久しぶりに電柱以外の工作です。何度かご紹介したように、上灘駅の駅舎は昭和7年に建てられた、いわゆる「小停車場標準2号型」ですが、屋根や車寄せなどは大きく改装されています。とりわけ車寄せは、他のJR四国の駅ではみないデザインだと思うのですが、誰の、どういう意匠なのでしょうね?
とにかく「実在するものはすべて頑張って再現する」というのがプロジェクトのコンセプトなので、作らざるを得ません。
ご覧のとおり、設計図は早くからできていたのですが、どうやって作るかで、行き詰まっていました。
まずは丸い屋根を作らねばなりません。直径17㎜の円筒形のものを家中探し回って、こちらを見つけました。ダイソーのハンダの容器です。直径17㎜でドンピシャです。
カットラインがわかりやすいようにマスキングテープを巻いて、レーザーソーでカットします。
カットしました。
慎重に縦にカットして、サンドペーパーをかけました。
車寄せの正面です。もうすこしシャープに印刷できるとよいのですが、小生のインクジェットプリンターではこれが限界です。
丸い部分ははさみで切りました。原始的な方法ですが、意外とうまく切れます。
木工ボンド多用途で貼りました。
雨どいとして、0.5㎜厚のプラバンを細く切って貼り付けます。幸い、プラセメントが効きました。
上からみるとこうなります。
雨どいを明るいグレーで塗りました。何度かご紹介しましたが、SLGと書いてあるのは、スーパーライトグレー、フラットホワイトとライトグレーを1:1で混ぜたもので、このプロジェクトでは、使用頻度が非常に高い色です。
屋根パターンを貼りました。加工しながらいろんなところに使いまわしている素材なので、もはや、いつ、どこから作ったものだかわかりません。
てっぺんは0.2㎜の薄紙に貼って、カット面をレタッチします。
できました。
2022年12月に撮影した円形屋根の内側です。燕の巣が残っています。初夏には燕が子育てをするのでしょうか。
みえない部分ですが、一応白を塗っておきます。矢印の部分には支柱用に0.6㎜の穴をあけてあります。
正面の飾りを組みます。0.6㎜真鍮線を、ドラムのスティックやら、油性マジックやら、とにかく丸いものにあてて、何とか図面通りに曲げました。外側は、2本の真鍮線をてっぺんで貼り合わせます。
0.2㎜の真鍮線をのせて、マスキングテープでしっかり固定してから、ハンダ付けしました。本物の細い棒は太い棒に挟まれているのですが、小生の技量ではとてもできませんでした。
シールはがしスプレーではがしてから、水洗いしました。
はみ出た真鍮線をカットしました。
はみ出たハンダを削りました。
裏からみると不細工ですが、あまり見えないところなので、よしとします。
プライマーサーフェイサーを吹きました。
裏側です。
フラットブルーとフラットブラックを混ぜたものを筆塗りしました。
建物をベースに固着しないと残りの工作はできないので、ひとまず車寄せの工作はここまでとします。