaka Station) です。
駅名
舞阪駅 (CA 36)
所在地
静岡県浜松市中央区 (旧・南区)
乗車可能路線
JR東海:東海道本線【東海道線】
隣の駅
熱海方・東京方……高塚駅
米原方・神戸方……弁天島駅
訪問・撮影時
2021年7月
駅概要
駅形態……………地平駅(1888年開業)。
駅舎………………2003年改築の橋上駅舎(それ以前は南側のみに駅舎がありました)。
出入口……………南口、北口。
バリアフリー……○(各出入口~改札階、改札階~各ホームにエレベーター併設)。
点字ブロック……各駅前広場・出入口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………南北にあり(ロータリー・タクシー乗り場あり)。
バス停留所は北口のみに設けられています。
南口です。上写真は北西を、下写真は西を望む。
かつてはこちらの南側に小さな木造駅舎がありましたが、2004年の浜名湖花博開催にあたり、最寄駅の一つとしてシャトルバス発着のスペースを設けるために北口開設の必要に迫られ、2003年に橋上駅舎と南北自由通路が合わせて建設されました(Wikipediaの本文を引用)。
東寄りに階段と上りエスカレーターの出入口があり、西寄りにエレベーター出入口があります(下写真)。
出入口西側の側線跡には屋根付きの無料駐輪場があります。
南口には東方向にロータリーを有する小さな駅前広場があります。
タクシー乗り場が併設されていますが、駅前の道路が狭隘なため、路線バスは乗り入れていません。
最寄りのバス停は約250m南、県道49号線(旧東海道)沿いです。
また、写真奥のロータリー出入口前には、自動二輪・原付用の無料駐輪場があります。
東を望む。
南口駅前です。上写真は西を、下写真は南を望む。
駅前は住宅街で、狭い道路沿いに住宅が建ち並んでいます。商店は少ないです。
上写真左前方・下写真右には立体構造の無料駐輪場があります。
尚、舞阪駅は旧・舞阪町ではなく、従来からの浜松市内に存在しており、駅名と所在地が一致していませんでしたが、平成の大合併で舞阪町は浜松市に編入されたため、自治体の違いは解消されています。旧・舞阪町は駅の西側に存在していました。
約300m南、旧東海道のすぐ南側には商業施設「はままつ西モール」があります。
その「はままつ西モール」前から西の旧東海道は、旧・舞阪町の中心部(舞阪宿)へ向けて約700mの区間が松並木になっています。
2003年の橋上化により新設された北口です。南方向を望む。
手前に階段と上りエスカレーターの出入口が、奥にエレベーター出入口があります。
左側に駅前広場があります。
北口には南口より大きなロータリーを有する駅前広場が整備されています。
こちらにはバス停留所が併設されています。タクシー乗り場もあります。
ロータリー内には送迎車一時駐車場と自動二輪・原付用の無料駐輪場があります。
写真右奥、線路沿いのロータリー外には、屋根付きの自転車用無料駐輪場があります。
橋上階より東を望む。ガラス越しの撮影で、橋上階の床が映ってしまいましたw
北口駅前です。北を望む。
駅前は住宅地ですが、密集度は低いです。商店は少ないです。西側は工場が多いです。
前方(約130m北)を東海道新幹線が左右方向(東西方向)に通っています。
新幹線の北側は養鰻場が多かったのですが、現在は減少しており、跡地の一部には太陽光パネルが設置されています。
約900m北の新川沿いには静岡県立浜松湖南高等学校があります。
そして、新川の北側には舞阪町と同じく浜松市に編入された雄踏町の中心市街地が広がっています(駅の約1.2km北)。
南北自由通路です。南口側より北を望む。
明るくて広々としています。右前方に改札口があります。
2階橋上階にある改札口です。東を望む。右が南口、左が北口です。
駅員配置………あり(業務委託駅。無人時間帯あり。改札内外にインターホン設置)。
自動改札機……あり(但し扉の無い簡易型。3通路)。
ICカード………『TOICA』エリア内。
幅広通路………あり(中央の通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(窓口に面した右端自動改札通路を兼用)。
窓口……………あり(改札窓口と右手前の『JR全線きっぷうりば(みどりの窓口)』)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。
自動精算機……なし(チャージ機のみ)。紙のきっぷでの乗越精算は改札窓口まで。
その他設備……集札箱(無人時間帯に使用。改札内に設置)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。
売店……………なし(改札外左側に飲料自動販売機あり)。
コンビニ………なし(最寄店舗は約550m南東「セブン-イレブン」)。
当駅の乗降客はさほど多くありませんが、直営駅です。
写っていませんが、改札外左側には自動販売機コーナーがあります。結構広々としていて、売店用に準備されていたスペースだったかもしれません。
そして1階各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されていて、舞阪駅はバリアフリーに対応しています。
改札内より改札口を撮影。西を望む。
改札口の左手前にはきっぷ回収箱があり、右手前にはチャージ機があります。
きっぷ回収箱は無人時間帯のみに使用しますが、無人時間帯であっても裏が黒いきっぷ(自動改札機に通るきっぷ)は自動改札機をご利用下さい。
また、改札内外にはインターホンが設置されています。
1番線に設置の、上写真は建植式駅名標、下写真は吊下式駅名標です。どちらも非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
右側には駅ナンバリング「CA 36」が併記されています。
尚、写真は2021年撮影で、所在地が「浜松市西区」になっていますが、浜松市の行政区再編により2024年1月1日より中央区へと変更されました。それに伴い表示も変更されているはずです。
また、吊下式駅名標は「浜松市西区」の時点でシール張りされていましたが、シールの下は単に「静岡県浜松市」と書かれていたと思われます。
駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面、計2面3線。
右(南)の単式ホームは1番線で下り豊橋・名古屋・米原・神戸方面、左(北)の島式ホームは右が2番線で上り浜松・静岡・熱海・東京方面、左が3番線で予備ホームなのですが、3番線に発着する定期列車は現在設定されていません。
1番線と2番線の間には中線(下り副本線)があり、下り貨物列車や回送列車の待避などに使用されています。
3番線は保線用側線を兼ねているようで、上り貨物列車や回送列車の待避線としても使用されているかもしれません。
また、1番線ホームから見て2・3番線ホームは手前側(神戸方)にずれています。
ホーム有効長……1番線・2番線11両分、3番線8両分。
ホームドア………なし(2021年7月時点)。
ホーム幅…………1番線は狭く、2・3番線は広い(2番線神戸方は狭いです)。
上屋(屋根)………各ホームとも東京寄り(奥側)の約4両分。
ホーム上設備……ベンチ(各ホーム)。
ホーム上設備……飲料自動販売機(2・3番線に有。1番線は確認忘れ)。
1番線は20m車ですと12両分の有効長があります。
3番線は神戸方約3両分が欠き取られていて、有効長が短くなっています。
2・3番線のベンチの一部には風除けが付いています。
また、各ホーム東京寄り直上は橋上駅舎に覆われています。
そして、以前は1番線東京寄りに面して駅舎が設けられていました。
写真は2枚とも1番線より熱海方・東京方を望む。
2枚とも1番線(左)より米原方・神戸方を望む。
2・3番線ホームがずれていることが分かります。
橋上階とを結ぶエレベーターは東京方(手前側)に、階段は神戸方(奥側)にあります。
1番線より熱海方・東京方を望む。
中線は下り線のみと、左端の3番線は上り線(2番線)のみと、それぞれ繋がっています。
3番線からは安全側線が分岐しています。
この先、住宅と田畑が混在した中を東へ走ります。左側の一部養鰻場跡にはソーラーパネルが並べられています。その後は左へカーブして進路を北東に変えますが、すぐ右側にエンシュウ本社工場が現れると右へカーブして進路を東に戻します。最後は住宅地の中を走って高塚駅へと至ります。
1番線より米原方・神戸方を望む。
3番線からは保線用側線が分岐しており、行き止まり付近に保線基地があります。
舞阪駅はホーム有効長こそ普通レベルですが、線路有効長は600mほどあり、長いです。側線(中線と3番線)は写真奥まで延びていて、東京方と同じような感じで側線が本線に合流します(但しこちら側は安全側線がありません)。
この先、田畑が一部残っている住宅地の中を西へ走り、やがて右へカーブして進路を西北西に変えると上下線の間隔が開いて浜名湖を渡ります。そして浜名湖に浮かぶ弁天島に入ると、広石益城ホームを持ち、その中に駅舎がある弁天島駅へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2021年。
2面3線の国鉄型配線の駅で、かつては南側に木造駅舎がありましたが、2003年に橋上駅舎化されて南北自由通路が設置されました(北口を新設)。駅前は南口側が古くからの住宅地、北口側が区画整理の上で一新された住宅地で、北口の少し北を東海道新幹線が並行しています。
鉄路のみでのアクセス
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
東海道新幹線で浜松下車。東海道線下り豊橋方面列車に乗換。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
東海道新幹線で豊橋下車。東海道線上り浜松方面列車に乗換。
浜松で下車して1駅戻りが早いですが、浜松~高塚の運賃が別途必要。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・なし (最寄店舗は約550m南東「セブン-イレブン」)
飲食チェーン店・・・なし (最寄店舗は約650m南「ジョイフル」)
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は舞阪駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)