特急「かにカニはまかぜ(はなあかり)」特急券・グリーン券(株主優待)

かにカニはまかぜ特急券・グリーン券

「かにカニはまかぜ」はもう伝統?になった冬の臨時列車で、大阪と香住・浜坂を結びます。
「カニ」の集客力はすさまじく、京都、大阪から城崎温泉方面の列車は週末を中心に軒並み混雑し、「カニ」と温泉を楽しみに押し寄せます。

かつてはキハ181系で運行されていましたが、さすがに世代交代し現在はキハ189系で運行されています。

特急「かにカニはまかぜ」特急券(株主優待)
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今年も「かにカニはまかぜ」は運行されますが、6両編成のうち3両が、キハ189系気動車を改造した車両「はなあかり」で運行されるようになりました。今回はその「はなあかり」で乗車したときの特急券・グリーン券になります。株主優待が効いていますので特急料金、グリーン料金ともに半額になっています。グリーン料金半額はかなり大きい(笑)
券面は「かにカニはまかぜ(グ)」と通常の「かにカニはまかぜ」とは別列車扱いとなっているようです。

「かにカニはまかぜ」の「はなあかり」について、スーペリアグリーン車は流石に一か月前の発売時点で瞬殺でしたが、通常のグリーン車は割と取りやすいようで、シートマップで選択できる余裕はありました。もっとも日によっては一か月前に瞬殺なこともあるようなので、「はなあかり」車両は一か月前に押さえておいたほうが良さそうです。

どこかでみたような車両

入り口

ラッピングで印象は大幅に変わりましたが、基本的には改造種車のキハ189系の面影を残す外観。ステンレス車両なだけに改造が大変なのでしょう。「はなあかり」のエンブレムがなんとなく和風。

「かにカニはまかぜ」の大阪入線は発車5分ほど前とかなりぎりぎり。このため、列車が到着するとどんどんお客様が乗り込んでいきます。先頭車で写真を撮ろうとしたのですが、あまりの人の多さにあきらめ、車内に入りました。

外観は改造種車のキハ189系のラッピング車両といってもいいぐらいで、比較的種車のイメージを残しています。もっともこれはステンレス車なので改造しづらかったからなのではないでしょうか。

2号車

2号車車内。手前がフリースペースで車内販売の基地として使われていました。座席は4人掛けボックス席、2人掛けボックス席および一人掛けカウンター席となります。

内装は大幅に変わっています。乗車した2号車はグリーン車で、4人掛けボックス、2人掛けボックス、そしてカウンターに面した一人掛け席の構成です。木を中心にした構成ですが、水戸岡鋭治氏デザインのJR九州の車両とは明らかに感じが違います。「はなあかり」は川西康之氏が手掛けています。

4人掛けボックス

4人掛けボックスシート。ボックスシートというよりソファーに近いです。かなり背が高いのでちょっとした個室気分。クッションもあります。

4人掛けボックスシートは、どちらかというと2人掛けソファを向かい合わせに配置したような感じ。クッションも用意されています。かなりハイバックなソファなので、4人で座るとちょっとした個室気分。

2人掛けボックスシート

こちらは2人掛けボックスシート。とにかくシートの存在感がかなりデカイ。

こちらは2人掛け。やはり一人掛けソファが向かい合わせで配置されています。窓割りとシート配置が一致しないのは改造車の宿命ですが、なるべくそれを感じさせないような座席配置になっているのは見事。種車の大きな窓を生かしていることもあり、比較的眺望性は良好です。
このあたりは窓に装飾をつけて窓が小さくする傾向が強い水戸岡氏のデザインとは好対照です。

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カウンター席

カウンター席は360度回転可能な安楽椅子が並びます。リクライニングはしませんがこのように4人で談笑できるような配置も。このあたりは「サロンカーなにわ」に通じるものがあります。

グリーン車の残りは一人掛けの安楽椅子席。360度回転可能で窓に向いて座ることも可能です。また、テーブルの配置がよく考えられており、1人~4人のいずれの組み合わせでも楽しめるようになっています。

サロン

2号車のサロン。「かにカニはまかぜ」では車内販売の基地として使われていました。ただこの造形、なんか見覚えがあるんですが・・・

2号車の一部分はサロンと呼ばれるフリースペースに。乗車当日はここが車内販売の基地をして使われていました。曲線を主体にした木製のベンチに物置。そして丸い照明・・・なんかすごくデジャブが・・・。

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お気づきの方もおられると思いますが、「WEST EXPRESS 銀河」のフリースペースと意匠がそっくり。というか同じといっても過言ではありません。
「WEST EXPRESS 銀河」のデザイナーも川西氏。同じデザイナーだと似た構成になるんだなあ、と感心しきり。

記念撮影用ボード

記念撮影用ボード。サロンに置かれていました。基本的に車内販売はサロンのみで、巡回は行いません。

サロンには記念撮影用ボードも。また兵庫県の各観光地のパンフレットも置かれていました。そういえば「かにカニはまかぜ」って、大阪、塚本を除けば残りは全部兵庫県を走行するんですよね。

六甲ビール

車内販売で六甲ビールを購入。600円也。ビールの横に並べているのは「はなあかり」の乗車証明書。このほかカニのキーホルダーも配られました。

明石を過ぎると、サロンでの車内販売が営業開始。早速六甲ビールを購入。座席には個別照明のほか、コンセント、USBタイプCポートが設置され、もちろんWiFiもあります。
一人当たりの空間はかなり広いですが、造形は意外とシンプルでこのあたりも「WEST EXPRESS 銀河」に通じるものがありました。

しかし、旅の地ビールってなんで美味いんだろう。やっぱり動く景色を見ながらの一杯は鉄道旅行ならでは、ってところでしょうか。

窓に向いて座ると気づくもの

姫路駅

姫路駅で方向が逆向きになります。しばらく停車するのでここでようやく先頭車の写真が撮れました。「はなあかり」のヘッドマークが誇らしげ。

姫路ではしばらく停車します。この機会にようやく先頭車の写真を撮ることができました。あまり種車と変わり映えしませんが、「はなあかり」の楕円形のヘッドマーク?がアクセントになっています。

一般車との間。

「かにカニはまかぜ」は「はなあかり」のほか、一般の普通車を連結。その連結部分を1枚。同一形式ですから綺麗につながっています。この日の「かにカニはまかぜ」は普通車も満席。カニ需要はやっぱり大きいようで。

「かにカニはまかぜ」ならではの光景として、一般車両と「はなあかり」が混結で走るところでしょうか。連結部分は流石に色合いは全く違いますが、同一形式なだけあって綺麗につながっています。なお、一般車両と「はなあかり」との連結部分は開放されており、「はなあかり」の運転台を見ることができます。

しかし、「はなあかり」側の文字が書かれている部分がもともと出入口ドアがあった部分ですが、なんかうっすらと痕跡が残っているような・・・

行き先が逆転して姫路駅を発車。安楽椅子を窓向けにして座っていると姫路城が。

姫路城

京口駅付近は高架のため、意外と姫路城が綺麗に見えます。

姫路駅から京口駅にかけては播但線の高架区間になり、姫路城が見えます。103系で乗っているとあまり気にしないのですが、窓向けに座っているとどうしても目に入ってくる姫路城の雄姿に視線が行ってしまいます。

竹田城跡

竹田駅通過時、はるか上にそびえる竹田城跡に視線が行ってしまいます。あんな高いところにあるんだ。

同じことが竹田城跡にも言えます。列車からもかすかに竹田城跡の石垣が見えますが、窓に向かって座っているからそんなことができたのであって、通常だったらスルーしていたでしょうね。

豊岡駅で「あめつち」を発見。なんでこんなところに・・・?と思ったらこの日は「あめつち」が城崎温泉への運行していた日でした。すっかり忘れてた。
豊岡~城崎温泉間はすっかり雪化粧。あまり雪に縁のない、大阪、神戸の乗客は雪景色に目を奪われます。

城崎温泉で半数が下車。車内もすっかり空きました。

餘部橋梁

城崎温泉~浜坂間のハイライトと言えばやはり餘部橋梁でしょうか。すっかり見慣れた景色とは言え、やっぱり視線を奪われます。

城崎温泉ですっかり空いた車内ですが、「かにカニはまかぜ」は竹野、佐津、香住と停車。佐津は「かにカニ日帰りエクスプレス」の対象宿が駅近くにあるため、この時期のみ停車です。

香住を過ぎるといよいよ餘部橋梁へ。数少ない乗客は皆海側に移動。高所からの景色を楽しみます。餘部駅と過ぎるとほどなく浜坂駅に到着です。

浜坂駅到着

浜坂駅到着。しばらくここでお休みしており帰り「かにカニはまかぜ」として大阪に戻ります。

浜坂駅に降りた人はわずか。鉄道ファンもちらほら。
浜坂からは七釜、湯村温泉行のバスが出ていますが昔乗車した全但バスが浜坂から撤退したようで、今は町営のマイクロバスによる運行のようです。
そのマイクロバスに観光客を乗せ、湯村温泉に向けて発車していきました。

マイクロバスを見送ったあと、そばにあった足湯で足を温めつつ今後の予定を思案。実はここから先はノープランでした(ぉぃ
そういや豊岡に「あめつち」がいたなあ・・・と、スマホを取り出して「あめつち」の空席を調べにいくのでした(笑)

1/27の記事に続く)

 

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