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2025.01/24 [Fri]
とげぬき地蔵の思い出
今日1/24は、東京の巣鴨にあるとげぬき地蔵尊例大祭の日です。
参照
正式には曹洞宗萬頂山高岩寺といいます
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨 3-35-2
私は、ここから徒歩15分足らずのところで生まれ育ちました。
ですから、ものごころついた年から毎月4のつく日(4日14日24日)には、ほとんど「お地蔵様」(地元の人はこう言ってました。)に夜、仕事を終えた両親といっしょにお参りしていました。
当時の地蔵通り商店街は、店の前にずらっーと夜店が並び、通りは人でいっぱいで、親と手をつないでいないとすぐ迷子になるほどでした。
実際、あるとき夜店の売り物に気をとられているうち、親の姿を見失い、迷子になったこともあります。青くなって途方にくれてしばらく近くの店の前で待っていたら、血相を変えた親が見つけてくれてほっとしたことを今でも覚えています。
たまには祖父といっしょに行くこともありました。人混みの中ではぐれそうになったとき、ねんねこに弟をおぶったハゲ頭の祖父を後ろから見つけたときは、祖父が背が高くてハゲ頭でよかったと思いました(笑)
夜店には、子供の目を奪ういろいろなものが売っていましたが、綿菓子やカルメ焼きやおもちゃなど、子供が喜ぶものは、一度も買ってもらったことがなく、綿菓子やカルメ焼きができていく過程を目を輝かせて見ているばかりでした。
でも、我が家にポータブルレコードプレーヤーが来た頃、私に甘い父が、地蔵通りのレコード店で初めて1枚のレコードを買ってくれました。
チャイコフスキーの白鳥の湖とくるみ割り人形が両面に入ったLPレコードです。
小学校低学年の頃でした。このレコードが私とクラシックの出会いの1枚です。
他には、火事で焼けた人形店から拾い出されたと思われる人形がシートに無造作に並べられて売っていたのを母が目ざとく見つけて安く買っていたりもしました。
今では見かけない煙管(きせる)屋さんが自転車の荷台に煙管がいっぱい入ったガラスケースを載せて、売っていたり、傷痍軍人がアコーデオンを弾きながら物乞いのようなことをしていたり、いろいろな思い出がよみがえってきます。
正月大祭と言われる今日の「おじぞうさま」は、きっとたくさんの人であふれることでしょうね。
九州に住んでからは、里帰りしたときぐらいしか、おじぞうさまには行かなくなりましたが、父が入院した時長く実家に滞在したので、その間、巣鴨の豊島区巣鴨体育館にある区営プールに何度も行きました。実家からは自転車で行くと10分ぐらいでしたので。ストレス解消にぴったりでした。
その帰りには必ず地蔵通り商店街を通るので、道行く人がテレビのインタビューを受けているのを横目で見て「やっぱり、ここがインタビュー天国なんだ」と思いました。
早いもので2025年の1月もあと1週間で終わりますね。
比較的あたたかな寒の時期ですが、明日からはまた寒くなるとか・・・
体調管理にご注意下さい。
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Re: 峠さん
昔は老いも若きも金持ちも貧乏人も4の日の縁日を楽しみにお参りに行ってました。
とげぬき地蔵は、境内にあるお地蔵様を心をこめて洗うと病やケガが治るとの言い伝えからです。
私は「戦争を知らない子供たち」世代ですが、
親たちは戦争体験世代なので
戦争を身近に感じていた時代だったとも言えます。
傷痍軍人さんの姿は、子供心にとても恐ろしく、
アコーデオンの悲しい響きとともに深く印象に残っています。
昭和は今思うといい時代でした